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多言語サイト制作の方法|費用相場・翻訳の進め方・制作会社の選び方を解説

「海外向けに自社サイトを多言語化したいが、何から始めるべきかわからない」「翻訳の品質とコストのバランスをどう取るべきか迷っている」「多言語サイトのSEO対策はどうすればいいのか」――多言語サイトの制作を検討する際に、こうした悩みを抱える企業は非常に多くいます。

多言語サイトとは、日本語以外の言語(英語・中国語・韓国語・ベトナム語など)に対応したWebサイトのことです。海外市場への販路拡大、訪日外国人(インバウンド)対応、在日外国人への情報発信など、グローバル化とインバウンド需要の拡大に伴い、多言語サイトの必要性はますます高まっています

日本政府は、2030年までに訪日外国人旅行者数6,000万人、訪日外国人旅行消費額15兆円を目標として掲げています。2026年3月に閣議決定された「観光立国推進基本計画(第5次)」でもこれらの目標は据え置かれており、インバウンドの戦略的な誘客や地方誘客の促進などが進められています。こうしたなか、外国人旅行者に向けた情報発信や多言語対応の重要性も高まっています。 

出典:観光庁「観光立国推進基本計画(第5次)」(2026年3月27日閣議決定)

本記事では、多言語サイト制作について、必要性、対応言語の選び方、翻訳の進め方、費用相場、サイト構造の設計、多言語SEO、公開後の運用、制作会社の選び方を体系的に解説します。

確認したいポイント結論詳細
多言語サイトが必要な理由は?海外市場・インバウンド対応・在日外国人対応に不可欠73%の消費者が自国語サイトからの購入を好むデータがあり、多言語対応は売上拡大の鍵です。
対応すべき言語の選び方は?ターゲット市場・アクセスデータ・ビジネス優先度で判断まず英語、次にターゲット市場の言語という優先順位で段階的に対応するのが効率的です。
翻訳はどう進めるべきか?機械翻訳+プロ翻訳+ネイティブチェックのハイブリッド型コスト効率と品質を両立するには、AI翻訳の初稿をプロが修正するハイブリッド手法が最適です。
多言語サイトの費用相場は?1言語追加あたり30〜150万円、翻訳費が大きな変動要因ページ数・対応言語数・翻訳品質・CMS設計により費用が大きく変動します。
サイト構造はどう設計すべきか?サブディレクトリ型が管理・SEO両面で最も効率的example.com/en/のようにディレクトリで言語を分け、hreflangタグを正しく実装します。
多言語SEOの注意点は?hreflangタグ・現地KW調査・ローカライズが必須日本語KWの直訳ではなく、現地の検索行動に基づいたキーワード戦略が必要です。
制作後の運用で大切なことは?全言語の同時更新・翻訳品質の維持・多言語SEOの継続日本語サイトの更新を他言語に反映する運用フローの整備が多言語サイト運用の生命線です。
制作会社の選び方は?多言語実績・翻訳体制・ローカライズ力・多言語SEOで判断単なる翻訳ではなく、現地文化に合わせたローカライズができる会社を選びましょう。

この記事でわかること

・多言語サイトが必要な理由と対応すべき言語の選び方

・翻訳の3つの方法とコスト・品質のバランスの取り方

・多言語サイト制作の費用相場(規模別・言語数別)

・多言語SEOで押さえるべき技術要件(hreflang・URL構造)

・制作後の運用体制と制作会社の選び方

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  • スムーズな進行を実現するワークフロー
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目次

多言語サイトが必要な理由

理由①:海外市場への販路拡大

海外の企業や消費者に自社の製品・サービスを知ってもらうには、ターゲット市場の言語でWebサイトを用意することが不可欠です。英語のみのサイトでも一定のリーチは期待できますが、消費者の76%が自国語で提供されるサイトからの購入を好むというデータがあり、ターゲット市場の言語に対応することで問い合わせ率・購入率が大幅に向上します。

理由②:インバウンド(訪日外国人)対応

訪日外国人旅行者は旅行前・旅行中にスマートフォンで情報を検索します。飲食店・宿泊施設・観光施設・小売店などのビジネスにとって、英語・中国語(繁体字/簡体字)・韓国語などでの多言語対応は、インバウンド顧客の来店・予約を獲得するための必須条件です。

理由③:在日外国人への情報提供

日本に在住する外国人は2025年6月末時点で約396万人となり、行政サービス、医療機関、不動産、教育機関、人材サービスなど、在日外国人向けの情報提供にも多言語対応が求められています。

理由④:企業の信頼性とグローバルブランドの構築

多言語に対応した高品質なWebサイトは、「グローバルに事業を展開している信頼できる企業」という印象を与え、海外の取引先や投資家からの信頼獲得にも貢献します。

加えて、越境ECを展開する企業にとって、多言語対応のECサイトは売上の直接的な拡大手段です。日本製品の品質への信頼は世界的に高く、日本語のみのECサイトを多言語化するだけで海外からの注文が増加するケースは少なくありません。決済通貨の現地対応、配送情報の多言語表示、カスタマーサポートの多言語対応まで含めた総合的な設計が、越境ECの成功には求められます。

対応すべき言語の選び方

多言語サイトは一度にすべての言語に対応する必要はなく、ビジネスの優先度に基づいて段階的に言語を追加するのが現実的なアプローチです。

ステップ①:ターゲットに応じて英語対応を検討する

対応する言語は、自社の商品・サービスのターゲットとなる国や地域、既存顧客の属性などを踏まえて選ぶことが重要です。

ターゲット層がまだ明確に定まっていない場合や、幅広いユーザーへの情報発信を重視する場合は、まず英語から対応を検討する方法があります。英語は多くの国・地域で使用されているため、英語版サイトを用意することで、国内外の幅広いユーザーに情報を届けやすくなります。

一方、中国や韓国など特定の市場を重視する場合は、中国語や韓国語を優先するなど、自社の事業戦略やアクセス状況に合わせて対応言語を決めましょう。

ステップ②:ターゲット市場の言語に対応する

中国市場を狙うなら中国語(簡体字)、台湾・香港なら中国語(繁体字)、韓国市場なら韓国語、東南アジアならベトナム語・タイ語・インドネシア語など、自社のターゲット市場に応じた言語を追加します。

ステップ③:アクセスデータを参考に判断する

既存サイトのGoogle Analyticsなどを活用し、海外からのアクセス状況や、どの国・地域からの訪問が多いかを確認しましょう。アクセスデータは、多言語化する際の対応言語を検討するための判断材料の一つになります。

アクセスが多い国・地域の言語から優先的に対応する方法は、実際のユーザーニーズを踏まえながら、コストと期待できる効果のバランスを取りやすい選択肢の一つです。

ただし、現在のアクセス数だけで判断するのではなく、今後進出したい市場や事業戦略、ターゲット層なども考慮して対応言語を決めることが大切です。

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翻訳の3つの方法とコスト・品質の比較

方法①:機械翻訳(AI翻訳)のみ

DeepLやGoogle翻訳などの機械翻訳ツールを使用する方法です。コストはほぼゼロで大量のテキストを瞬時に翻訳できますが、ニュアンスの誤り、不自然な表現、専門用語の誤訳が発生するリスクがあり、そのままサイトに掲載すると企業の信頼を損なう可能性があります。簡易的な多言語対応や社内向けの参考翻訳には適していますが、公式サイトの翻訳としては品質が不十分です。

方法②:プロの翻訳者による人力翻訳

翻訳会社やフリーランスの翻訳者に依頼する方法です。ネイティブレベルの自然な表現と専門用語の正確な翻訳が期待でき、品質は最も高いですが、コストも高額(1文字10〜25円程度)であり、納期も数週間を要します。

方法③:ハイブリッド型(推奨)

現在最も主流かつコスト効率が高い方法です。機械翻訳で初稿を作成→プロの翻訳者がポストエディット(修正・自然化)→ネイティブスピーカーが最終チェックという3段階のフローで進めます。人力翻訳のみと比較してコストを50〜70%削減しながら、品質は十分なレベルを確保できます。公式サイトの多言語化にはこのハイブリッド型を推奨します。

なお、翻訳とは別に「ローカライズ」の概念も重要です。ローカライズとは、単に言葉を翻訳するだけでなく、現地の文化・商習慣・デザインの好みに合わせてコンテンツを最適化することです。たとえば、日本では一般的な「お辞儀するビジネスパーソンの写真」は海外では不自然に映る場合があり、現地に合った写真やデザインへの差し替えが必要になることもあります。

多言語サイト制作の費用相場

既存サイトに1言語追加(30〜80万円)

既存の日本語サイトに英語版を1言語追加する最もシンプルなパターンです。主要ページ(10〜15ページ程度)の翻訳・デザイン調整・CMS設定・hreflangタグの実装が含まれます。ハイブリッド翻訳を活用すれば翻訳コストを抑えられます。

多言語対応の新規サイト制作(100〜300万円)

日本語+英語+1〜2言語の多言語サイトを新規で制作するパターンです。多言語対応のCMS設計、言語切替機能、各言語のSEO初期設計を含みます。多言語サイト制作で最も多い価格帯です。

大規模多言語サイト(300〜800万円以上)

5言語以上の対応、50ページ以上の大規模サイト、ECサイトの多言語化、動画コンテンツの字幕・吹替対応まで含む包括的な制作です。グローバル展開を本格的に進める大企業やEC事業者向けです。

翻訳費用は言語・文字数・品質レベルで大きく変動します。英語翻訳は1文字8〜15円、中国語・韓国語は1文字10〜20円、希少言語(ベトナム語・タイ語等)は1文字12〜25円が目安です。ハイブリッド翻訳を活用すれば、これらの費用を30〜50%程度削減できます。

ご指摘を反映すると、「対応すべき言語の選び方」の直後に制作フローを追加し、その後にURL構造の解説を置くと自然です。URL構造についても、SEO効果を断定せず、運用・コスト・ターゲット地域を踏まえて選ぶ表現に修正します。

多言語サイト制作の方法・流れ

多言語サイトは、単に既存サイトの文章を翻訳するだけではなく、対象国やターゲット、サイト構造、運用方法まで含めて設計することが重要です。

ここでは、多言語サイトを制作する際の基本的な流れを8つのステップで紹介します。

ステップ①:目的・対象国を設定する

まず、多言語サイトを制作する目的と、ターゲットとなる国・地域を明確にします。

たとえば、訪日外国人への情報提供、海外からの問い合わせ獲得、海外市場への進出、外国人採用など、目的によって必要なコンテンツや対応言語は異なります。

対象国・地域を明確にしたうえで、どのようなユーザーに何を伝えるサイトにするのかを整理しましょう。

ステップ②:対象ページと言語を選定する

次に、多言語化するページと対応言語を決めます。

必ずしもすべてのページを一度に翻訳する必要はありません。会社概要、サービス紹介、商品情報、問い合わせページなど、海外ユーザーにとって必要性の高いページから対応する方法もあります。

対応言語については、対象国・地域、既存サイトのアクセスデータ、事業戦略などを参考に選定しましょう。

ステップ③:URL・CMSを設計する

対応するページと言語が決まったら、URL構造やCMSの管理方法を設計します。

「example.com/en/」のようなサブディレクトリ型や、「en.example.com」のようなサブドメイン型などがあり、それぞれ管理方法や運用コストが異なります。

また、WordPressなどのCMSを利用する場合は、多言語対応プラグインを利用するのか、言語ごとにサイトを管理するのかなども事前に決めておきます。

ステップ④:翻訳ルールを作成する

実際に翻訳を始める前に、表記やトーン&マナーに関するルールを設定します。

商品名やサービス名、専門用語、固有名詞の表記方法に加え、「フォーマルな文章にする」「親しみやすい表現にする」といった文章のトーンも統一しておくと、ページごとの表現のばらつきを抑えやすくなります。

複数の翻訳者や制作会社が関わる場合は、用語集や翻訳ガイドラインを作成しておくと運用しやすくなります。

ステップ⑤:翻訳・ローカライズを行う

翻訳ルールに沿って各ページを翻訳します。

このとき、日本語をそのまま直訳するのではなく、必要に応じて対象国・地域の文化や商習慣に合わせたローカライズも行います。

たとえば、日付や通貨、住所、電話番号、単位、画像内の文字、CTAの表現なども確認が必要です。

ステップ⑥:実装・表示確認を行う

翻訳したコンテンツをサイトへ実装し、パソコンやスマートフォンなどで表示を確認します。

言語によって文章の長さが変わるため、ボタンや見出し、メニューなどのレイアウトが崩れていないか確認しましょう。

あわせて、言語切り替え機能や内部リンク、フォーム、hreflangなどの設定についても確認します。

ステップ⑦:サイトを公開する

表示や機能に問題がないことを確認したら、多言語サイトを公開します。

公開時には、検索エンジンが各言語ページを適切に認識できる状態になっているか、インデックス設定やサイトマップなども確認しておきましょう。

ステップ⑧:公開後の更新・運用体制を整える

多言語サイトは公開して終わりではありません。日本語サイトの商品情報や料金、営業時間などを更新した際に、多言語ページにも変更を反映する必要があります。

「誰が更新するのか」「翻訳は誰に依頼するのか」「日本語ページの更新後、何日以内に反映するのか」など、公開後の運用ルールをあらかじめ決めておくと管理しやすくなります。

長期的な運用を見据えて、更新頻度や社内体制、外部パートナーとの役割分担まで整理しておきましょう。

多言語サイトのURL構造の設計

多言語サイトのURL構造には、主にサブディレクトリ型、サブドメイン型、ccTLD型などがあります。

どの構造が適しているかは、サイトの規模や管理体制、運用コスト、対象となる国・地域などによって異なります。そのため、一律に特定の構造がSEO上もっとも優れていると考えるのではなく、自社の運用方針やターゲット地域に合わせて選択することが重要です。

サブディレクトリ型

「example.com/en/」を英語版、「example.com/zh/」を中国語版とするように、メインドメインの下に言語別のディレクトリを設ける方法です。

1つのドメイン内で複数言語のページを管理できるため、サイト全体を一元管理しやすい点が特徴です。新しいドメインを取得する必要もないため、管理コストを抑えながら多言語サイトを構築したい場合の選択肢の一つとなります。

一方、国ごとにサイトの内容や運用体制を大きく分けたい場合には、ほかのURL構造が適しているケースもあります。

サブドメイン型

「en.example.com」を英語版、「zh.example.com」を中国語版とするように、言語ごとにサブドメインを分ける方法です。

言語や地域ごとにサイトを分けて管理できるため、各市場でコンテンツやシステムを独立させたい場合に利用しやすい構造です。

ただし、サブディレクトリ型と比べて管理対象が増える可能性があるため、社内の運用体制やCMSの構成も考慮して選ぶ必要があります。

ccTLD型(国別ドメイン)

「example.co.uk」や「example.de」のように、国や地域ごとのccTLD(国別コードトップレベルドメイン)を使用する方法です。

国・地域ごとに独立したサイトとして展開できるため、それぞれの市場に合わせてサイト内容やマーケティング施策を大きく変えたい場合に適しています。

一方で、国ごとにドメインの取得・更新やサイト管理が必要となるため、サブディレクトリ型などと比較して運用コストや管理工数が増える可能性があります。

複数国で大規模に事業を展開する場合などに検討される構成の一つです。

URL構造は運用体制やターゲット地域に合わせて選ぶ

URL構造を選ぶ際は、SEOだけを基準にするのではなく、以下のような要素を総合的に確認しましょう。

  • 対象となる国・地域
  • サイトや事業の規模
  • CMSの仕様
  • 言語ごとの運用担当者
  • サイトの更新頻度
  • ドメインやサーバーの管理コスト
  • 国・地域ごとにコンテンツを分ける必要性

管理のしやすさや運用コスト、ターゲット地域における検索エンジンの評価方法などを踏まえ、自社に適したURL構造を選択することが大切です。

また、多言語・多地域向けに類似したページを用意する場合は、hreflangを適切に設定することで、各ページの言語や地域の対応関係をGoogleなどの検索エンジンに伝えられます。

hreflangはすべての多言語サイトで一律に「必須」とされるものではありませんが、異なる言語・地域向けのページを検索エンジンに適切に認識してもらうために、必要に応じて実装を検討しましょう。

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多言語SEOで押さえるべきポイント

ポイント①:日本語キーワードの直訳ではなく、現地の検索行動に基づくKW調査が必要

日本語のターゲットキーワードをそのまま英語や中国語に翻訳しても、現地のユーザーが実際に検索しているキーワードとは一致しない場合があります。現地の検索エンジン(GoogleだけでなくBaidu、Naver等も含む)でのキーワードリサーチを行い、現地のユーザーが使う表現に合わせたSEO対策を実施しましょう。

ポイント②:hreflangタグを正しく実装する

hreflangタグはGoogleに「このページの各言語版のURL」を伝えるための技術要件です。実装を間違えると、英語で検索しているユーザーに日本語ページが表示されるなどの問題が発生します。言語コード(en、zh-Hans、ko等)と地域コード(en-US、zh-TW等)を正しく指定しましょう。

ポイント③:各言語のメタ情報(タイトル・ディスクリプション)を個別に最適化する

各言語のページに対して、その言語のターゲットキーワードを含むタイトルタグとメタディスクリプションを個別に設定します。日本語のメタ情報をそのまま翻訳するのではなく、各言語の検索行動に合わせて最適化することがSEO効果を高めるポイントです。

ポイント④:現地向けのコンテンツを追加する

多言語サイトは日本語サイトの翻訳だけで終わらせず、現地市場特有のニーズに応えるオリジナルコンテンツを追加することで、現地のSEO評価が大幅に向上します。現地の事例紹介、現地の法規制に関する解説、現地通貨での料金表示などが効果的です。

多言語サイト制作・運用でよくある失敗例と回避策

多言語サイトは、外国語ページを用意するだけで十分とは限りません。ターゲット設定や翻訳方法、公開後の更新、問い合わせ対応まで考慮して設計する必要があります。

ここでは、多言語サイトの制作・運用で起こりやすい5つの失敗例と、それぞれの回避策を紹介します。

失敗例①:ターゲット国を絞らず「とりあえず英語版」を作成する

多言語サイトを制作する際、「海外向けならまず英語」と考え、対象となる国やユーザーを明確にしないまま英語版を制作してしまうケースがあります。

英語は幅広い地域で利用されていますが、自社が獲得したい顧客にとって最適な言語とは限りません。ターゲットによっては、中国語や韓国語などを優先した方が適している場合もあります。

回避策として、まず海外展開の目的やターゲットとなる国・地域を明確にしましょう。既存サイトのアクセスデータや顧客データ、市場調査なども参考にしながら、対応する言語の優先順位を決めることが大切です。

失敗例②:日本語サイトの全ページをそのまま直訳する

日本語サイトの内容をすべて外国語へ直訳すれば、多言語サイトが完成するわけではありません。

日本国内では伝わりやすい表現でも、海外のユーザーには背景や意味が伝わりにくいケースがあります。また、商品・サービスによっては、国や地域ごとに価格、提供条件、利用方法などが異なることもあります。

まずは海外ユーザーに必要なページや情報を選定し、そのうえで対象国の文化や商習慣、ユーザーニーズに合わせて表現や内容を調整する「ローカライズ」を検討しましょう。

失敗例③:精度の低い自動翻訳だけで公開・放置する

自動翻訳や生成AIを利用することで、翻訳にかかる時間や作業負担を軽減できる場合があります。一方、翻訳結果を十分に確認せず、そのまま公開することには注意が必要です。

専門用語や商品名が誤って翻訳されたり、不自然な表現になったりすると、ユーザーに正確な情報が伝わらず、企業やブランドに対する印象へ影響する可能性があります。

自動翻訳を活用する場合でも、重要なページについてはネイティブスピーカーや対象言語に精通した担当者によるチェックを行うなど、必要な品質を確保するための確認工程を設けましょう。

失敗例④:日本語版だけ更新し、外国語版の情報が古いままになる

多言語サイトでは、公開後の更新体制も重要です。

日本語サイトでは最新の商品情報や料金、営業時間などが掲載されている一方、外国語版では古い情報が残っていると、海外ユーザーが誤った情報をもとに問い合わせや申し込みをしてしまう可能性があります。

日本語版を更新した際に、「どの外国語ページを更新する必要があるか」「誰が翻訳・確認するか」「いつまでに反映するか」といった運用ルールを決めておきましょう。CMSの多言語管理機能を活用し、更新状況を管理する方法もあります。

失敗例⑤:外国語の問い合わせに対応できる体制がない

サイトを多言語化したことで海外ユーザーから問い合わせが増えても、社内で外国語に対応できなければ、商談や申し込みにつなげられない可能性があります。

サイト制作時にはページの翻訳だけでなく、問い合わせフォームやメール、電話、チャットなど、問い合わせ後の対応方法まで考えておく必要があります。

社内に対応できる担当者がいない場合は、翻訳ツールの活用や外部の翻訳・通訳サービスへの委託なども選択肢です。「対応できる言語」「問い合わせの受付方法」「担当部署への引き継ぎ方法」などを事前に決め、サイト公開後の対応体制まで整えておきましょう。

多言語サイト制作会社の選び方

ポイント①:多言語サイトの制作実績が豊富か

多言語サイト制作には、hreflangタグの実装、多言語CMS設計、文字コードの適切な処理、RTL(右から左に書く言語)対応など、通常のサイト制作にはない技術要件があります。多言語サイトの制作実績が豊富な会社であれば、これらの技術的な対応をスムーズに行えます。

ポイント②:翻訳・ローカライズの体制が整っているか

制作会社が社内またはパートナーとして信頼できる翻訳者・ネイティブチェッカーのネットワークを持っているかを確認しましょう。「翻訳は別途ご用意ください」と言われる制作会社よりも、翻訳からサイト制作まで一貫して対応できる会社のほうが、品質管理と進行のスムーズさで大きなメリットがあります。

ポイント③:多言語SEOの知見を持っているか

hreflangタグの正しい実装、現地キーワードの調査、多言語サイト構造の設計など、多言語SEOには通常のSEOとは異なる専門知識が必要です。多言語SEOの実績がある制作会社を選ぶことで、各言語での検索流入を最大化できます。

ポイント④:公開後の運用サポート(翻訳の継続更新・多言語SEO改善)があるか

多言語サイトは公開後の継続的な翻訳更新と多言語SEOの改善が成果を持続させる鍵です。新しいページやブログ記事を公開するたびに翻訳を依頼できる体制が整っているか、多言語のアクセスデータに基づく改善提案が受けられるかを確認しましょう。

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まとめ

本記事では、多言語サイト制作について、必要性、対応言語の選び方、翻訳の進め方、費用相場、URL構造の設計、多言語SEO、公開後の運用、制作会社の選び方を体系的に解説しました。

多言語サイトで成果を出すために最も重要なのは、「単なる翻訳ではなく現地文化に合わせたローカライズを行い、hreflangタグと現地KW調査に基づく多言語SEOを実施し、全言語の同時更新を可能にする運用体制を構築すること」です。

「多言語サイトを作りたいが何から始めるべきかわからない」「既存サイトを多言語化して海外市場を開拓したい」という場合は、多言語サイト制作に精通したプロに無料相談してみてください。

また、Espaceはこれまで700社以上の企業を支援してきた実績をもとに、多言語サイトの制作・Webマーケティングを支援しています。ターゲットとなる国や地域に合わせたサイト設計から、多言語コンテンツの制作、SEO対策、サイト構築、アクセス解析、公開後の改善まで一貫して対応し、海外ユーザーにも情報やサービスの魅力が伝わるWebサイトをご提案いたします。

「海外向けの多言語サイトを制作したい」「既存のWebサイトを多言語化したい」「海外からの問い合わせや集客を増やしたい」などのお悩みがございましたら、ぜひお気軽にEspaceへご相談ください。対象となる国・地域や言語、事業内容、目的に合わせて、海外展開やインバウンド集客につながる多言語サイト制作をご支援いたします。

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