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近年では、海外でのマーケティングにおけるSNSの重要性がとても高まっています。
DATAREPORTALが発表した2019年1月のレポートによると、世界人口の約44億人(普及率57%)と発表されております。
画像:DIGITAL 2019: GLOBAL DIGITAL OVERVIEW|DATAREPORTAL
またソーシャルメディアは全世界に急速に普及しつつあり、世界のインターネット利用者の80%以上が日々SNSを利用しています。この数字を見れば、海外マーケティングにおけるSNSの重要性を理解していただけるでしょう。
インターネットの利用率の推移
引用元:総務省https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242120.html
今回は、海外マーケティングに使えるSNSについて説明します。
目次
画像出典:DATAREPORTAL
DATAREPOTALは、2019年に世界のインターネット利用者に関する調査データ「DIGITAL 2019:Q4 GLOBAL DIGITAL STATSHOT」を発表しました。
冒頭でも触れた通り、2019年時点で全世界の人口77億3400万人のうち、モバイル機器を所持しているユーザーは51億5500万人も存在し、インターネットユーザーは44億7900万人にものぼります。
このように、現代ではSNSが世界中に普及しつつありますが、特にインターネット先進国のアメリカでは、幅広い年代にSNSが利用されています。その反面、特に若年層には情報操作に過敏になるなどの弊害も起こっているのが現状です。
関連記事:SNS集客で結果を出す方法とは?運用のコツと事例、サービス5選比較
全人口の中で、SNSにログインして利用しているユーザーの割合は、アメリカが世界トップです。アメリカでのアクティブなユーザーの1日当たりのSNS平均使用時間は2時間1分で、日本の2倍以上になります。
さらにスマートフォンのデータ使用量も世界一で、10歳から24歳までの若年層のスマートフォン所有者が多いのが特徴です。
アメリカでもっとも人気のあるSNSはFacebookで、60代でも62%の利用率があり、日本に比べて壮年層以上のユーザーも積極的にSNSを利用していることが分かります。
特にアメリカでのマーケティングには、SNSは重要な要素になるでしょう。
インターネット先進国であり、インターネット普及率の高いアメリカでは、特に若年層が情報操作に対して過敏な反応をするようになってきています。
アメリカでは、インターネットユーザーの約4分の1以上が広告をブロックするアドブロックを利用しており、さらに割合は増えていくと見込まれています。
検索エンジンの結果が誘導されたものだと考えたり、表示される広告をブロックして見ないようにするなど、情報操作されることを避けているのが現状です。そのため、マーケティングのためには、SNSの公式アカウントを利用したり、インフルエンサーを活用するなどの方法を模索する必要があります。
それぞれの方法についてメリットとデメリットを確認して、より効率的なマーケティングを行えるようにしましょう。
日本ではTwitter、Instagram、FacebookなどのほかTikTokやPinterestなどのSNSが人気ですが、海外のマーケティングにおいては、日本とは少し異なるSNSが活用されている傾向にあります。
海外のマーケティングで活用されている主要SNSについて見てみましょう。
Twitterは、厳密にはSNSではないのですが、SNSにカテゴライズされることが多いので、ここではSNSとして紹介します。
Twitter社が提供しているサービスで、最大で半角280文字(日本語では140文字)の短文の投稿と、画像や動画を共有(シェア)することができます。
情報の拡散性とリアルタイムでの情報収集に優れているのが特徴です。
2019年10月時点でリーチできるユーザー数は全世界で約2億6030万人、そのうち男性ユーザーが66%、女性ユーザーが34%となっています。
SNS業界のシェア率は4.3%です。ユーザーの年齢層は25~34歳が最も多く、男性ユーザーの21%、女性ユーザーの8,6%の割合です。
次に多いのが18歳~24歳で男性14%女性10%、その次が35歳~49歳で男性15%、女性6,7%となります。
13~17歳の若年層と50歳以上の高年齢層のユーザーの割合が比較的高く、幅広い年代から支持されているのが特徴です。
関連記事:SNS運用のメリットとデメリットとは?注意点や事例も交えて解説
FacebookはアメリカのFacebook社(現Meta社)が運営する世界最大のSNSで、プロフィール機能、文章・写真・動画の投稿、メッセージの送受信、フォロー・フォロワーの設定、投稿やユーザーの検索機能など、様々な機能が実装された多機能なSNSです。
カスタマイズ性も高く、ユーザーが開発したアプリで機能を拡充することも可能です。
2019年10月時点でFacebookにリーチできるユーザー数は全世界で約19億3200万人、SNS業界のシェア率は32%を誇ります。
ユーザーの男女比は男性57%女性43%、年齢層は25歳~34歳が最も多く、男性19%女性13%、次いで18歳~24歳が男性15%女性10%、35歳~44歳が男性9.3%女性7.2%となります。
13歳~17歳の若年ユーザーが比較的少ないのが特徴です。
InstagramはFacebookと同様にFacebook社(現Meta社)が運営しているSNSで、写真の投稿や編集に特化しており、投降後24時間で投稿が消える「ストーリーズ」も人気の機能です。
Facebookとの連携機能もあり、ユーザーデータなどが共有できます。
2019年10月時点でInstagramにリーチできるユーザー数は約8億7880万人で、業界シェア率は15%です。男性ユーザーの割合が49.4%、女性ユーザーの割合が50.6%になっています。ユーザーの年齢層は25歳~34歳が最も多く男性18%女性17%、次が18歳~24歳で男性16%女性14%、35歳~44歳が男性7.2%女性9.1%となっています。
関連記事:インスタを使ったSNS集客を完全解説!成功させるコツから事例までご紹介
SnapChatはアメリカのSnap社が開発・運営するSNSで、スマートフォン向け写真共有アプリです。スナップと呼ばれる写真や動画を個人やグループに送信でき、簡易な編集機能やテキストの追加が行えます。
投稿者は投稿内容の閲覧時間を1~10秒の間で設定できて、時間が経過すると投稿内容が削除されます。再閲覧も可能ですが、その場合も投稿者に通知されるようになっています。
日本ではあまり有名ではないアプリですが、投稿内容が残らないので気軽に写真や動画を投稿できるSNSとして海外では人気となっています。
2019年10月時点でリーチできるユーザー数は全世界で約3億6020万人、業界シェア率は6%、男女比率は男性38%女性61%と人気のSNSの中でも女性の比率が高いのが特徴です。年齢層は25歳~34歳が最も高く男性10%女性14%、次が18歳~20歳が男性8.1%女性13%、13歳~17歳が男性6.6%女性12%で、高い年齢層より若年層に人気のSNSとなっています。
Linkedlnはマイクロソフトの子会社であるLinkedln社が開発・運営するSNSで、ビジネス特化型のSNSです。
ビジネスにおけるつながりを広げることを目的としていて、ビジネスパートナーや人材の獲得、顧客や専門家とのコンタクトとコミュニケーションが取れるツールとして利用されています。
日本ではまだ知名度が低いのですが、注目され始めていて、大企業を中心に採用する日本企業も増えています。
2019年10月時点でリーチできるユーザー数は全世界で約6億5340万人といわれており、業界シェア率は12%です。男女比率は男性57%女性43%となっています。
年齢層別のユーザーは25歳~34歳が男性34%女性26%と特に大きく、18歳~24歳が男性12%女性9%、35歳~54歳が男性10%女性7%と続きます。55歳以上のユーザーは少なく、ビジネス特化型らしく他のSNSとは違う特徴がみられます。
他国や他の地域でも利用できる特殊な海外SNSをご紹介します。
引用元:https://www.wechat.com/ja/
中国人が最も利用しているSNSはWeChatです。2011年にサービス開始をして2015年時点の月間アクティブユーザーが11億2千万人でしたが、中国語以外に20以上の言語設定が可能で、200の国と地域をカバーしており2022年現在はなんと月間アクティブユーザー12億人、1日のアクティブユーザー10億9千万人と驚異的な普及率です。
近年、多くの日本企業が新たな市場を求めて海外へ進出しています。
そこで問題になるのが海外におけるマーケティング戦略です。
人種の違いや興味・関心の違いなど、あらゆるものが日本と違うので、日本でのマーケティングとは異なる手法を使わなければ効率的なマーケティングができません。
SNSを活用してマーケティングを行う場合も同様で、海外向けのマーケティング戦略をとる必要があります。次は、海外進出で役立つSNSマーケティングのアイデアを説明します。
関連記事:SNS集客のノウハウを完全解説!メリットデメリット、各種比較や事例も紹介
海外現地でインフルエンサーを起用する手法は、非常に注目されてきています。インフルエンサーとはSNSで多数のフォロワーに影響力を持つ人々のことで、特定の分野で高い専門性を持つ場合は「KOL」(Key Opinion Leader)とも呼ばれます。
対象国の人気インフルエンサーに商品やサービスをPRしてもらうことで、多くのフォロワーに情報を届けることが可能です。海外進出の場合は、現地で人気のインフルエンサーを起用することで、その国や地域に適したマーケティング活動を行うことができるでしょう。
バイラルマーケティングとは英語の「viral」(バイラル)から来た言葉で、ウィルスのように広がっていく様子を表しており、日本語では「バズる」とも呼ばれているマーケティング手法です。
TwitterやYouTubeなどで、衝撃的な動画やテキストを投稿して拡散されることを狙います。Webマーケティングでは、ユーザー同士で情報を共有して拡散していくという特徴があり、低コストで効果的な広告を作成することも可能です。
海外でのSNSマーケティングは、ユーザーの人種や住んでいる場所・年齢・性別や趣味・興味などのデータを活用し、広告配信するユーザーを細かく設定することで効率よく配信することができます。
配信する方法や時期・配信する頻度を予算に合わせて設定できます。
各SNSには、効果分析ができるツールも備わっているため、広告効果を長期的に高められます。
対象とする国の地域や言語を把握し、利用できるようにアカウントを設定します。
自社の商品やサービスなどを経営・販売上の戦略とし、明確に差別化を図り販売促進につなげます。
アカウント運用は、自社商品・サービスの認知度向上を見込むことができ、企業と一般ユーザーを繋ぐ新しい窓口となります。
総合的なマーケティング施策を運用する上で必須です。
次は海外でのSNSマーケティングの成功例を紹介します。
引用元:https://www.facebook.com/PokemonCoJp/
株式会社ポケモンは1998年に設立されました。
まだ知名度の低かったYouTubuやTwitter、FacebookなどのSNS媒体で、多言語での動画配信やイベント告知などのマーケティングを積極的に行い、売り上げの65%以上が海外という驚異のグローバル化に成功しています。
早い段階から海外を視野に入れて行動していたことと、キャラクターがインフルエンサーの役割を担っているのがポイントです。海外進出には言語による情報共有と、インフルエンサーの選択が重要だと言えるでしょう。
インフルエンサーを活用して海外進出を成功させた例として、株式会社リッチェルを紹介します。
株式会社リッチェルは、マレーシアでマーケティングを実施する際に、現地での知名度がある日本人インフルエンサーを起用しました。日本人を起用することで日本製品のブランド力をアピールするのが狙いでしょう。
さらにSNSで大々的にイベントを告知することで、イベントは多くの人を集め大成功に終わりました。インフルエンサーの重要性とSNS媒体の影響力が良くわかるマーケティング事例です。
関連記事:インスタグラム集客のメリット・デメリットとは?成功に導く3STEPも解説
引用元:https://www.facebook.com/persoltech/
パーソナルテクノロジースタッフ株式会社では、国籍にこだわらず優秀な人材を確保するために、Facebookを活用して海外向けの採用広告を実施しました。
Facebookは海外では圧倒的なユーザー数を誇っているので、海外進出を考えるならば最適の媒体といえます。
リード獲得広告やリンク広告といったFacebookに備わっているサービス機能も活用し、以前は500件ほどだった外国人からのエンゲージメントは数か月で2.000件を突破しました。SNS媒体の選択による成功例と言えるでしょう。
今回は海外マーケティングに使えるSNSについて説明しました。
近年、世界中でインターネットの普及率が高まり、SNSの利用者数は増加し続けています。海外進出におけるSNSマーケティングの重要性は非常に高まっていると言えるでしょう。
しかし、国や地域、年齢層などで良く利用されているSNSは違うのが現状です。
また、SNSの種類によって適したマーケティングの手法も変わってきます。
より効率的なマーケティングを行うためには、各種SNSの特徴を理解し、自社の目的に適したSNSを選ぶ必要があります。
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