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SNS・インフルエンサーマーケティングの市場規模と特徴について解説

自社の商品やサービスを宣伝する手段として、SNSマーケティングへの注目が集まっています。

SNSマーケティングのメリットは、無料でアカウントが作成でき、自社でアカウント運用を適切に実施できれば、幅広いユーザーに低コストで商品PRが可能な点です。

そのため現在では多くの企業がSNSを使用しており、SNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーの起用は、ターゲット層に情報を発信しやすく、非常に効果的な手法だといえるでしょう。

今回は、SNS・インフルエンサーマーケティングの市場規模や、その特徴について解説します。

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、文字の通りTwitterやInstagramなどの「SNS」を活用して商品やサービスの宣伝を行うことです。

PRしたい商品の年齢層や性別に合わせてターゲットを絞り込み、ターゲット層に合わせたSNSを選択することで、より効果的な活動を行えます。

SNSマーケティングの主な手法としては

  • アカウントを運用していく手法
  • SNS広告を運用していく手法
  • インフルエンサーを起用してPRしてもらう手法

などが挙げられます。

関連記事:SNS集客で結果を出す方法とは?運用のコツと事例、サービス5選比較

SNSマーケティングの市場規模

資料引用:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

SNSマーケティングの市場規模は、2022年の時点で7,833億円と過去から継続的に拡大し続けており、2025年には約1.4倍になると予測されています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、おうち時間が増加し、オンラインを使用することが増えたことも、その一因だと考えられるでしょう。

現在では数多くの企業がさまざまなSNSを利用しており、SNSは無料でアカウント作成できるというメリットがあるため、大注目のマーケティングツールです。

SNS広告の市場規模も拡大している

資料引用:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

広告市場の中でもSNS広告のシェアが高まっています。カテゴリ別でも、SNS広告は6,972億円で市場規模全体の89%と推測され、非常に高い割合を占めています。

このようにSNSマーケティングやSNS広告の市場規模が急激に普及し続けていることから、今後もSNSマーケティングはあらゆる企業で活用されていくことが予想できます。

SNSマーケティングの特徴

SNSマーケティングは、あらゆるマーケティング手法の中でも比較的低単価で始めやすく、費用対効果が高くなる傾向のある手法です。従来のマーケティング活動では、宣伝の際にかかる広告費用やPRに対しての顧客反応を見るまでに時間を要しました。

反対に、SNSマーケティングでは予算や顧客心理という問題を解決し、これまで以上に情報を拡散できるメリットがあります。そのほかにもSNSマーケティングの特徴やメリットがたくさんあるため、順番に見てみましょう。

関連記事:SNSを利用してお店の宣伝効果を高める方法をご紹介!各SNSの特徴も徹底解説

低コストでの広告配信が可能

商品を宣伝するためには、従来のマーケティングでは多額の費用が必要でした。

特にCMなどのマスメディアを利用する場合は特に多くのコストがかかっていたため、中小企業では展開できるマーケティングも小規模に留まり、多くのユーザーへの宣伝がしづらい状況でした。

しかし、SNSマーケティングでは、自社でアカウント運用をするなら無料で始めることができ、宣伝・広告のための費用を抑えつつ、多くのユーザーへ情報を発信をすることができます。

消費者との身近なコミュニケーション

SNSで宣伝をするメリットの一つとして、消費者のリアクションがすぐに返ってくる点が挙げられます。

いいねやコメント、リツイートという反応から、消費者の心理に寄り添うことができるため、より効果的にマーケティングを展開することができます。

そしてSNSは本来、個人同士のコミュニケーションツールだということを忘れてはいけません。ひとりひとりのユーザーに対して、真摯に丁寧なコミュニケーションを継続することが、ファンとの信頼関係において最も重要です。

各プラットフォームの特徴を活かした投稿

InstagramやTwitter、YouTubeなど、 SNSにはそれぞれ情報発信ツールとしての特徴があり、企業が商品を宣伝するにあたっては、その商品にとってよりよい宣伝方法を選択することが重要です。

例えば、ファッションなど見た目で売り込む商品であればInstagram、商品自体の楽しみ方やレビューを動画で伝えたいのであればYouTubeを選択することで、消費者へ商品の魅力が伝わりやすくなります。

スムーズな集客導線の確保

消費者が商品を知ったときから、購買行動に到達するまでの流れのことを「集客導線」といいます。

商品への興味を持たせる情報発信を第一段階として、第二段階にはその商品を得るための情報を与える必要があります。

そして、第三段階でオンライン上での商品申し込みフォームにリンクするというような導線を作ることで、消費者は購買行動をスムーズに行うことができます。

SNSマーケティングで商品の売上アップを目指すのであれば、集客導線を確保することも重要です。

インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーとは、SNSでの投稿やコメントに大きな影響力を持つユーザーをいいます。

この影響力を活用して、インフルエンサーに自社商品を宣伝してもらうことを「インフルエンサーマーケティング」と呼び、現在ではあらゆる場面で活用されている手法です。

フォロワー数の多いインフルエンサーを採用することで、自社の投稿が多くのユーザーの目に触れる機会を増やします。

また、インフルエンサーはユーザーの注目を集める投稿方法を詳細に知っているため、マーケティングとして絶大な効果を期待できるのも特徴です。

インフルエンサーマーケティングの市場規模

参考資料:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

SNSマーケティングと比例して、インフルエンサーマーケティングの市場規模も年々拡大しています。

TwitterやYouTube、TikTokなどさまざまなSNS媒体がありますが、どのSNS媒体を使うかによってマーケティング方法が変わります。

TwitterやTikTokは幅広い年齢層が利用しているため、いろんな人に共感を持ってもらうようなコンテンツを作成しなければいけません。

TwitterやInstagramなどはたくさんの人に見てもらえる可能性が高いため、より興味を持ってもらえる内容が必要です。

また、どのような人物をターゲットにするのかやどんな商材を販売するのかによって、SNS媒体も変わるでしょう。

特にYouTubeでは、芸能人や実業家などがチャンネルを開設し、若年層から幅広い年齢層まで、コンテンツが楽しめるとして人気です。

他のSNSと比べて、ユーザーに大きな幅があるため、案件として自社の商品を紹介してもらうために、企業の多くがインフルエンサーとしてユーチューバーを登用しています。

また、Instagramは「インスタ映え」という言葉の通り、きれいな写真や映像で情報を発信できるのが特徴です。

絶景や食べ物、ファッションなどの販売チャネルとして、若い年代や女性をターゲットにモデルなどのインフルエンサーを採用しています。

マーケティングで活用される主要プラットフォーム

SNSには様々なプラットフォームがあり、それぞれ利用しているユーザー層も異なります。

宣伝したい商品のターゲットを明確にし、企業が目的とするユーザーが多いSNSを選ぶことが重要です。

また、情報発信するツールもプラットフォームごとに違います。

写真や動画をメインに投稿したいのであればInstagramやYouTubeなど使い分ける事も大切です。

Twitter

ユーザー数:4,500万人

ユーザー層:10代から40代までの利用率が高い傾向

Twitterは短い文章をつぶやく、文章を主体としたツールで、つぶやきに対しコメントでき、ユーザー同士で簡単にやりとりが可能です。

他のユーザーにおすすめしたい投稿があれば「リツイート」という機能を使用し、その投稿を引用することもできます。

フォロワー数にかかわらず、魅力的なツイートをすることで、自社商品のPR投稿をフォロワー以上のユーザーに見てもらえるため、拡散力の高いツールです。

インフルエンサーに依頼して、実際に商品を利用した感想などを投稿してもらうことで、インフルエンサーのフォロワーを中心に自社製品を認知してもらえます。

Instagram

ユーザー数:3,300万人

ユーザー層:10代と20代の利用率が半数以上を占める

Instagramは写真を使った情報発信に特化しており「インスタ映え」という言葉があるように、観光地の絶景やおしゃれなカフェ、ファッションやメイクのような、写真で魅力を表現できる商品のPRに多く使用されています。

また、インフルエンサーマーケティングと組み合わせやすく、モデルや芸能人をはじめとするユーザーに、商品を紹介・宣伝してもらうことで、多くのユーザーの目に留まる機会を増やすことができます。

投稿内に商品名を入れてもらったり、画像に商品を映すことで視覚的なアピールも可能です。

関連記事:インスタマーケティングの基礎完全版。事例やKPIの設定方法まで詳しく紹介

TikTok

ユーザー数:950万人
ユーザー層:10代と20代で半数以上を占める

TikTokは文章ではなく、短編動画を使用し情報を発信します。動画の中に、宣伝したい内容を集約でき、短時間でより多くのユーザーに商品を知ってもらえるのが特徴です。他のSNSと同じように、自分のフォロワーに動画を配信できるため、インフルエンサーを起用して、商品を紹介してもらうことにも活用できます。ユーザーの多くは若年層のため、若い世代に向けた商品を宣伝するならTikTokが効果的です。

また、イベントを企画することでTikTokを利用しているインフルエンサーが積極的に参加してもらえるため、自然と認知度が高まるでしょう。

YouTube

ユーザー層:10~30代

YouTubeは動画専門のプラットフォームとなっているため、視覚的に商品の魅力を発信できます。

また、インフルエンサーの影響力も非常に強いため、よりたくさんのユーザーに認知してもらえます。インフルエンサーに商品を紹介してもらうことで、他の動画投稿者にも商品を興味を持ってもらえ、さらなる拡大力も期待できます。

インフルエンサーマーケの活用方法

インフルエンサーマーケは宣伝効果が広く、大きな成果につながる可能性を持っています。まずは、マーケティングを実行する目的を設定しましょう。各SNSやインフルエンサーによって特徴が異なるため、目的に合った施策を行わないと効果がでません。

また、インフルエンサーマーケティングでは、誰を起用するかも重要になってきます。インフルエンサー選定を誤ってしまうと、自社商品やブランドとの親和性が低く、拡散性が下がってしまいます。ここからは、インフルエンサーマーケの他社事例を紹介します。

インフルエンサーマーケの他社事例

事例①YouTubeのインフルエンサーマーケティング

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GiogS5-k5mw

日本一の登録者数を誇るHIKAKINさんは、企業とのタイアップ動画を多く投稿しています。

例えば、先日任天堂から販売されたニンテンドースイッチ有機ELの販売前に自身のYoutubeチャンネルでレビューしています。従来のニンテンドースイッチの液晶がパネルに有機ELディスプレイが採用されているなど、新要素を紹介することで、新商品の魅力を視聴者に伝えています。

事例②:Instagramのインフルエンサーマーケティング

引用元:https://dailynewsonline.jp/article/2438232/

国内トップクラスのフォロワー数を誇るcocomiさんによるインフルエンサーマーケティングの事例として、コスメ・ファッションブランドとのコラボがあります。世界的コスメ・ファッションブランドであるDiorとのコラボで、新商品であるバームを実際に使用することで、より効果的なマーケティングに成功しています。

事例③:Instagramのインフルエンサーマーケティング事例

引用元:https://kurashi-to-oshare.jp/fashion/88450/

ファッション系通販サイトの「サニークラウズ」は、幅広い世代に指示されるインスタグラマーマーケティングを行っております。爽やかで温かみのイメージが強いインフルエンサーを活用した魅力的なマーケティング方法です。実際に、インフルエンサーの選定が大変好評だったため、複数回に分けてキャンペーンを行いました。

SNSマーケティングを成功させるポイント

SNSマーケティングは、ユーザーひとりひとりとコミュニケーションができるという特徴があります。SNSマーケティングを成功させるためには、ユーザーのニーズをつかむことがポイントです。ユーザーの心理に寄り添うためにはどうすればよいのでしょうか。

分析ツールの活用

SNS分析ツールには、フォロワー数やエンゲージメント率、ユーザーからのリアクション、ユーザーの活動時間帯の推移など、詳細にデータ化してくれる機能があります。自社アカウントだけでなく、他社アカウントも分析できる機能もあるため、競合他社のSNS展開の傾向も把握することが可能です。ユーザーの動向や活動時間を分析することで、情報発信により効果的なワードや方法、効果的な発信時間を把握することができ、商品PRの成功につなげることができます。

関連記事:【無料&有料別】インスタマーケティング・分析で使えるおすすめツール7選

徹底した運用ルール

SNSマーケティングは短期間で効果がでるものではありません。ユーザーとの丁寧なコミュニケーションや魅力的な情報発信が、ユーザーとの信頼関係を築き、多くのファンを獲得することにつながります。アカウントをチームで運用する場合には、属人的なコミュニケーションにならないよう、あらかじめ運用ルールを策定しておくことが重要です。アカウントのクオリティを保持するためには、ルールの遵守を徹底しましょう。

関連記事:企業SNSに必要な運用ルールとは?ソーシャルメディアガイドラインのすべて

ユーザーの「共感」を誘う投稿

ユーザーの感情に訴えかける手法を、エモーショナルマーケティングといいます。

例えば、パッと目を引くキャッチコピーや商品のキャラクターやパッケージを魅力的にすることで、商品自体に興味を持たせるという方法があります。YouTubeのサムネイルに興味を引く文言を入れる、Instagramで商品とパッケージを一緒に載せる、というようにパッと見てユーザーの感情を揺さぶることで、商品のPRに活用しています。

SNSマーケティングのご相談はEpaceへ

SNSマーケティングは現在も市場規模が拡大し続けており、今後もさらに拡大を続けるであろうと予測されています。SNSマーケティングで重要なことは、ユーザーの心理に寄り添った魅力的な投稿と、丁寧なコミュニケーションを継続することで、商品のターゲットを明確にし、PRにあったSNSを活用することが大切です。

Epaceでは、消費者視点でSNSマーケティングに最適なプランを提案しています。大企業をはじめ、ベンチャー企業などへの豊富な導入実績があり、多くのデータをもとにより効果的なマーケティングを展開する支援を行っています。

SNSマーケティングでお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。

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執筆者

株式会社Epace 代表取締役

佐藤 駿介

法政大学法学部卒業。
大学在学中に動画マーケティング会社でYouTubeやTikTokの運用代行やオウンドメディアの構築、ライバー事業でライバーの育成・支援やインフルエンサーマーケティングを経験し、株式会社Epaceを創業。SNSの中でも特にYouTubeを得意とし、これまで上場企業や芸能人までジャンルを問わずSNSマーケティングを手がける。情報経営イノベーション専門職大学(iU)客員教員、一般社団法人インフルエンサー連盟SNS運用部門理事。

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