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写真や動画を中心に情報を発信できるインスタ(Instagram)は、不動産業界にとって非常に相性の良いSNSです。
物件の魅力を写真で直感的に伝えられるだけでなく、ストーリーズやリールを活用することで、日常的な情報発信やブランドイメージの構築にもつながります。
しかし、ただ物件を並べるだけではフォロワーは増えず、ターゲットに合わせたコンテンツ作りや投稿の工夫が必要です。
そこで本記事では、不動産会社や仲介業者がインスタを活用するメリットや、効果的に運用するためのポイントについて解説していきます。
目次
不動産会社が集客でインスタを活用するのなら、実際に運用を始める前に、どのような企画を進めて行くのかを決めておかなければなりません。
そこでここでは、不動産会社におすすめのインスタ企画を8選、紹介します。
不動産会社におすすめのインスタ企画の1つ目は、物件紹介・ルームツアーです。
写真や動画を使った物件紹介・ルームツアーを行うことで、お客様に物件の魅力や実際的な室内の様子を確認してもらえます。
何より、インスタで行うルームツアーの強みは、物件がある場所まで赴かなくても、疑似的に物件の内覧ができる点です。
「引っ越したらあそこに○○を置きたい」「バスルームが図面で見るより素敵」など、物件への興味を掻き立てる効果が期待できます。
不動産会社におすすめのインスタ企画の2つ目は、豪邸・タワマン紹介です。
SNSの中でも、インスタは文字よりビジュアル面での魅力が高いコンテンツといえます。
そのため、豪邸やタワマンなど、豪華なビジュアルを前面に打ち出す方法も効果的なのです。
実際に豪邸・タワマンの購入を検討していないお客様であっても、憧れの目線でインスタを見る機会が増えるはずです。
また、お客様のなかには、顕在顧客ではなく潜在的な顧客もおられます。
豪邸・タワマン紹介を定期的に行うことで、魅力的なコンテンツのファンを引き付ける一方、潜在顧客の獲得にもつながるのです。
不動産会社におすすめのインスタ企画の3つ目は、物件のビフォーアフター動画です。
こちらも、豪邸・タワマン紹介と同じように、視覚的に魅力的なコンテンツとなるため、お客様の興味をひきやすい企画になります。
単純リノベーション前後の変化を紹介するだけではなく、施行中にどのように変わっていくのかを併せて解説すると、できあがっていく工程を共有できるためドキドキ感やわくわく感も覚えてもらえます。
結果的に「こんな物件に住みたい」「新築でなくても十分素敵」と、お客様に新たな選択肢を提供できるでしょう。
不動産会社におすすめのインスタ企画の4つ目は、街歩き+相場紹介です。
不動産の購入は物件そのものの良し悪しと併せて、周辺環境も十分に考慮されるべきポイントです。
そのため、街歩きの動画企画は、該当物件を購入した場合のリアルな生活を、家に居ながらにして追体験させられる点が大きなメリットになります。
また、物件や周辺環境における日用品の相場を紹介すれば、より臨場感を持って「その場所・その物件に住む」ことを想像してもらえます。
不動産会社におすすめのインスタ企画の5つ目は、不動産あるあるの紹介です。
こちらはダイレクトに物件の魅力を紹介する企画ではなく、お客様が自社に親しみを持ってもらうための企画です。
例えば、以下のような「不動産あるある」が挙げられます。
上記のようなあるあるに対して、それぞれに必要な回答をしていく形です。
「店舗に入りにくい」あるあるには「お気軽に入室してください」と答えるなどが一般的です。
ルームツアーなどとは異なり、別途テキストも必要になるため、見やすさやネタの取り上げなど一定のセンスが必要になります。
不動産会社におすすめのインスタ企画の6つ目は、不動産の豆知識・裏技です。
不動産あるあるネタと同じように、自社に親しみを持ってもらえる規格の一つです。併せて、家選びや入居後の生活をスムーズに進めるためのお役立ち知識を提供すれば、物件購入への興味が高まりやすくなる効果も見込めます。
例えば、以下のような「豆知識・裏技」が挙げられます。
不動産の業界では常識だと思っていることが、一般のお客様には盲点な知識も少なくありません。有益な情報を共して、誠実な不動産会社であるイメージを高めてもらいましょう。
不動産会社におすすめのインスタ企画の7つ目は、「家賃いくら?」クイズです。
インスタに限らず、お客様参加型の企画は高い人気を得やすい点が大きなメリットです。
実際の物件を紹介しつつ、「家賃いくら?」クイズを挟むことで、コンテンツをより真剣に見てもらえる可能性も高まります。
一方、クイズを主体にした企画を立てたいのであれば、クイズの内容を家賃に絞る必要はありません。
ライブチャット形式、アンケート形式など、クイズへの答え方も複数の方法がとれるので、自社のコンテンツに合った方法を選んでください。
不動産会社におすすめのインスタ企画の8つ目は、“理想の暮らし”紹介です。
自社と契約を交わしたお客様の暮らしを発信すれば、理想の生活をリアルな目線で紹介できます。
もちろん、お客様から許可をいただかなければいけないため、すぐに実践できる企画とはいえません。
しかし、実際に自社が介入した物件で、理想の生活を送れる企画を打ち出せれば、他社との差別化はもちろん非常にリアリティのある企画になってくれるはずです。
既存顧客様との信頼関係も必要となるため、インスタ運用のコツがつかめ出してから着手する流れがおすすめです。
インスタによる不動産集客には、実際のところどのようなメリットが期待できるのでしょうか。
自社が期待する効果と相いれないケースも考えられるため、事前にインスタで不動暗集客をするメリットを正しく理解しておく必要があります。
ここから、メリットについて詳しく解説します。
インスタで不動産集客をするメリットの1つ目は、広告費が0円で始められることです。
インスタのアカウントは無料で作れるため、不動産集客時の初動では別途費用をかけるが必要ありません。
企画内容や写真・動画の出来が良ければ、自社が動かなくても視聴者が拡散してくれるため、低コストでコンテンツを拡散できる点も大きなメリットです。
集客がイマイチだけど、宣伝費に回すほど余裕がない状況を打破するには、うってつけなコンテンツといえます。
インスタで不動産集客をするメリットの2つ目は、若年層だけでなく幅広い世代にアプローチできることです。
インスタの発表当時は、若者が扱うSNSだとされてきました。昨今でも中心層は10~30代とされますが、2025年6月に総務省が公開した資料では、Instagramの利用率は全世代で52.6%と高い数値を誇っています。
住宅購入を意識している顕在的なお客様はもちろん、潜在顧客へのアプローチまで期待できるツールがインスタなのです。
参考:総務省情報通信政策研究所「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
インスタで不動産集客をするメリットの3つ目は、写真や文章よりも効果的に物件紹介できることです。
視覚情報に強いSNSであるインスタは、実際の物件を写真や動画で紹介できるため非常に相性が良いといえます。
例えば、文章で物件の魅力を伝えようとした場合、上手く伝えられなかったり、実際の物件より魅力的に書きすぎてしまうこともあるはずです。
しかし、動画を使ったルームツアーをインスタで紹介すれば、それだけで物件の実際的な雰囲気をお客様につかんでもらうことが可能です。
内覧への動線が滑らかになると同時に、内覧時に「イメージと違う…」と不満を持たれる可能性も低く押さえられます。
インスタで不動産集客を行うとたくさんのメリットが享受できると紹介しました。
しかし、メリットだけのツールはなかなか存在しません。実際に運用し始めてから後悔しないよう、デメリットも確認しておきましょう。
インスタで不動産集客をするデメリットの1つ目は、炎上リスクがあることです。
インスタに限らずSNSは拡散力が高いからこそ、炎上のリスクも常に付きまとうことを知っておきましょう。
不動産業界のインスタ炎上の一例としては、以下が挙げられます。
編集・投稿前のチェック体制をルール化するなどの対策で、炎上リスクを抑えられます。運用前にしっかりとリスクも理解しておきましょう。
インスタで不動産集客をするデメリットの2つ目は、各種法律に留意する必要があることです。
不動産の広告は、宅地建物取引業法や不動産の表示に関する公正競争規約など、さまざまな法律に縛られています。
これらの法律はインスタにも適用されるため、コンテンツを作る際には、各種法律に反していないかをしっかりと確認しましょう。
特に注意すべき法律は「不動産インスタ運用で注意すべき法律」でも触れているため、併せてご確認ください。
インスタで不動産集客をするデメリットの3つ目は、短期的に効果は出づらいことです。
写真や動画を投稿すれば、すぐにファンが付くとは限らないからです。
地道にコンテンツを作成・投稿を続けていき、ファン数を増やし、エンゲージメントを高めていく工程には、どうしても一定の時間がかかります。
そのため、今すぐ実際的な効果がほしいと感じているケースでは、効果を実感しにくいデメリットがあります。
不動産の集客ではインスタと相性が良いと紹介しました。しかし、どれだけ相性が良いツールであっても、魅力的なコンテンツでなければお客様の目に留まりません。
ここでは、インスタで不動産投稿をする際のポイントを紹介します。
インスタで不動産投稿を作成するポイント1つ目は、動画は短くわかりやすくすることです。
昨今では「タイパ」の言葉が使われるように、長尺の動画より短く分かりやすい動画が好まれる傾向にあります。
1本のコンテンツにあれもこれもと情報を詰め込むよりは、1本のコンテンツに1~2つの情報を紹介するなど、コンパクトに分かりやすい動画を意識しましょう。
1本1本のコンテンツを短くできれば、ネタの温存ができ、投稿の継続化も期待できます。
インスタで不動産投稿を作成するポイント2つ目は、テンポのいい音楽やナレーションをつけることです。
インスタは視覚情報に特化したSNSですが、写真や動画だけでは飽きられやすいことも事実です。
また、写真や動画だけでは説明不足なケースも多々あります。コンテンツ内に音楽を付けてお客様の興味をひき、ナレーションで分かりやすくするのです。
なお、音楽を用いる際には、著作権に留意してください。
インスタで不動産投稿を作成するポイント3つ目は、リアルで役立つ情報を入れることです。
物件の外装・内装を紹介するだけではなく、リアルな役立つ情報を取り入れることで、物件への興味をより掻き立てられます。
例えば、以下のようなポイントが挙げられます。
お客様が物件を決める際には、物件の良しあしや印象だけで決める訳ではありません。よりリアルに、該当の物件で生活できるかどうかを判断できる情報も盛り込みましょう。
実際に不動産インスタアカウントを取り入れたことで、集客に成功した企業も多く存在します。
実際に行われた工夫や成功例を確認して、自社に取り入れられる点がないか確認してください。

不動産インスタアカウントの成功事例の1つ目は、積水ハウスです。
積水ハウスがインスタアカウントでメインとしている投稿は、家族向け物件とお役立ち情報、お客様へのインタビュー動画です。
基本的には外装より内装をメインとした投稿が多く、実際に住んだときにどのような生活になるのかを想像させるのが上手い点が特徴といえます。
なお、インタビュー動画では、家を建てる際の思いなどにも触れており、積水ハウスで家を建ててみたいと考えさせる工夫が随所に盛り込まれています。

出典:無印良品の家Instagram
不動産インスタアカウントの成功事例の2つ目は、無印良品の家です。
大きな特徴は、投稿画像内に文字を一切入れることなく、説明はキャプション部分で行っている点です。
無印良品自体のコンセプトが、シンプルで質の良いものをとなっているため、画像自体も無理に飾り立てません。
また、インスタアカウントの運用担当者が専任でおられるため、ユーザーとのコミュニケーションも積極的に行っています。
質問に正しく答え、無印良品の家オーナーのアカウントはフォローするなど、地道ながら誠実な運用が高い人気を支える理由の一つといえます。

不動産インスタアカウントの成功事例の3つ目は、グッドルームです。
グッドルームのインスタ運用の特徴は、投稿画像の中に人物を配している点です。
インテリアや物件の内装だけではなく、人物を配すれば家具や天井の高さ、空間の広がり方などを、人物と比較してリアルに想像できます。
また、単純な物件紹介ではなく、インテリアのコーディネート例を紹介している体にしている点も大きな特徴です。
豊富なインテリア例を確認できるため、おしゃれなインテリアが好きな層から着実に指示されています。

不動産インスタアカウントの成功事例の4つ目は、スタイリー不動産です。
スタイリー不動産のインスタアカウント運用における特徴は、おしゃれが好きな若者に特化している点です。
スタイリー不動産自体が、オンライン接客型の不動産仲介サービスとなり、初期費用0円の引っ越しをコンセプトに掲げているため、もともとのターゲット層が若者である点と上手くリンクしています。
ターゲット層を明確にし、投稿内容の視覚情報を統一して、インスタ外で見ても「スタイリー不動産だ」と分かるブランディングに成功しているのです。

不動産インスタアカウントの成功事例の5つ目は、東京R不動産です。
文字通り東京を中心にした物件を紹介する不動産アカウントであり、少し癖のある物件を紹介し続けている点が大きな特徴です。
例えば、レトロな雰囲気を持つ物件やデザイナーズ物件などが挙げらます。一般的にはおしゃれだけど敬遠されがちな物件をメインに取り上げ、他にはない独特の世界観を維持したアカウントといえるでしょう。
なお、独特の雰囲気と併せて、ハッシュタグに英語や韓国語を使うことで、海外からのお客様獲得にも成功しています。
最後に、不動産インスタを運用する上で、注意すべき法律について解説します。
運用後の炎上を避けるためにも、運用を始める前からしっかり確認しておきましょう。
不動産インスタ運用で注意すべき法律の1つ目は、不動産の表示に関する公正競争規約です。
不動産の表示に関する公正競争規約とは、不動産業界が自主的に定め、公正取引委員会の認定を受けた不動産広告のル-ルを指します。
不動産広告のルールであるため、インスタでコンテンツを投稿する際にも、広告の要素が認められる場合は公正競争規約を守らなければなりません。
確認すべき点は主に以下のポイントです。
これらをコンテンツ内で表示する場合は、定められたルールに則っているかを必ず確認しましょう。
不動産インスタ運用で注意すべき法律の2つ目は、景品表示法です。
景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)とは、事業者による不当な表示や過大な景品の提供を規制し、消費者自身が自ら適正な商品を選ぶ権利を保護するものです。
違反すると、行政指導が入り、課徴金が科せられるケースもあります。
基本的には「不動産の表示に関する公正競争規約」を守っていれば、景品表示法に触れることは少ないはずです。
不当に良いものとして発信しないなど、基本的なスタンスを守ることが景品表示法に触れないために大切なポイントです。
不動産インスタ運用で注意すべき法律の3つ目は、宅地建物取引業法です。
宅地建物取引業法は、既存の建物の売買取引を行う際など、取引の公正性を確保し、消費者の利益を守ることを目的とした法律です。
上記までで解説してきた法律と同じく、誇大広告の禁止や取引態様の明示義務の他に、広告開始時期の制限があります。
広告開始時期の制限とは、未完成の建築物の場合、売り物としての許可や確認が取れるまでは広告を打ってはいけないと定める法律です。
別途、意識すべき点が増えることになるため、インスタ運用時の物件の選択時に気を付ける必要があります。
不動産インスタ運用で注意すべき法律の4つ目は、おとり広告です。
そもそも売る意思がない物件を広告に出してはならないのです。
インスタ運用の場合、おとり広告をする意思がなくても、物件の面積やキャンペーン情報を入れてしまえば広告とみなされる恐れがあります。
知らずおとり広告になり可能性もあるため、より慎重に確認する必要があるでしょう。
今回は、不動産会社向けのインスタの活用方法について解説しました。
不動産会社向けのインスタの活用についてお困りの方は、本記事を参考にして、不動産会社らしいインスタアカウント運用を試してみてください。
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