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【事例集】企業のInstagramマーケティングで成功パターンを分析

2010年、写真共有サイトとしてリリースされたインスタグラム。2012年に、Meta社(旧社名:フェイスブック)に買収されてからは、急激にユーザー数を拡大してきています(※1)。

日本のソーシャルメディア系サービスでは、全世代の利用率からLINE、Twitterに次ぎ、3番目。FacebookとTwitterのユーザー数の伸び率と比較すると、現在もっとも注目が高まっています。日本人口の約4分の1が使用しているとも言われており、その影響力は年々、強まっています。

今回は、インスタグラムのマーケティングについての重要性と成功事例を紹介していきます。

 

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Instagramの盛り上がり

現在、インスタグラムの世界のユーザー数は、10億以上とも言われておりトップクラスのユーザー数を誇ります。

参照:https://business.instagram.com/blog/how-to-connect-with-new-audiences-on-instagram?locale=ja_JP

日本では、2019年3月時点で、月間アクティブユーザー数は3300万以上のアカウントとなっています。インスタグラム社によると、世界から見ても日本はもっとも急激にアカウント数を伸ばすマーケットなのだそう。そのユーザー数は、毎年増加しています。

世代別に見ると、10代20代が最も使用しており、40代を除く各世代も増加しています。

Facebook離れにより、新たに情報収集ツールとして伸びています。

これから全世代においても、使用されるツールになっていくことでしょう。

当初は、写真を加工することだけで、売り上げが立たなかったものの、Meta社の強みであったコミュニティー形成の概念を取り入れ、飽きさせないユーザー体験を作っています。

飽きさせないユーザー体験とは、日々アップデートされる新しい仕組みのことを指します。

例えば、ここ1年で

  • インスタグラムのプロフィールに「予約ボタン」を搭載
  • リール機能(最長60秒の動画)を搭載
  • 地図検索機能(写真にをタップすると店舗が分かる)を搭載
  • 複数検索単語での検索機能を搭載

のようなユーザーとブランドを深く繋ぐような施策が出されました。

そのため、熱量が高いまま企業とユーザーのコミュニケーションを実現しているのも特徴です。かつては、ビジュアルを楽しみながら身内で写真を共有するという機能であったインスタグラム。

そこから、好きなブランドや気になる商品を発見でき、ブランドやクリエイター、個人を強く結び付けさせる情報収集プラットフォームとして変わってきたのです。

また、ここ数年は、コロナ禍で、おうち時間が増え、SNSの時間も増加しています。

実際に、20代の男女のネット利用が45%増したとも言われており、中でも一番利用時間が伸びたのが、インスタグラムでした。

デジタル広告の効果も高まっており、インスタを活用したマーケティングは、有効なマーケティング施策の一つになることでしょう。

参考:

最新版】2021年12月更新。12のソーシャルメディア最新動向データまとめ(ガイアックス)

令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要(総務省情報通信政策研究所)

インスタグラムは、他のSNSと違い、濃いファンを作るのに適しています。

これは、インスタグラムが「好きと欲しいをつくる」ことに特化しているからと言えます。

実際にインスタグラムのコンセプトは、「好きと欲しいをつくる」としてeコマースやユーザー消費体験に力をいれています。

そんなインスタグラムの3つの特徴を紹介します。

 

1.ブランドストーリーが深く伝わる

参照:ツイッター(インスタマーケティングJP)

ブランドごとに、意識している想いや特徴がビジュアルや文章、動画を通して伝えることができます。

Twitterと異なり、アカウント自体が世界観を比較的、自由に表現できることでマッチしたファンを獲得することで、離脱率を減らしています。

参照:https://www.instagram.com/hiiragi_tokyo/

実際に、数珠とお守りの専門店である「ひいらぎ」さんは、公式ブランドページとは別に商品の専門的で具体的な情報に特化してページを立ち上げています。オンライン販売の半数以上がインスタグラム経由からで、現場の製造風景が分かりやすいアカウントは宣伝感が強すぎないのが特徴です。

 

2.共感のコミュニケーションが生まれる

参照:https://www.instagram.com/phoebe_beautyup/

コミュニティーが生まれ、ブランドの連帯感を強めることができます。例えば、売り上げを急激に伸ばすD2Cブランド「PHOEBE BEAUTY UP」では、ファンの欲しいを形にする美容商品として、濃いファンを獲得しています。ニーズを探るための鍵となったのは、インスタグラム上だと述べています。

インスタライブやDMやコメントの返信などでファンの声をアンケートなどで拾い、コンテンツ改良なども行いました。「こんなのが欲しい」「オススメの商品をコメントで教えてください」など、連帯感が結びつくコミュニーションも熱いファンを生み出すことができるでしょう。

参考:ファンとの距離の近さ×流通への展開強化でブランド拡大したPHOEBE BEAUTY UPの戦略 (1_3)(MarkeZine)

 

3.親和性の高いユーザーに届く

参照:ツイッター(インスタマーケティングJP)

インタグラムのストーリーを見ていると、「最近検索した商品が出てきた」という体験はありませんか?

インスタグラムのアルゴリズムは、一人一人が気に入る投稿をAIが判断しており、偶発的な発見を生み出すことができます。かつては、Twitterのように拡散機能がないのが欠点と言われていましたが、現在は、拡散性も高くなっています。

リールタブ(動画の投稿、視聴ができる)には、ユーザーが関心のある動画が表示され、視聴率も高いため、新規ユーザー獲得も狙うことができます。

また、広告もインフルエンサーのアカウントを広告として流すことができるようになったので、親和性の高いユーザーに刺さりやすい広告を実現しています。

参照:https://www.instagram.com/cohina.official/

実際に、アパレルブランド COHINAさんは、リールを積極的に使用すると同時にインスタグラム広告も利用しています。インスタグラムには、ターゲットになりうるユーザーが多いため、コストパフォーマンスも高いと感じているようです。

ブランドの価値を高め、熱量が高いユーザーを獲得していくという点において、インスタグラムのマーケティングは効果的であると考えられます。

 

Instagram(インスタグラム)マーケティングの成功事例の定義

実はインスタマーケティングの成功は、フォロワー数のみでは測れません。フォロワーは指標の1つですが、フォロワー数が購入数に直結する訳ではありません。では、何を持って成功を定義できるのでしょうか。

一般的に成功しているかどうかは、投稿の「エンゲージメント率」で表されます。

 

成功の定義である「エンゲージメント率」とは?

例えば同じフォロワーだとしても、フォローをしてなんとなく流し見だけしている方よりも、いいねやコメント、保存をする方が企業のファンとして商品購入してくれる可能性が高いと言えます。

この「アクションしてくれる数」/「全体のフォロワー」でエンゲージメント率は表されます。このエンゲージメント率の高い発信ができているアカウントは、フォロワーも実際に商品やサービスを購入してくれるファンの方である可能性が高いという訳です。

なお、今回はあくまで成功事例を比較するためにエンゲージメント率を指標にしていますが、実際の運用では個別に応じて指標は異なります。

 

自社運用では「目的」に応じて指標は変わる

何を目的にするのかを念頭にいれながら、適切な指標を決めていきましょう。

  • 企業の認知度アップ
  • ブランディングをする
  • 直接購入を図る
  • 熱狂的なファン作りを行う
  • 情報収集を行う
  • 集客をする

また、マーケティングの目的や段階によって、フォロワー数なのか、いいね数なのか、保存数なのかを考えて取り組んでいきましょう。

取り組み始めは、リールに表示されやすい「保存数」を目安に取り組んでみてもいいかもしれません。ブランドを見つけてもらうために、他のユーザーにリーチさせることが必要になるからです。

また、一度フォローをしても、熱量が覚めてしまったら、意味がありません。

適切な指標で、マーケティングを行うことができるよう、長期的な視点でインスタのマーケティングに取り組んでみてください。

 

Instagram(インスタグラム)マーケティング業界別事例集

今回、日本の企業アカウントでフォロワーが多いものを紹介します。成功の定義として述べたエンゲージメント率は、アカウントに直接アクセスしない限り調べることができないので、外からみて分かるフォロワーという指標でアカウントをみていきましょう。

ソーシャルインサイトというインスタ分析ツールを使用し、ランキングを出してみました。

総フォロワー数1位から10位ランキング:

1位 Tasty Japan

2位 Nissan

3位 Honda

4位 デリッシュキッチン

5位 クラシル

6位 Pokémon

7位 TOYOTA

8位 スターバックス公式

9位 cpcollectives

10位 東京ディズニーリゾート

このように並べると、業界問わずにインスタグラムは、受け入れられていることが分かります。企業アカウント一位は、Tasty Japanという料理レシピ。710万フォロワーと2位と100万以上の差で、圧倒的な人気を誇っています

全体的に、料理アカウントが浮上しているのは、レシピ情報提供がインスタと相性がよく、ユーザーニーズを満たしているのでしょう。

また、Nissan、Honda、TOYOTAなどの自動車メーカーは、海外でも人気のブランドのため海外ユーザーが多いということが考えられます。

以下では、詳しく企業アカウントのマーケティング事例を紹介します。(類似業界は、例外とします。)

 

料理系アカウント事例:Tasty Japan-人気No.1簡単料理・幸せレシピ

国内1位の企業アカウントは、@buzzfeedtastyが出している料理アカウントで、7,100,000人フォロワーです。「見て楽しい、作って楽しい!」をコンセプトにさまざまなレシピを紹介しています。

レシピアカウントとしては、インスタ映えになるような、独創的なレシピも多くありますが、動画で工程を確認することができます。Tasty Japanは、動画レシピの先人を切ったアカウントと言えるでしょう。いつまでも見たくなるような料理工程の見せ方と、ポップな色使いと楽しい雰囲気が特徴で思わず作りたくなってしまいます。

世界No. 1のアカウントは、buzzfeedtastyであることから料理動画がインスタにおいてよく見られることがわかります。

 

注目ポイント:

料理などは、あとで作ろうと思ったらメモをするという意味で、保存をする傾向があり、他の業種と比較するとエンゲージメントが高い傾向があります。

また、作ったレシピはハッシュタグをつけて投稿すると、公式がいいねをする流れができています。 @tastyjapan#tastyjapan などのハッシュタグで、コミュニケーションが取れ、一体感が生まれているのはインスタのレシピ動画の特徴と言えるでしょう。

実際に、世界で10万件以上のハッシュタグが生まれており、作って投稿して、公式にいいねを押してもらうという一種の流れを生み出しています。このように、ユーザーがどうしたら喜んでくれるのかを考えた体験を設計するといいのかもしれません。

 

自動車系アカウント事例:Nissan

国内企業アカウントフォロワー数2位は、Nissanです。6,080,000人フォロワーがおり、世界中のファンがフォローしているのが特徴になります。

投稿文やタグ付けも英語表記であり、海外向けにマーケティングをしていることが分かります。カタログのような作り込んだアカウントは、自動車好きな男性をターゲットにされているのではないでしょうか。

さまざまな種類の自動車と質の高い画像は、Nissanブランドをつくりあげることに一役買っています。

 

アニメ系アカウント事例:ポケモン

世界的に人気な日本キャラクターのポケモン。国内アカウントランキングでは、6位で3,830,000人のフォロワーがいます。

インスタグラムでしか見ることができない特典映像や画像は、熱狂的なファンを楽しませてくれています。

中でも、反応がもっとも多かった投稿は、ゲンガーのシュールな画像。

ニッチにコアなファンがいるキャラクターや、クスッと笑えるような目に留まるシーンに大奥の反応が集まりました。

 

注目ポイント:

ユーザーがポケモンに関して投稿したもので注目するのは、横浜中華街で行われたピカチュウの大行進イベントです。#ピカチュウ大量発生チュウ というハッシュタグをイベント参加者はつけ、写真を共有。ピカチュウファンに一体感が生まれ、よりイベントを拡散するような仕掛けを生み出すことができます。

ユーザーに、ある特定のハッシュタグを投稿してもらう自然なアプローチ方法を考えることができると、インスタ上に情報が集約され、集客効果を見込むことができるでしょう。

 

飲食系アカウント:スターバックス公式

8位にランクインしたスターバックス(スタバ)には、3,220,000人ものフォロワーがいます。

新作のフラペチーノやドリンクの楽しみ方などを紹介しており、毎回の投稿でかなりのいいね数をキープしています。また、季節感を大事にしており、一枚で絵になる投稿写真が特徴的です。

一番大切にしていることは、顧客とのかかわりです。定期的にフォロワーとバリスタとのLive配信を行っており、スタバファンとのコミュニケーションを大事にしています。

そもそもスタバのマーケティング戦略は、顧客に広めてもらうことを大事にしています。テレビCMなどを出さずに、顧客が自ら広めたくなるような体験やブランドの良さを追求していた結果、本物のファンを作っているのです。

 

注目ポイント:

コロナ禍で、長期休暇を余儀なくされた際、インスタのストーリーを使ってコミュニケーションを図りました。フォロワーに向け、自宅でスタバコーヒーを楽しんでいる様子を募集

投稿してくれたマグカップに、休業中の店舗スタッフがメッセージを載せて投稿するなどSNSでも手書きのやりとりを行い、Message on the mugと呼ばれる循環を生み出しました。マスに向けてではなく、ファン一人一人に向けて共感を生むコミュニケーションを、インスタで可能にしているのです。

 

メーカー系アカウント事例:キャノン製品のフォトアカウント

9位にランクインしたのは、キャノンのカメラで撮影した写真でつながるコミュニティーアカウントです。3,064,000人フォロワーで世界中の写真好きの注目を集めています。

各国の美しい景色を取り上げており、商品の質の良さを感じることができます。

カメラの有能さを、さまざまな写真から感じることができ、撮り方も勉強になるということからフォローしている方も多いようです。

カメラから撮った投稿写真を中心にしていて、キャノン製品自体の写真はほとんどありません。紹介したい製品を移すのではなく、いいねを押したくなるような写真を投稿することで性能の良さを深くアピールすることができます。ハッシュタグでつながるアカウントとして、ひとつのコミュニティーとしてファンとの強い結び付きができています。

 

リゾート系アカウント事例:東京ディズニーリゾート

リゾート系アカウントとして、ディズニーアカウントも、2,970,000人フォロワーいます。色鮮やかな写真で、インスタグラムでしか見ることができない貴重なキャラクターがあり、ファンには嬉しい投稿内容でしょう。

ストーリーでは、ブログの更新をリンクでお知らせ。ユーザーとのコミュニケーションを更新情報をお知らせすることで、密にとっています。インスタから自社のサイトに誘導するような仕掛けがあると、より多くの情報をユーザーに与えることができます。

 

注目ポイント:

東京ディズニーシーは、2016年夏にインフルエンサーマーケティングを行っています。

世界的にファンがいる日本のタレント、渡辺直美さんをプロモーションに起用。

プライベートで遊びにいっているような自然な写真とその工夫した撮り方が印象に残ります。実際に、41万件以上のいいねがあり、大きな反響がありました。

 

小売系アカウント事例:無印良品

最後に、総フォロワー数ランキングが11位とランク外ではあるものの、インスタで人気の「無印良品」を紹介します。2,820,000人フォロワーおり、インスタでは、ハッシュタグで「むじらー」と検索すると無地のある生活のファン投稿が見られます。このように、ファン同士で作り上げたハッシュタグ投稿にも注目するといいでしょう。身近な使い方や、消費者のクチコミを利用したマーケティング施策ができています。

 

注目ポイント:

投稿には、無印商品の店員による商品紹介もあり、中の人との温かみのあるコミュニケーションで、高いエンゲージ率を誇っています。

定期的に行われるライブ配信で、衣類の紹介もしており家にいながらでも商品購入するきっかけを持てるよう、積極的にフォロワーと連携しています。

また、ファンから生まれたハッシュタグを利用し、日本以外にもコミュニケーションを図っています。アメリカでは、「#mujipen」「#mujipens」などのハッシュタグをつけ、性能が良い無印良品のペンを使用したイラストを投稿することが流行っていました。

参照:https://www.instagram.com/p/BKSMVPqjIvr/?hl=ja

そこで、無印良品から「#mujipenart」をつけて投稿を促すアートコンテストを開催。

海外を中心におよそ4万件の投稿が集まり、作品はニューヨークで飾るなどイベントにも発展しています。ファンのクリエイティビティの応援をしコミュニケーションをとっているのが特徴的です。

 

Instagram集客のご相談はEpaceへ

いかがだったでしょうか。インスタグラムは、国内でも急激に注目されており、ブランドの熱狂的なファンをつくりあげるマーケティング施策として有用です。

インスタグラムは無料で使える多彩な機能がたくさんあり、ストーリーズやライブ配信、ショートムービーなどブランドの魅力を伝える手段も拡大しています。

どのアカウントも密にコミュニケーションを取りにいくことを大切にしています。成功事例としてアカウント数が多い企業を紹介していきましたが、まずは一人の熱狂的なファンを作ることを目的にし、取り組んでいくといいでしょう。

Epaceは積み上げてきたInstagram集客のノウハウを使い、お客様にあったツールの選択から、投稿の作成、運用、細かい分析まで行い運用の支援を致します。

Instagram集客を効率的に成功させたい、運用に困っているなどありましたらぜひお問合せください。

 

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執筆者

株式会社Epace 代表取締役

佐藤 駿介

法政大学法学部卒業。
大学在学中に動画マーケティング会社でYouTubeやTikTokの運用代行やオウンドメディアの構築、ライバー事業でライバーの育成・支援やインフルエンサーマーケティングを経験し、株式会社Epaceを創業。SNSの中でも特にYouTubeを得意とし、これまで上場企業や芸能人までジャンルを問わずSNSマーケティングを手がける。情報経営イノベーション専門職大学(iU)客員教員、一般社団法人インフルエンサー連盟SNS運用部門理事。

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