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インスタで集客をしようと思っている飲食店も多いのではないでしょうか。
昨今SNSが普及していることもあり、様々な企業がインスタ集客に取り組んでいます。その中でも、インスタでの集客に相性がいい業態として飲食店が取り上げられることが多いです。
インスタを上手く使えば自社の飲食店への来客を増やすことも難しくはありません。しかし、インスタをどのように運用することで、来客に繋げられるかわからず、頭を悩ませている担当者も多いはずです。
そこで、本記事では飲食店におけるインスタ集客のポイントと、集客ができている飲食店事例を紹介します。
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目次
飲食店がインスタ集客するには、ポイントがあります。今回はこのポイントについて、項目別に解説していきます。
コンセプト作成は、自社が提供する価値と、顧客が求める価値をすり合わせる行為です。コンセプトを作成することで、顧客が自社を選んでくれる理由に結びつきます。
では具体的にコンセプトがわかりやすいアカウントを見ていきましょう。
参照:@coloria_magazine
(https://www.instagram.com/coloria_magazine/?hl=ja)
カラリアは、香水やルームフレグランスの月額課金型サービスです。このアカウントに遷移した際、まず目についたのは、アカウントの紹介文のわかりやすさです。
「香り」で毎日をもっと豊かに
この1行でアカウントから発信される情報が、どんなカテゴリの企業で、誰向けなのかが分かりますね。
そして投稿のキャッチコピーを見ると、彼氏や韓ドラ、オフィス香水などのコピーがずらり。男性である筆者から見ても、20代OL向けの投稿だとイメージできました。
自社が何者で、誰に対して、何が提供されているのか、が明確だとわかりやすいですね。
コンセプトを決める際には、下記のような項目を考えてみると良いかもしれません。
これらのコンセプトの項目を集約し、運用方針に落とし込んでみましょう。
ユーザーは統一感のある投稿を閲覧することで、企業側が伝えたい世界観をイメージするようになり、ブランドイメージの向上に繋がります。
カフェへの来店を目的としたインスタ集客を行うとします。まず、おしゃれカフェの様子やラテアートの写真をインスタに投稿すると、カフェ好きなユーザーがプロフィールにきてくれます。
その際に、カフェに関する投稿が揃っていれば、ユーザーはアカウントに興味を持ち、フォローしてくれるかもしれません。逆に、統一感がないと自分に必要な情報を発信してくれる訳ではないと感じ、離脱してしまいます。
自社の世界観やイメージに近い色味や、彩度、コントラストを調整した投稿をしてみましょう。これを見たユーザーの中で、世界観に共感した人は、インスタから飲食店に訪れてくれます。
ジオタグでは、画像を撮影した場所を投稿に表示させることができます。ジオタグをつけることで、お客さんが投稿に魅力を感じたときに、すぐにお店の場所を知ってもらうことができます。
参照:@cafe_paulista
(https://www.instagram.com/p/CFG_917BxiR/)
ジオタグによって表示される「場所名」をクリックすると、同じ場所で撮影した他のインスタグラマーの投稿が表示されます。その投稿をさらに見ることで、お客さんの「来店したい」に繋げることもできます。
お店や料理に関連するハッシュタグをつけることで、お店や料理に興味を持っているお客さんに投稿を見つけてもらえます。
ハッシュタグをつける際は、投稿数が多いタグをつけることがポイントです。例えば、渋谷のカフェの場合は「#カフェ好きと繋がりたい(13.8万件)」ではなく「#渋谷カフェ(63.5万件)」など場所に関連づけてハッシュタグを利用するなど、絞って利用することがおすすめです。
これにより、興味を持ったお客さんに投稿を見てもらうことができます。
プロフィールは、自社が何者なのかを一目でわかるよう詳しく記入しましょう。ユーザーは、興味のある投稿を見つけると、プロフィールに遷移します。その際に、フォローするかどうかは、プロフィールや投稿一覧を見た時の印象で決めます。
例えば、カフェ巡りが趣味のユーザーが、おしゃれなカフェの投稿を見たとします。そのユーザーは他にもおしゃれなカフェの写真の投稿をしていると考え、プロフィールに遷移します。しかし、そのプロフィールが店名だけだったらどうでしょうか。ユーザーが離脱するのは、想像に容易いと思います。
集客を目的としたインスタでは、コンセプトで決めたターゲットに見せたい世界観をプロフィールでも表現してください。また、運用を始める前には、この世界観に似合わない過去の投稿も削除し、世界観を統一した投稿と、プロフィールでユーザーを迎え入れましょう。
キャンペーンの実施や、クーポンを配布する飲食店アカウントは多いです。ユーザーには、クーポンを目的にアカウントをフォローする人も多くいます。そのため、こうした人が来店するきっかけを作ることができます。
例えばファストフード店であるサブウェイでは、感想をコメントしてくれた方からクーポンをプレゼントするキャンペーンを行っていました。
参照:@subwayjp
(https://www.instagram.com/p/CW6yMhLNQ2F/)
一方方向のクーポン配布ではなく、感想のコメントを書いてくれた方(=購入した方)と限定することで、購買を通じたコミュニケーションを作り出している印象を受けました。
ただし注意点として、特典やキャンペーンの投稿ばかりをしないことです。ユーザーから、宣伝色が強いと思われると、敬遠されてしまうので注意してください。
リールなど様々な方法で投稿をしてみましょう。特に飲食店の集客におすすめなのがリールです。
リールは15秒~60秒の動画を投稿できる機能です。最近では、TikTokやYouTubeなどでも短尺の動画が流行っていることもあり、リールが注目を集めています。
料理や食材へのこだわりや、美味しさなどの抽象的な概念は、文字や画像だけで伝えるのは難しく、視覚と聴覚の両方に訴えかける動画の方が、ユーザーも具体的なイメージがしやすいです。
例えば、世界で1番濃い抹茶ジェラートで有名な「ななや」さん。静岡をはじめ、東京や京都など計6店舗があります。7段階の濃さを展開している大人気の抹茶ジェラートを紹介しています。
参照:@nanaya_kyoto
(https://www.instagram.com/reel/CEGExzah-8H/)
緑色のコントラストやアイスクリームの表面が溶け始めた艶が、動画だとさらに引き立ち、より食べたくなりますね。
画像だけではなく、リールを始めとする様々な投稿を活用してみましょう。
ここからは、飲食店がインスタ集客を行う際の注意点についてみていきましょう。
集客を意識するあまり、投稿内容に特典を入れたキャンペーン投稿が増えたり、メニューの宣伝画像、自社のHPへの誘導を促す投稿を行いがちです。これを続けるとフォロワーや、お客さんは離れていってしまいます。
ユーザー視点から見てみると、お店にとって得な情報のみを発信し、フォロワーやお客さんを蔑ろにしている印象を感じるからです。時間をかけて投稿を作成してもむしろお客さんが離れていってしまいます。
逆に宣伝色が強くない投稿とは、どのような投稿なのでしょうか。一言でいうなら、ターゲットにしているユーザーが欲している情報です。
例えば、コーヒーが好きなユーザーをターゲットにしているのであれば、コーヒー豆の種類や淹れ方などの解説や、喫茶店のおしゃれな雰囲気に浸れる投稿をしてもよいでしょう。
ターゲットにとって、宣伝投稿の心地よい頻度はどれくらいかを考えて、バランス良く投稿してみるといいかもしれません。
インスタ運用において、こちらからフォローすることも重要です。お客さんの中には、これをきっかけにお店に行ってみようと思う人もいるからです。
例えば、お客さんからフォローされた際は、フォローバックするなどルールを決めておくといいでしょう。他にも系列店、取扱のメーカー、従業員に関してもフォローされたら、フォローバックするかも予め決めておくとよいでしょう。
まずは、これらのルールを予め決めて、担当者の中で共有すると良いでしょう。これにより担当者が複数人いても明確な基準に沿って運用することができます。そして、お客さんをフォローする場合は、これをきっかけに関係性が構築される可能性があります。
飲食店がインスタを集客に使う具体的なイメージとして、実際の事例を紹介していきます。
参照:@shakeshackjpn
(https://www.instagram.com/shakeshackjpn/)
アメリカ・ニューヨーク発祥のハンバーガーチェーン店であるSHAKE SHACKさんは、インスタで集客を成功させた事例の一つです。
このアカウントの最大の特徴は、ファストフードにはあまりない、高級感を出す運用を行っている点です。
具体的には、投稿のトンマナやキャンペーン投稿の打ち方にあります。
一般的に緑は、飲食店では食欲を減退させる色だと言われています。しかしSHAKE SHACKは、緑色をベースに黒や白を使っており、ファストフード店で使われやすい赤や黄色を使っていません。そしてシンプルなデザインで統一されています。
SHAKE SHAKEさんはあえて、緑や黒、白をチョイスし、都会に店舗を展開。スタイリッシュで高級感の強い印象を受けます。
他のファストフード店でのキャンペーン施策は、価格を大きく記載したクーポン配布等の印象が強いです。しかしSHAKE SHAKEさんでは、投稿一覧にこうしたクーポンは、ほとんど見当たりませんでした。
逆に、トンマナや投稿の雰囲気は他の投稿と大きく変えず、キャプション(文章)でキャンペーンの応募条件を記載するパターンが多かったです。
他店がやっている常勝パターンをあえてやらずに、高級感のあるファストフード店のイメージを確立。競合にも安くて量を売るプレイヤーが多いからこそ、付加価値を上手く武器にし、集客している参考事例でした。
参照:@nocoffe_
(https://www.instagram.com/nocoffee_/)
NO COFFEEさんもインスタでの集客を成功させた事例の一つです。
NO COFFEEさんのアカウントの特徴は、徹底したコンセプトの統一と、複数媒体をうまく使い分けている点です。
コンセプトは、「スタイリッシュ」を徹底して、アカウントの運用を行っています。写真の撮り方はもちろん、内装や、容器にもスタイリッシュさを感じられる要素を散りばめ、コンセプトに沿った運用を行っています。
また、様々な媒体とのつながりを意識した運用も行っています。NO COFFEEさんは、オープン当初からコーヒーメニュー以外にも、オリジナルのグッズを作成・販売して全国的にも有名になりました。インスタからグッズ販売のサイトへ誘導することで、店舗以外のチャネルを行っています。
インスタはあくまで世界観の構築。これを導線に、ユーザーに合わせて店舗やグッズなどのサービスや商材への送客を行っているのは、インスタと媒体が得意な部分だけにフォーカスしている運用だと感じました。
飲食+物販といった、複数商材の出口を持っているお店には、参考にするべきアカウントの一つかもしれません。
参照:@bakecheeseart
(https://www.instagram.com/bakecheesetart/)
続いてBAKEさんのインスタ集客の成功事例を紹介します。
BAKEさんは、オウンドメディアの運営、ECサイトの運営、SNSを用いたプランディングなどWEBマーケティングに力を入れています。スタイリッシュで、統一されたコンセプトで多くのユーザーに知られています。
その中でインスタにおける最大の特徴は、日常にチーズタルトを溶け込ませた投稿の数々です。
例えば、朝のモーニングにコーヒーとチーズタルトを一緒に食べる光景や、お昼のおやつにチーズタルトを食べる光景などが多いです。日々のライフスタイルの中にチーズタルトを組み込むという投稿は、自分が商品を食べているシーンを投影しやすく、ユーザーの購買意欲を掻き立てることに成功しています。
このコンセプトの統一と、日常に溶け込ませた発信によるブランディングができており、スイーツ店などの類似ジャンルでは、参考にできるアカウントの1つだといえます。
参照:@yoshinoya_co_jp
(https://www.instagram.com/yoshinoya_co_jp/)
最後に吉野家さんのインスタ集客の成功事例を紹介します。吉野家さんのアカウントの特徴は、インスタグラマーを活用したプロモーションです。
コロナ禍ということもあり、家庭で牛丼が楽しめる冷凍牛丼に力を入れており、これをアレンジしたレシピを紹介しています。
具体的には、料理カテゴリーで有名なインスタグラマーに、冷凍牛丼を使ったオリジナルレシピを考案してもらい、このレシピを紹介しています。
店舗では「男性のお店」イメージがありますが、このレシピ紹介ではファミリーでも楽しめる、可愛らしい料理や、万人受けしやすい料理が豊富。「おうち吉野家」というアイコンにもあるように、プロフィールや投稿内容からターゲットや、意図を感じます。
逆にこのコロナ禍で、今まではターゲット外であったファミリーに認知してもらい、吉野家さんの商品の購入はもちろん、ファミリーでの来店も狙っているのかもしれません。
ファミリーがターゲットのお店には、参考となる箇所が多くあったのではないでしょうか。
ここまでインスタ集客に関して紹介してきましたが、やることが多くて大変ですよね。そこで、最後に飲食店のインスタ集客を楽にする方法を紹介します。
インスタのアカウント運用を継続的に行っていくために、集客ツールを使うことで得られるメリットとしては人員の削減です。
インスタ運用には、撮影、投稿作成、フォロー・いいねのアクション、コメント返し、数値の分析など数多くの作業があります。
集客ツールを導入すると、この中での「フォロー・いいねのアクション」を自動化してくれます。多くのツールでは、見込み客の属性を入れると、いいねやフォロー、アンフォローを自動で行ってくれます。
機械的な作業を自動ツールで行うことができるため、こうしたツールを使うのも良いでしょう。しかし撮影や、投稿の作成、コメント返しなどは自身で行う必要はあります。
こうしたものも、自社でやるのが煩わしい場合は、次に紹介する運用代行会社に依頼するのが良いでしょう。
「とにかく手間をかけたくない!」という方は、インスタに特化したアカウント運用代行会社に依頼するのも、一考の余地があるかもしれません。
アカウント運用を一括して専門家に依頼。一定のクオリティ以上のアカウント運用が約束されるからです。具体的には、ツールでは難しかった撮影、投稿の作成、コメント返し、数値の分析などを一括して専門家に任せることができます。
インスタ運用代行会社は数多くのアカウントの運用の実績があるため、効果的な施策についてもノウハウを持っています。そのため自社の担当者よりも、集客効果が見込める可能性も高くなります。
しかし代行に関しては、ツールに比べてもコストがかかるので、この点を天秤にかけて選びたいですね。
いかがでしょうか。インスタグラムでの集客に必要な具体的なアクションやポイント、事例を知っていただいたことで、集客していくイメージができたかと思います。
Epaceでは積み上げてきたSNS集客のノウハウを使い、お客様にあったツールの選択から、投稿の作成、運用、細かい分析まで行い運用の支援を致します。
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