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ショートムービーとは|活用中の企業事例10選,制作のポイントも

ショートムービーとは

近年、SNSで話題を集めているのが、「ショートムービー」という動画の形式です。

ショートムービーは、動画時間が短くユーザーが短時間で複数のコンテンツを手軽に楽しめることから、利用者の増加とともにビジネスシーンでも広く活用されています。

そこで本記事では、ショートムービーの概要や作り方、制作ポイントや実際の成功事例なども紹介します。

ショートムービーとは

ショートムービーとは、主に「数秒~数十秒の短い動画」を指しており、例としては、「YouTube Shorts」や「TikTok」などが挙げられます。

ショートムービーは、短時間で多くの情報をユーザーに伝えられることが大きなメリットです。

そして、ショートムービーを商品やサービスの販促活動や認知拡大に活用するマーケティング手法を「ショートムービーマーケティング」と言います。

近年はショートムービーの流行に伴って、このショートムービーマーケティングが広がっています。

ショートムービーをマーケティングに活用するメリット

続いては、ショートムービーをマーケティングに活用するメリットを4つ解説します。

メリット①:認知拡大につながる

ショートムービーをマーケティングに活用するメリットの1つ目は、認知拡大につながることです。

ショートムービーは、動画による高い宣伝効果が期待できることに加えて、ユーザーが視聴する際の精神的なハードルが低いため、閲覧数を増やしやすいのが大きな魅力です。

また、TikTokやYouTubeなどのSNSでは、実装されている「おすすめ表示」や「共有」などの機能を活用することで、フォロワー外へのリーチも期待できます。

獲得したい顧客に合わせてショートムービーを制作し、拡散力の高いプラットフォームに投稿することで、新規顧客の獲得や認知拡大につながるのです。

メリット②:商品・サービスの購買につながる

ショートムービーをマーケティングに活用するメリットの2つ目は、商品・サービスの購買につながることです。

ショートムービーでは、商品写真や動画、その商品を実際に使用しているシーンを入れることで、商品の魅力を効率良くユーザーに伝えられます。

また、一部のプラットフォームでは、ショートムービーの中に商品購入ページの画像やリンクを挿入できる機能も実装されつつあります。

このように、ショートムービーは認知拡大だけでなく、実際に商品やサービスの購買に直結させられるため、収益増加も期待できるのです。

メリット③:ブランディングができる

ショートムービーをマーケティングに活用するメリットの3つ目は、ブランディングができることです。

ショートムービーでは、企業のイメージアップやブランディングを狙うこともできます。

このような自社ブランディングを目的とした動画は、ショートムービーの中でも「ブランデッドムービー」と呼ばれ、近年は多くの企業が活用しています。

ブランデッドムービーは、ユーザーに対する「宣伝感」や「広告感」、「商品を売りたいという意思」を排除して自社をアピールすることができるのが特徴です。

ブランデッドムービーの活用によって、一時的な商品購買ではなく、企業のイメージアップによる収益増加や長期的な顧客獲得なども期待できます。

メリット④:採用活動に活用できる

ショートムービーをマーケティングに活用するメリットの4つ目は、採用活動に活用できることです。

ショートムービーを活用することで、動画や画像と文字などを駆使して企業のイメージや求める人材を短時間で伝えられるため、採用の応募者獲得にも応用できます。

また、ショートムービーを活用した求人・採用活動は、一般的な求人サイトで求人を出すよりも低価格で行えるため、コストカットも期待できます。

ショートムービーの作り方

続いては、具体的なショートムービーの作り方について解説します。

スマートフォンを使った作り方

近年、テンプレートや写真、文字を決めるだけで自動で動画を作成してくれるなど、スマートフォンのアプリでもハイクオリティな動画を作成できる動画編集ソフトが多数リリースされています。

代表的なソフトだと、「PowerDirector」や「iMovie」があげられます。

スマートフォンを使ったショートムービーの制作の特徴としては、PCよりも制作コストや時間を大幅にカットできる部分です。

ただし、動画のクオリティはPCよりも低くなる可能性があるため、スマートフォンを使ったショートムービー制作は、「手軽にそこそこの動画を作りたい」という方におすすめの方法です。

PCを使った作り方

PCでの動画編集では、高度なエフェクトや編集が可能で、全体的に動画のクオリティが上がるというメリットがあります。

代表的なソフトでは、「Adobe Premiere Pro」や「Filmora」があげられます。

ただし、PCでのショートムービー制作は、動画編集に高度な技術や時間を要するため、人材やコストの確保が必要な点がデメリットとして挙げられます。

また、PCの動画編集ソフトは有料・高額なものも多いため、高クオリティの動画を時間をかけて制作したい場合におすすめの方法です。

制作会社に依頼する

自社でショートムービーの制作が難しい場合は、動画制作を行ってくれる会社に制作を依頼するのもおすすめです。

制作会社には、動画制作の高度な技術を持ったクリエイターが在籍しており、ハイクオリティな動画を期待できます。

ただし、制作費用はある程度必要になることに加えて、自社が制作したい動画のイメージを上手く伝える必要があるため、打ち合わせややり取り・完成までの時間も長めに見積もっておく必要があります。

動画を自社で製作できない場合や、専門分野のプロフェッショナルに制作を依頼したい場合は、制作会社への依頼も検討してみてください。

ショートムービーを制作するポイント

続いては、ショートムービーを制作するポイントを3つ解説します。

ポイント①:制作する目的を明確にする

ショートムービーを制作するポイントの1つ目は、制作する目的を明確にすることです。

ショートムービーを制作する場合、まず最初に目的やターゲットを明確にしなければ、動画全体の方向性も定まらず、いい動画は作れません。

例えば、どんなユーザーに見てもらいたいのかに加えて、目的は商品やサービスの購買なのか、それとも企業のブランディングなのかなどを細かく設定しておく必要があります。

目的やゴールが不明瞭な状態で製作したショートムービーは、期待した効果が出ないどころか、むしろマイナスになる可能性もあるのです。

ポイント②:動画の構成・台本を作りこむ

ショートムービーを制作するポイントの2つ目は、動画の構成・台本を作り込むことです。

構成や台本がなければ、動画のクオリティが落ちることはもちろん、スムーズな撮影ができず、全体の制作フローの効率が悪化します。

そのため、動画の素材集めや撮影を行う前に、絵コンテなどを使って動画の構成を考えておくことが必要です。

また、動画の構成・台本を作る段階では、「斬新であるか」「視聴者の興味を引きやすいか」などのポイントも考慮しておくのがおすすめです。

ポイント③:動画の画質にこだわる

ショートムービーを制作するポイントの3つ目は、動画の画質にこだわることです。

ショートムービーを閲覧するユーザーは、複数の動画を一度に見ることが多く、少しでも「見づらい」と感じさせてしまうと、動画を途中でスキップしてしまう可能性があります。

そのため、ショートムービーにおける画質の高さは必要不可欠であり、「まず見てもらう」というポイントで非常に重要な点となります。

なお、高画質な動画の制作に、無理に値段の高い機材を揃える必要はなく、機種のスペックによってはスマートフォンでも高画質の動画撮影が可能です。

ただし、よりクオリティの高い動画を制作したい場合は、必要な機材を揃え、撮影方法や場所にもこだわるべきです。

企業・団体が制作したショートムービーの事例10選

ここからは、実際にショートムービーを活用してマーケティングを行っている企業や団体を10社ご紹介します。

事例①:わかさ生活

出典:わかさ生活

わかさ生活は、「ブルーベリーアイ」をはじめとする健康食品の販売やヘルスケアに関する情報発信などを行う企業です。

公式YouTubeチャンネルでは、わかさ生活公式キャラクターの「ブルブルくん」のぬいぐるみを活用したユニークなショートムービーが多数投稿されています。

その内容は、自社商品の宣伝や紹介というよりも、ブルブルくんがダンスをする映像や、フレッシュな社員たちが何かに挑戦したり、ユーモアのあるシーンを撮影した動画がほとんどを占めています。

わかさ生活のショートムービーは、「宣伝感」「広告感」を失くしてユーモアや流行を重視することで、視聴者に「見たい」「面白い」と思ってもらえる動画制作が実現されており、最近かなり注目されています。

事例②:コクヨ

出典:コクヨのぶんぐ

コクヨは、主に文房具の販売をメインに行う企業ですが、最近は流行に合わせた生活雑貨などの販売も行っています。

公式インスタグラムでは、コクヨが販売している文具を実際に使用しているシーンや、家具や部屋にマッチしている動画など、コクヨ製の文具たちが活躍するショートムービーが投稿されています。

そうすることで、ユーザーに対して短時間で「この商品を使ってみたい」と思わせ、購買を促しています。

また、単純な商品紹介に留まらず、商品の意外な活用術やインテリアとの組み合わせ、開発秘話など、一風変わった視点の動画も多いのが特徴です。

事例③:洋服の青山

出典:洋服の青山

洋服の青山は、スーツや制服など、各種シーンにおける正装や衣料品を販売する企業です。

公式Instagramアカウントは、「レディース」「メンズ」「ガールズ」など、客層ごとにアカウントを分けており、「ガールズ」では、特に女子高生などの若い女性に向けたトレンド情報をショートムービー形式で投稿しています。

そして、動画内では自社の商品を紹介するのではなく、今どきのティーン層が「拡散」「注目」しやすいような「プリクラポーズ集」「体育祭フォト集」など、ポップで最新のニーズに応える内容を盛り込んでいます。

事例④:キュンとするまち。藤沢

出典:キュンとするまち。藤沢

神奈川県藤沢市の公式Instagramアカウントは、藤沢市にある観光スポットや映えスポットを写真や動画で数多く投稿しており、一目見ただけで「綺麗」「楽しそう」と感じるアカウントとなっています。

ショートムービーでも、単なる景色の撮影だけではなく、おすすめポイントや誕生秘話などを動画内に文字として挿入することで、より「行ってみたい」と思わせる工夫を施しています。

地方自治体がここまでポップテイストなアカウントを運営しているのは珍しいですが、フォロワー数も1万人を超えており、新たな観光客や住民を増やすための施策のロールモデルの一つと言えます。

事例⑤:ミルボン

出典:ミルボン

ミルボンは、主に美容室専用のヘアケア製品やヘアカラー剤などを製造・販売する化粧品メーカーです。

公式Instagramアカウントでは、化粧品という「中身や使い勝手が分かりづらい商品」を分かりやすくショートムービーで紹介することで、自社のヘアケアやヘアカラー商品の認知獲得や購買促進を行っています。

また、単純な写真でのラインナップ紹介だけではなく、実際に商品を使っているシーンの動画に合わせて、商品の特徴やアピールポイントが文字で挿入されている動画が多く見られます。

事例⑥:不動産投資の楽待

出典:不動産投資の楽待

不動産投資の楽待は、国内最大の不動産投資サイト「楽待」を運営する企業です。

公式YouTubeチャンネルでは、不動産投資のノウハウや知識に関する長尺動画も投稿されていますが、ショートムービーでは、不動産投資の疑問に専門家が回答する動画や、「お得なエアコンの選び方」など、より一般視聴者に寄り添った内容の動画を多数投稿しています。

また、中には「不動産の珍しい物語」など、最近流行している動画形式をモチーフにしたショートムービーも投稿されています。

楽待のショートムービーは、一般の方が少し取っつきづらい「不動産投資」というジャンルに対して、出来るだけライトに、視聴者に寄り添った内容のショートムービーを活用することで、新規顧客獲得を目指している好例と言えます。

事例⑦:骨盤先生のカラダメンテ

出典:骨盤先生のカラダメンテ

骨盤先生のカラダメンテは、新横浜駅や秋葉原駅などに店舗を持つ整体院サービスを提供する企業です。

ショートムービーでは、「ズッポリ入るのに、肩甲骨が動かなくなったワケ」「コリの根源発見、押された瞬間自分でも分かる」など、実際の施術の様子にインパクトのあるキャッチコピーを添えた動画を多数投稿しています。

その多くはYouTubeの長尺動画の切り抜きですが、サムネイルをインパクトのある色使いとキャッチフレーズに統一するなどの工夫を施して、長編動画の視聴へ上手く誘導しています。

事例⑧:ローソン

出典:ローソン

ローソンは、言わずと知れた「ローソン」「100円ローソン」などのコンビニエンスストアを展開する大企業です。

公式TikTokアカウントでは、イメージキャラクターの「あきこ」が商品紹介をするという設定で、新発売の商品や珍しい商品の紹介に加えて、簡単レシピやローソンの商品を使ったアレンジレシピの紹介動画などを投稿しています。

ローソンのショートムービーは、大企業ならではの拡散力や認知度の高さを活かして、よりローソンならではの良さを短い動画で伝えることで、競合他社との差別化を上手く図っています。

事例⑨:マクドナルド

出典:マクドナルド

マクドナルドは、グローバルに店舗を展開するファストフード・ハンバーガーチェーンの企業です。

公式TikTokアカウントでは、商品の紹介や、イメージキャラクターとなっている芸能人が出演するショートムービーなどが数多く投稿しており、「ユニーク」「ユーモア」を感じられる動画構成で、ファンを獲得しています。

単純な商品紹介動画ではなく、見る人を惹きつけるユニークで他にはない珍しいコンテンツを投稿することで、「マクドナルド」という認知度の高いサービスにプラスの価値を提供し、ブランディングにつなげているのです。

事例⑩:北欧、暮らしの道具店

出典:北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は、北欧テイストを中心に家具や生活雑貨などを販売するオンラインショップです。

ショートムービーでは、生活の一部のシーンを切り取って、ショップで販売している家具や雑貨などを上手く紹介しており、動画の画質や加工・エフェクトが全体的に洗練されています。

また、単なる商品紹介というよりは、生活の一部のシーンで動画が成立しているため、宣伝感のない1つの「作品」としてユーザーに受け入れられています。

北欧、暮らしの道具店のショートムービーは、商品紹介をライフシーンに上手く溶け込ませつつ、動画のテイストや雰囲気を統一することで、ブランディングと購買促進を上手く両立した事例だと言えます。

まとめ:ショートムービーを活用しよう

今回は、ショートムービーについて解説しました。

ショートムービーをマーケティングに活用してみたい方は、本記事を参考にして、ぜひショートムービーを制作してみてください。

また、Epaceは過去200社以上のマーケティング支援で積み上げてきたノウハウを活かし、課題分析、内製化支援、詳細な結果分析までの総合提案を得意としており、お客様のご要望に合わせて柔軟に運用のご支援をいたします。

「そもそも何をすれば売り上げがアップするのか分からない」「ショートムービーマーケティングをやってみたい」など、マーケティング全般に関するお悩みがありましたらぜひお気軽にお問合せください。

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