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クリニックや病院でも、経営するにおいて集客は重要な項目ですが、集客に課題を抱えているケースは珍しくありません。
集客を成功させるには、患者のニーズに合致する施策を取り入れつつ、自院の強みを世間に知ってもらうことが重要です。
本記事では、クリニックや病院の集客が上手くいかない原因や集客のために実施すべき事項をご紹介しています。
加えて、おすすめの集客手法や成功のポイント、集客施策を実施するうえでの注意点を解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
クリニックや病院の集客施策をはじめる前に、現在の集客方法に問題点がないか丁寧に分析しましょう。
現在の状況を把握せずに手法だけを取り入れても、問題点が残ったままでは集客に失敗する可能性が高いからです。
本節にて、クリニックや病院の集客が上手くいかない主な原因を解説しているため、自院に当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
クリニックや病院の集客が上手くいかない原因の1つ目は、認知度が低いからです。
医療技術やサービスが優れていても、知られていなければ人は来院しません。
とくに開業したばかりのクリニックは、地元住民に認知されるまで時間がかかるため、宣伝が重要になります。
すでにある医院を継承した場合も、世代交代により既存患者は減少していくため、次の世代に認知してもらわなければなりません。
認知度を上げるためにも、自院の情報を積極的に発信し、宣伝を行いましょう。
クリニックや病院の集客が上手くいかない原因の2つ目は、他の病院やクリニックとの差別化ができていないからです。
他院との違いがなければ、自院を選ぶだけの理由がないため、より便利で質の高いサービスがある他院へ流れてしまいます。
厚生労働省「令和2(2020)年受療行動調査」にて、病院を選んだ理由で2番目に多い理由が「交通の便がよい」と「専門性が高い医療を提供している」だったことからもわかるとおり、患者が病院を選ぶ基準は「便利または高い価値があるか否か」です。
患者に通院する価値があると思われるようにアピールするためにも、自院の特徴を棚卸しして自院の強みを明確にしましょう。
クリニックや病院の集客が上手くいかない原因の3つ目は、オンラインで予約できないからです。
株式会社矢野経済研究所の調査によると、2019年時点で新規開業クリニックの予約システム導入率は62%にも上り、オンライン予約が当たり前になってきました。
一方で、オンライン予約ができないクリニックの価値は下がってきていると言えます。
今後の情勢に乗り遅れないためにも、予約システムの導入を検討してみてください。
クリニックや病院の集客が上手くいかない原因の4つ目は、患者さんからの口コミが少ないからです。
口コミが少ないと院内やスタッフの様子などがわからず、患者は不安を感じてしまいます。
患者はできるだけ信頼できる病院を探しているため、不安を感じるような病院だと選択肢に入りにくくなります。
良い口コミを集めるには、日頃から良質なサービスを提供し、患者の信頼度を上げることが大切です。
クリニックや病院の集客が上手くいかない原因の5つ目は、SNSやブログで誤った配信をしているからです。
間違った情報を流してしまうと、患者からの信頼は大きく損なわれます。
誤った情報を配信するような質の低い医療施設というレッテルが貼られ、患者からも命や健康を預けるのに値しないと判断されてしまいます。
誤った配信を防ぐためにも、SNS やブログで配信する前に信頼性の高いソースをチェックし、情報の正確性を高めましょう。
クリニックや病院が集客するためには、実施すべき事項が3つあります。
実施しない場合、検索結果上に医院の情報を掲載できない、医院の詳細情報を発信する場がないなどのリスクを背負いかねません。
本節では、クリニックや病院が集客のために必ず実施すべき事項について解説しています。
しっかりと確認したうえで、速やかに実施しましょう。
クリニックや病院が集客のために必ず実施すべき事項の1つ目は、Googleマップへの登録(Googleビジネスプロフィールの設定)です。
Googleビジネスプロフィールとは、GoogleやGoogleマップの検索結果にビジネスや店の情報を表示・管理する無料ツールです。
Googleビジネスプロフィールでは、主に以下の情報が記載できます。
良い口コミが増えると信頼性が高まるだけでなく、Googleマップで上位表示される可能性が高まります。
良い口コミを増やしてもらうためにも、良いサービスを提供しましょう。
ただし、医療行為を伴う病院では、割引券等の配布はNGのため、クーポンや優待券の配布は行わないでください。
クリニックや病院が集客のために必ず実施すべき事項の2つ目は、ホームページの開設です。
ホームページがあればネットで情報を得られるため、来院前の患者に安心感や信頼感を与えられます。
厚生労働省「令和5(2023)年受療行動調査」によると、ふだん医療機関にかかるときの情報の入手先として「医療機関が発信するインターネットの情報」が2番目に高く、インターネットで病院の情報を入手する人が多いとわかります。
患者に自院の情報を伝えるためにも、ホームページの解説は必須事項です。
クリニックや病院が集客のために必ず実施すべき事項の3つ目は、オンライン予約システムの整備です。
オンライン予約システムを導入すれば、以下のメリットが受けられます。
患者の利便性も大きく向上するため、新規患者の獲得や再来院の可能性も高まります。
患者に使い勝手の良い病院と思ってもらうためにも、オンライン予約システムを整備しておきましょう。
クリニックや病院の集客に必要な事項を行ったら、次は自院に適した集客手法を考えましょう。
ただ闇雲に複数の集客手法を併用するだけでは、すべてが中途半端になってしまい効果が出ないという結果になりかねません。
効率的に新規患者を獲得するなら、自院に適切な手法を実施する必要があります。
本節では、おすすめの集客手法を8つ解説しているため、各集客手法の特徴をもとにどれが自院に合っているかをしっかりと検討してみてください。
クリニックや病院におすすめの集客手法の1つ目は、ブログ更新(SEO対策)です。
SEO対策(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンに対してWebページを上位に表示させるために行う施策です。
一般的に患者は、病院を探している時点で受診を決めている場合が多いため、検索結果で自院が上位表示されるほど来院の可能性が高まります。
また、病気や健康に対する不安や悩みの対策法などをブログに更新すれば、患者以外からの認知度も期待できます。
ただしブログ運営の場合、情報が古いとマイナスの印象を読者に与えかねません。定期的に記事の更新を行いましょう。
クリニックや病院におすすめの集客手法の2つ目は、SNS運用です。
集客前にSNSの発信を通じて信頼を築けば、利用者が患者となったとき自院を選ぶ可能性が高まります。
集客前のSNSとしておすすめなのが、以下のツールです。
来院後の患者に対しては、リピーター獲得のためにLINE公式アカウントの運用がおすすめです。
アフターフォローとして再診を進める通知ができるほか、自動応答メッセージや予約システムを導入すれば利便性も高まります。
クリニックや病院におすすめの集客手法の3つ目は、Web広告運用です。
Web広告とは、インターネット上に表示される広告で、具体的には以下が挙げられます。
広告の種類 | 概要 |
リスティング広告 | 検索したキーワードに連動して、検索結果の上下に掲載される広告 |
ディスプレイ広告 | Webサイトの広告枠に表示される広告 |
SNS広告 | SNS上で配信される広告 |
動画広告 | 動画コンテンツに挿入されるCMのような広告 |
アフィリエイト広告 | 他者のブログやメディアに紹介・宣伝してもらう広告 |
リターゲティング広告 | 過去、自サイトに訪問したユーザーに対して配信される広告 |
基本的にWeb広告は、不特定多数に対して広告を表示するため、認知度の向上を目指す場合におすすめです。
ただし、広告の種類や表示させる媒体によって得意とするターゲットは異なるため、それぞれの特徴や強みを把握してから運用する広告を選びましょう。
クリニックや病院におすすめの集客手法の4つ目は、メディアからの取材対応です。
インタビュー記事を第三者に掲載してもらうため、読者からは客観的に見える分、信頼性が高い情報だと思ってもらえます。
とくに大手のメディアに掲載されると信頼度が大幅に向上するため、集客につながる可能性があります。
メディアから取材を受ける主な方法は、以下のとおりです。
ただし、上記は自院からメディアに働きかける方法でしかなく、取材が受けられるとは限らない点には理解しておきましょう。
クリニックや病院におすすめの集客手法の5つ目は、ポータルサイトへの登録です。
一般的なポータルサイトはSEO対策を施しているため、病院側がSEO対策を行わなくても上位表示される可能性が高まります。
またポータルサイトの検索は、自院の強みと患者のニーズがマッチングするため、来院意欲の高い患者が集まりやすいです。
一方で、登録している競合が多く、広告費が発生する場合があるといったデメリットもあるため、費用対効果や競争率を考慮したうえで利用するか判断しましょう。
クリニックや病院におすすめの集客手法の6つ目は、チラシ配り・ポスティングです。
ポスティングとは、宣伝用のチラシをポストに直接投函する行為です。
主なメリットとして、以下が挙げられます。
一方、施策から配布までに時間がかかる、広告効果を測定しにくいなどのデメリットがあります。
対策として、スケジュール管理やチラシにQRコードを掲載するなど効果測定ができる工夫を行うと良いでしょう。
クリニックや病院におすすめの集客手法の7つ目は、オフライン広告の掲載です。
オフライン広告の強みは、不特定多数に無理なくアプローチできる点です。
広告を設置する場所や配布する範囲を設定すれば、特定の地域に絞った宣伝もできます。
デメリットは、広告を作って宣伝をすると内容を変更するのは難しく、高額になりやすい点です。
そのため、オフライン広告を活用する場合は、比較的安価で情報を更新しやすいオンライン広告と組み合わせると良いでしょう。
クリニックや病院におすすめの集客手法の8つ目は、ダイレクトメールの送付です。
ダイレクトメール(DM)とは、個人宛てに送られる宣伝目的の印刷物や電子メールを指します。
DMのメリットは、開封率が比較的高い点です。
顧客の属性(年代・性別・来院日時など)に合った情報を送れば、相手は自分事に感じるため、開封率が高まります。
クリニックや病院でDMを活用する場合は、次回の検診を促すお知らせや、時節に合わせた予防情報などを送ればリピート率の向上にも役立ちます。
続いては、クリニック/病院の集客を成功させるポイントを5つ解説します。
クリニックや病院の集客を成功させるポイントの1つ目は、利用者のニーズを把握することです。
利用者にとっての価値(ニーズ)を把握できれば、満足度の高いサービスを提供できるようになり、集客へとつながります。
また、リピーターのニーズを把握するのも重要です。
リピーターのニーズは自院の強みや差別化にもつながるため、把握できれば集客へと活かせます。
クリニックや病院の集客を成功させるポイントの2つ目は、診療科目と相性のいい施策を実施することです。
効果的な集客手法であっても、自院の診療科目との相性が悪ければ、集客数は伸ばせません。
例えば、内科でも透析の場合は紹介による来院が多いため、そもそも広告による集客は向いていません。
逆に予防接種や検診などは、時節に合わせてアピールできるダイレクトメールとの相性が良いです。
相性の良い施策が実施できれば、集客と共に診療点数も伸ばせる可能性があります。
クリニックや病院の集客を成功させるポイントの3つ目は、予約状況をリアルタイムで確認できるようにすることです。
予約状況をリアルタイムで確認できれば、患者は適切な予約時間がわかるため、待ち時間を削減できます。
予約状況の確認は、ホームページに表示させる形でも、SNSでもどちらでも構いません。
すでに自院で使用している媒体なら、患者の負担にならないためおすすめです。
クリニックや病院の集客を成功させるポイントの4つ目は、ホームページやSNSで理念や診療方針を伝えることです。
「なるべく痛みを抑える方針」「疾患の再発防止、健康回復を重視」などの理念や診療方針は、患者が病院を選ぶ際の判断材料になります。
患者と病院の治療イメージがしっかりと重なり、信頼関係が構築されるため、患者も納得したうえで治療が受けられます。
また自院の強み・差別化ポイントにもなるため、ホームページなら1ページ以上を使ってアピールしましょう。
クリニックや病院の集客を成功させるポイントの5つ目は、良い口コミを集めることです。第三者の意見である口コミは、客観性が高いと見なされます。
そのため、良い口コミを集めるほど病院ほど患者から高い信頼性を獲得できます。
良い口コミを集めるには、日頃から適切な治療や対応サービスを提供しなければなりません。
患者が安心して治療を受けられるように医療サービスはもちろん、院内環境や利便性などを充実させましょう。
クリニックや病院が集客施策を実施するうえで、抑えておくべき注意点がいくつもあります。
注意点を見逃して集客施策を実施すると、逆効果になるどころか法律違反として罰則を受けてしまいかねません。
本節にて、クリニックや病院が集客施策を実施するうえでの注意点を解説しているため、しっかりと確認しておきましょう。
クリニックや病院が集客施策を実施するうえでの注意点1つ目は、医療広告ガイドラインを遵守することです。
医療広告ガイドラインとは、医療業界における広告規制の指針を定めたルールブックです。
クリニックや病院は命や健康に直接かかわるため、不適切な広告を出した場合、重大な健康被害が発生する可能性があります。
そのため、医療法にて厳しく規制されており、オンライン・オフライン問わず広告を出す場合は医療広告ガイドラインに準拠しなければなりません。
ガイドラインに対する知見がない場合は、医療広告ガイドラインに精通した業者に依頼した方が安心です。
クリニックや病院が集客施策を実施するうえでの注意点2つ目は、発信内容を現実と乖離させないことです。
発信内容と現実が乖離していると、来院前の予想やイメージを裏切ってしまうため、患者の信頼度が下がります。
例えば、院内の内装を綺麗に見せすぎたりするとマイナスな印象になります。
1度マイナスの印象を患者に与えてしまうと、リピーターの獲得機会を逃すどころか、悪い口コミを書かれてしまうかもしれません。
患者から「期待と違った」と思われないように、発信内容は現実のイメージに合わせましょう。
クリニックや病院が集客施策を実施するうえでの注意点3つ目は、目先の数字を追いすぎないことです。
PV数やフォロワー数などの目先の数字を追いすぎると、病院のブランドイメージの棄損につながる可能性もあります。
例えば、PV数を上げるために限定解除条件を満たさない「劇的に変わったビフォーアフターの写真」を載せた場合、医療広告ガイドラインに抵触してしまい、病院のイメージを損なってしまいます。
PV数やフォロワー数はあくまでも、集客という目的を達成するための指標に過ぎません。
SNSやホームページなどを運用する目的を明確にしたうえで、目的を達成するための計画を立てましょう。
今回はクリニック/病院の集客方法について解説しました。
競合が多いクリニック/病院では、院独自の差別化ポイントを作ることが必要不可欠です。
また、Epaceは過去200社以上のマーケティング支援で積み上げてきたノウハウを活かし、課題分析、内製化支援、詳細な結果分析までの総合提案を得意としており、お客様のご要望に合わせて柔軟に運用のご支援をいたします。
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