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「開業したものの患者が思うように増えない」「近隣に競合クリニックができて患者数が減少した」――こうした悩みを抱えるクリニック経営者は少なくありません。
かつては「良い医療を提供していれば口コミで患者が集まる」といわれた時代もありましたが、現在では患者の多くがスマートフォンで「近くのクリニック」を検索し、Googleマップの口コミやホームページの情報を比較してから来院先を決めています。つまり、いくら医療の質が高くても、オンライン上で見つけてもらえなければ選択肢にすら入らない時代です。
医療広告の規制を定めた厚生労働省の「医療広告ガイドライン」を遵守しつつ、適切な集客施策を実施することが求められます(出典:厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」)。
本記事では、クリニックの集客(集患)に効果的な方法を、オンライン施策とオフライン施策あわせて5選ご紹介します。集客が上手くいかない原因や成功のポイント、医療広告規制の注意点まで解説しますので、自院の集客強化にお役立てください。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| クリニックの集客が重要な理由は? | Webでの情報収集が来院先選びの主流に | 患者の多くがスマートフォンで検索して来院先を決めるため、オンライン上の存在感がなければ選択肢にも入りません。 |
| 集客が上手くいかない原因は? | 認知不足・口コミ未対策・差別化の欠如 | 医療の質が高くても、Webでの情報発信や口コミ対策が不十分だと患者に見つけてもらえません。 |
| クリニック集客で注意すべき法規制は? | 医療広告ガイドラインを必ず遵守する | 虚偽・誇大表現や患者の体験談の掲載などは禁止されており、違反すると行政指導の対象になります。 |
| この記事でわかること ・クリニックの集客が重要な理由と患者が来院先を選ぶプロセス ・集客が上手くいかない5つの原因と改善の方向性 ・MEO対策・SEO・Web広告・SNSなどオンライン集客施策の具体的な方法 ・看板・チラシ・地域連携などオフライン集客施策の活用法 ・医療広告ガイドラインの注意点と集客を成功させるポイント |
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目次

クリニック経営において、安定的な患者数の確保は経営基盤を支える最重要課題です。医療の質が高くても、患者に認知されなければ来院にはつながりません。
現在、患者の約7割がインターネットで医療機関を検索してから来院先を決めているといわれています。特にスマートフォンの普及以降は、「地域名+診療科」でのGoogle検索やGoogleマップでの検索が患者の主要な情報収集手段となっています。
さらに、診療圏内に複数のクリニックが存在する場合、患者は口コミ評価やホームページの情報量、Web予約の有無などを比較して来院先を選択します。競合が積極的にWeb施策を展開しているなかで何も対策をしなければ、相対的に埋もれてしまいます。
クリニックの集客を考える際は、「新規患者の獲得」と「リピーター(再来院患者)の確保」という2つの軸を意識することが大切です。新規患者の獲得にはMEO対策やWeb広告が有効であり、リピーター確保にはLINE配信や院内の患者体験向上が効果を発揮します。
ホームページがない、またはあっても情報が古い・スマートフォンに最適化されていないなど、Web上での存在感が薄いケースです。Googleビジネスプロフィールも未登録であれば、Googleマップの検索結果にも表示されません。
Googleマップやポータルサイトの口コミは、患者の来院判断に大きく影響します。口コミが少ない、またはネガティブな口コミに返信していない状態は、患者に不安感を与えます。
診療内容や営業時間が周辺クリニックと同じであれば、患者が自院を選ぶ明確な理由がありません。専門分野・設備・待ち時間の短さ・オンライン診療対応など、自院ならではの強みを打ち出す必要があります。
どのような患者をメインターゲットとするかが定まっていないと、ホームページの内容や広告のメッセージに一貫性がなくなります。小児科・高齢者・働く世代など、ターゲットを明確にして施策を設計しましょう。
ホームページのアクセス数や広告のクリック数、Googleビジネスプロフィールの表示回数などの数値を定期的に確認し、改善に活かす仕組みがないと、投資対効果を把握できません。
MEO対策(Map Engine Optimization)は、Googleマップでの検索結果に自院を上位表示させるための施策です。「渋谷 内科」「新宿 皮膚科」といった「地域名+診療科」の検索で上位に表示されれば、来院意欲の高い患者に直接アプローチできます。
MEO対策の第一歩は、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の登録と情報の充実です。クリニック名・住所・電話番号・診療時間・休診日・診療科目・Webサイトなどの基本情報を正確に入力し、最新の状態を維持しましょう。
まずはじめに「今すぐ開始」をクリックし、ビジネス名を登録します。



院内写真や外観写真、スタッフの集合写真なども積極的に掲載すると、患者に安心感を与えられます。Googleの公式情報でも、写真を追加することでユーザーからの反応が高まるとされています。

Googleマップの口コミ件数と評価は、MEOのランキングに影響する重要な要素です。来院された患者に「Googleで口コミを書いていただけると嬉しいです」と声かけをしたり、受付やWebサイトに口コミ投稿を案内するポップやQRコードを設置したりする方法が効果的です。
投稿された口コミには、ポジティブ・ネガティブを問わず丁寧に返信することが大切です。特にネガティブな口コミに対して誠実に対応する姿勢は、他の患者からの信頼感向上にもつながります。
SEO対策は、Google検索で自院のホームページを上位表示させ、自然検索からの流入を増やす施策です。「地域名+診療科」「症状名+治療法」などのキーワードで上位表示されれば、来院意欲の高い患者を継続的に獲得できます。
クリニックのホームページでは、以下の情報を漏れなく掲載することが基本です。院長紹介と経歴、診療科目と対応疾患の詳細、診療時間と休診日、アクセス情報と地図、予約方法(Web予約対応の場合はその導線)、院内の写真と設備紹介などです。
スマートフォンに最適化されたレスポンシブデザインは必須です。患者の多くがスマートフォンで検索・閲覧するため、モバイル対応が不十分だとユーザー体験が損なわれ、離脱率が上がるだけでなく、Googleの評価も下がります。
診療科目に関連する症状や治療法、予防法などをコラム記事として定期的に発信することで、幅広い検索キーワードからの流入を獲得できます。たとえば、皮膚科であれば「ニキビ 治し方」「湿疹 原因」、内科であれば「花粉症 対策」「健康診断 項目」といったキーワードを狙った記事が考えられます。
医療情報を発信する際は、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識し、医師が監修した正確な情報を掲載することがGoogleからの高評価につながります。
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Web広告は、出稿後すぐに検索結果の上位に表示できるため、即効性のある集客手段として開業直後や患者数の少ない時期に特に有効です。
リスティング広告は、「新宿 耳鼻科」「渋谷 インフルエンザ 予防接種」など、特定のキーワードで検索した際に表示されるテキスト広告です。すでに受診を検討しているユーザーに対して広告を表示できるため、来院率が高い傾向にあります。
地域を絞った配信が可能なため、診療圏内のユーザーだけに広告を表示でき、無駄な広告費を抑えられます。クリック課金制のため、クリックされなければ費用は発生しません。
ディスプレイ広告は、ニュースサイトやアプリにバナー形式で表示される広告です。認知拡大に有効であり、特にリマーケティング(一度ホームページを訪問したユーザーに再度広告を表示する手法)を活用すれば、検討中の患者に自院を想起させることができます。
ただし、医療広告にはガイドライン上の制限があるため、広告文やクリエイティブの内容は事前に確認が必要です。
SNSを活用した情報発信は、クリニックの認知拡大とブランディングに効果的です。特にInstagramとLINEはクリニックとの相性がよいSNSとして、多くの医療機関で導入が進んでいます。
Instagramでは、院内の様子やスタッフの紹介、待合室の雰囲気、設備の写真などを投稿することで、初めて来院する患者の不安を軽減し、安心感を与えることができます。美容皮膚科・歯科・小児科など、ビジュアル訴求が効果的な診療科では特に高い効果が期待できます。
ストーリーズやリールを活用して、診療の流れや健康に関するワンポイント情報を発信するのも効果的です。ただし、患者の写真を掲載する場合は必ず本人の同意を得るなど、個人情報の取り扱いには十分注意しましょう。
LINE公式アカウントは、友だち登録した患者に対してメッセージを直接配信できるツールです。予約リマインド、健診のお知らせ、インフルエンザワクチンの接種開始案内など、タイムリーな情報をプッシュ通知で届けられます。
リピーター(再来院患者)の確保に最も効果的なデジタルツールの一つであり、チャット機能を使った問い合わせ対応や、リッチメニューからのWeb予約導線の構築も可能です。
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オンライン施策が主流になりつつありますが、クリニックのような地域密着型ビジネスでは、オフラインの集客施策も依然として有効です。特にインターネットに馴染みの薄い高齢者層へのアプローチには欠かせません。
クリニックの建物に設置する看板や、最寄り駅からの誘導サインは、地域住民に対する認知拡大の基本施策です。視認性の高いデザインで診療科目・診療時間・電話番号を明記し、夜間でも見やすいよう照明を設置することがポイントです。駅構内や商業施設内の広告枠への出稿も、診療圏内での認知度向上に効果的です。
開業時の認知拡大や、新しい診療メニュー・健診サービスの告知には、診療圏内へのポスティングが有効です。チラシには、クリニックの特徴・アクセス情報・診療時間・Web予約のQRコードなどを掲載し、患者にとって保存しやすいデザインを心がけましょう。
近隣の病院や他の診療科のクリニックとの連携は、紹介患者の獲得につながる重要な施策です。専門分野の異なるクリニック同士で患者を紹介し合う「病診連携」を構築すれば、地域の医療ネットワークのなかで安定的な患者紹介を受けられます。
介護施設や薬局、企業の健康管理部門との連携も、新規患者獲得のチャネルとして有効です。

クリニックの集客活動は、医療法および厚生労働省の「医療広告ガイドライン」による規制を受けます。一般企業のマーケティングとは異なる制約があるため、施策を実施する前に必ずガイドラインの内容を確認しましょう。
虚偽の内容(「100%治る」「絶対安心」など)、他院との比較で優良性を示す表現(「地域No.1」「日本一」など)、患者の体験談(ただしWebサイトの一部として掲載する場合は条件付きで認められるケースあり)、治療前後の写真のみの掲載(詳細な説明なしの場合)などが規制対象です。
自由診療に関する広告には、治療内容・費用・リスク・副作用を明示する必要があります。また、ホームページも広告規制の対象となっているため、サイト内のすべてのページでガイドラインに準拠した表現を使用しましょう。
不安な場合は、医療広告に詳しい法律の専門家やガイドラインに精通したマーケティング会社に相談することをおすすめします。
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専門分野・最新設備・待ち時間の短さ・オンライン診療対応・女性医師在籍など、自院ならではの強みを洗い出し、ホームページや広告で積極的にアピールしましょう。患者に「このクリニックを選ぶ理由」を明確に伝えることが、競合との差別化の鍵です。
MEO対策・SEO・Web広告といったオンライン施策と、看板・チラシ・地域連携といったオフライン施策を組み合わせることで、幅広い患者層にリーチできます。どちらか一方に偏るのではなく、診療圏の特性やターゲット患者層に応じてバランスよく実施しましょう。
来院した患者の満足度が高ければ、リピート来院や口コミ紹介につながります。待ち時間の短縮(予約システムの導入)、丁寧な説明と接遇、清潔で快適な院内環境など、患者が「また来たい」と思える体験を提供することが最も効果的な集客施策です。
ホームページのアクセス数、Googleビジネスプロフィールの表示回数と電話発信数、広告のクリック率とコンバージョン数、新規患者の来院経路などのデータを定期的に確認し、効果の高い施策にリソースを集中させましょう。
MEO対策・SEO・Web広告・ホームページ制作などの専門知識を院内スタッフだけでカバーするのは困難な場合が多いです。医療業界のマーケティングに精通した外部パートナーに相談すれば、ガイドラインを遵守しながら効率的に集客施策を進められます。
本記事では、クリニックの集客方法として、MEO対策・SEO・Web広告・SNS運用のオンライン施策4つと、看板・チラシ・地域連携のオフライン施策を合計5つの手法として解説しました。
クリニックの集客で最も大切なのは、自院の強みを明確にし、ターゲット患者層に合った施策をオンライン・オフラインの両面から継続的に実施することです。医療広告ガイドラインを遵守しながら、データに基づいた改善を繰り返すことで、新規患者の獲得とリピーターの確保を両立できます。
「どの集客施策から始めればよいかわからない」「院内リソースだけでは継続的な運用が難しい」という場合は、Epaceへお気軽にご相談ください。
また、Epaceでは、クリニック集客に課題を抱える医療機関向けに、SEO・MEO・Web広告・SNS運用などを組み合わせた集客支援を行っています。新患獲得や地域での認知拡大、予約数向上など、目的に合わせた最適な施策をご提案いたしますので、クリニック集客でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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