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SNSマーケティングと聞くとTwitterやInstagramを活用するイメージが強いかもしれませんが、実はYouTubeもマーケティングで活用できます。YouTubeは動画コンテンツをメインに提供していくため、他のSNSよりも視覚効果が非常に高いです。
本記事ではSNSマーケティングでYouTubeを活用する方法について、事例も交えながら詳しく解説していきます。YouTubeでマーケティングを行いたい方、動画コンテンツ配信を行っていきたい方はぜひ一読してみてください。
目次
まず初めにYouTubeマーケティングの特徴について確認していきましょう。YouTubeマーケティングの特徴として、下記の点が挙げられます。
NTTドコモ モバイル社会研究所が2021年1月に実施した動画サービス利用とYouTube利用に関する調査によると、YouTubeの認知率は96.9%、利用率は65.8%となっています。
(引用元:https://www.moba-ken.jp/project/movie/mov20210609.html)
ニコニコ動画やGYAOなど他の動画サービスと比べて、圧倒的に利用率が高くなっています。国内での動画サービスはTikTokなどの利用者数も増えてきていますが、YouTubeが代表的な存在になっていると見てよいでしょう。シェア率が高いYouTubeを活用してマーケティングを実施すれば、効率よくユーザーに訴求可能です。
サイバーエージェントが2021年10月から同年12月に実施した動画広告市場調査によると、動画広告の市場規模は今後も継続して拡大していくと予想されています。
(引用元:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=27195)
スマホ回線の4G・5Gが拡充してきたこともあり、スマホで手軽に動画を視聴できるようになりました。このような背景もあり、Web広告において動画広告のニーズが高くなっています。
動画広告から商品購買までに対応する機能強化もSNSで行われており、今後より多くの企業が動画広告の出稿を行う可能性が高いです。
SNSの中でも動画広告をメインにしているYouTubeは、特に今後の出稿が増えてくるでしょう。
YouTube内で配信する動画は、意外と低コストで製作が可能です。自社で製作する場合は、コストは人件費と動画制作に使うツールや素材の費用がメインです。制作会社に依頼する場合は、動画内容や長さによって単価が変わりますが、それでも1本あたり数万円~数十万円ほどで抑えられることが多いです。
YouTuberが「動画制作・編集が大変」と言っていることもあり、動画制作にコストがかかると思われがちですが、人員が揃っている企業であれば意外と低コストで製作ができます。
YouTubeはストック型コンテンツでもあります。一度制作・投稿した動画はYouTubeから配信停止の状態にされない限り、半永久的にストックできます。動画コンテンツの再生数が多くなれば動画自体が自動で集客をしてくれるので、優秀な営業マンとして動画を稼働させることが可能です。コンテンツをコツコツと増やしていき、各動画の再生数が回れば非常に有用なマーケティングツールとなります。
YouTubeは運用データの分析が行いやすい点もメリットです。YouTubeには「YouTubeアナリティクス」と呼ばれる分析ツールが標準搭載されています。YouTubeチャンネルの運用をしていれば誰でも無料で利用可能です。
別の分析ツールを導入する必要がなく、YouTubeのプラットフォーム内で動画投稿から運用、分析まで一括して行える点は、YouTubeならではの強みといえるでしょう。
YouTubeにはCTA機能が豊富に搭載されています。CTAとは「Call To Action」の略称で、動画内に設置されたリンクボタンなどで自社商品・サービスページに誘導したり、資料請求、メルマガ登録などを促す施策です。
YouTubeでは動画内にテキストや画像でリンクボタンを設置することができます。動画の視聴者層に合わせてCTAを実装すれば、動画から集客・売上アップに繋げられるでしょう。
また動画内のみならず、説明欄に商品・サービスリンクを挿入することも可能です。有名YouTuberの動画説明欄を見ると、高確率で関連商品・サービスのリンクやサロンの誘導リンクが設置されています。動画内でCTAを目立たせたくない場合は、説明欄でのリンク設定がおすすめです。
YouTubeは検索エンジン上のWebページよりもSEO対策ができる点も特徴です。動画のテーマにキーワードを入れ、関連キーワードのタグ設定を行えば、あとは動画の高評価数が高まるにつれて検索結果の上位表示に繋がりやすくなります。
YouTubeのSEOアルゴリズムが正確にすべて公開されている訳ではありませんが、動画の再生回数が少なくても動画検索結果で上位表示されるケースも多いです。WebサイトのSEO対策と比べると短期間で成果を出しやすい点は、YouTubeのSEO対策の特徴といえます。
それでは実際にどのようにYouTubeを活用していくのか、具体的な活用方法を確認していきましょう。
YouTubeを利用したマーケティングでは、例として以下のような活用方法が挙げられます。
まずは自社チャンネルの運用によって固定ファンを獲得していく方法が挙げられます。自社チャンネルを運用して最初のうちは、なかなか再生回数も伸びずに視聴者が集まらないかもしれません。
ただ継続して動画投稿を続けていれば、少しずつ固定ファンがついていきます。固定ファンがつくことで、固定ファンが自社チャンネルの良い評判を広めてくれることにより、さらに自社チャンネルへのアクセスが増えてきます。
売上がアップすることによって、チャンネル運用費用を上回る売上になり、利益アップにつながって行きます。
いきなりチャンネル登録者の急増を狙うのではなく、最初は少人数のコアなファンを獲得できるようクオリティの高い動画を継続して投稿していきましょう。
YouTubeチャンネルの動画を活用して自社商品・サービスの販売促進を行っていくのもおすすめです。自社商品・サービスの紹介動画を配信したり、動画の終わりに商品・サービスを紹介するなど様々な方法で販売促進を行えます。
ただし、自社商品・サービスの販売促進が強すぎるとユーザーが動画視聴を避ける可能性があるので、販売促進の動画とそうでない動画のバランスを取るようにしましょう。
自社でYouTubeチャンネルを運用しなくても、YouTuberや芸能人などのインフルエンサーを起用してマーケティングを行うのも一つの方法です。登録者数が多いYouTuber・芸能人に商品・サービスを動画内で紹介してもらえば、売上や認知度を短期間で高められます。
ただし、インフルエンサーにPRを依頼する際は依頼費用がかかってきます。依頼費用に関してはインフルエンサーとの交渉次第ではありますが、有名インフルエンサーであれば少なくとも100万円以上は必要であると考えた方が良いでしょう。
YouTube広告を運用して自社商品・サービスをPRしていくマーケティング手法もあります。YouTube広告は動画の視聴前や視聴中に流すことができる動画広告になります。テレビCMのYouTube版のようなイメージです。YouTubeで動画を視聴していると広告動画が流れますが、あの動画枠に自社商品・サービスを紹介した動画を流すことができます。
YouTube広告の運用では広告費が発生してきますが、広告費の予算に関しては広告主が自由に設定可能です。自社の広告予算に合わせて無理なく運用できる点もYouTube広告のメリットになります。
次に企業YouTubeアカウントの中から、YouTubeマーケティングの成功事例を厳選して5社ピックアップしていきます。今回紹介する企業は下記の5社です。
(引用元:YouTube)
携帯電話キャリア大手のauでは、YouTubeチャンネル上で「桃太郎シリーズ」などの動画を配信しています。自社商品・サービスを直接紹介すると、視聴者に嫌われてしまう可能性がありますが、auのようにストーリー仕立てで面白く紹介していけば宣伝色を抑えることが可能です。
auは有名な俳優・女優さんをキャストとして投入していますが、さすがにauほど予算をかけられる企業は多くないと思います。YouTuberやインフルエンサーに出演してもらうだけでも話題性は高くなりますので、自社の広告予算と相談しながら企画を作っていきましょう。
(引用元:YouTube)
携帯カメラの世界的ブランドであるGoProでは、自社製品を使って撮影した動画をチャンネル上でアップしています。GoProで撮影した画像は高品質であるという面を自社コンテンツでダイレクトにアピールしている形です。
また撮影動画は山や海などの大自然の中で撮られたものや、ダイナミックな動きをする乗り物の上で撮られた動画など、GoPro製品の性能を存分にアピールできるテーマとなっています。
自社製品を使ったコンテンツをアピールしたい際に、GoProのマーケティング施策は非常に参考になるでしょう。
(引用元:YouTube)
サントリーの公式チャンネルでは、芸能人や著名人のリモートトーク動画などを通じて自社商品のプロモーションを行っています。テレビCMでは伝えきれない商品の特徴をYouTubeチャンネル上で配信している形です。
またサントリーの社員がワインの楽しみ方を解説するなど、芸能人・著名人の出演動画に偏りすぎないようバランスも取られています。芸能人・著名人のみの出演動画になると、テレビ的なイメージが強くなりかねません。視聴者に寄り添った姿勢をコンテンツで示すことで、テレビCMとの差別化に成功しています。
(引用元:YouTube)
老舗のアパレルショップであるBEAMSでは、YouTubeチャンネル上で自社のアパレル商品の解説や紹介を行っています。BEAMSなどのセレクトショップで服を買いたい方の中には、実店舗に足を運ぶのに抵抗がある方も少なくありません。オシャレな雰囲気に圧倒されてしまい、一人で入りづらいというケースが意外と多く見られます。
このような状況を踏まえて、BEAMSではYouTubeの動画で商品の良さ・コーディネート方法を紹介して、自社のECサイトへの流入を図っています。ECサイトのみだと、商品の具体的な試着イメージが湧きづらいですが、動画を見ることで具体的なイメージを持ちやすくなります。サイズ感や色味も確認できるので、細かい部分も把握しやすいです。
(引用元:YouTube)
メッセージアプリのLINEは、人気スタンプのキャラクターが登場するアニメやLINEに関連したオリジナルドラマの配信を行っています。LINEのスタンプキャラクターなどを通じて自社の認知度・好感度アップに繋げている点が特徴です。
自社商品・サービスのジャンルがすでに一般的なものである場合は、LINEのように方向性を変えてブランディングしていくのも一つのマーケティング手法です。企業のブランドイメージ・認知度を高めておけば、今後新しい商品・サービスを打ち出した際に注目されやすくなります。
人気YouTuberフィッシャーズ×「ソフトバンク学割キャンペーン」
インフルエンサー×YouTuberの起用で成功した事例を紹介します。
2017年に投稿された人気YouTuberフィッシャーズによる、「ソフトバンク学割キャンペーン」のためのタイアップ動画はキャンペーン自体終了後、今なお視聴することが可能です。
合計約2,300万回再生と、動画公開後も再生回数を伸ばし続ける人気動画となっています。
“ダンス”というユーザーに身近なコンテンツをインフルエンサーを通して配信して、多くのブランド認知を取ることに成功しています。
(引用元:YouTube)
LINEマンガのYouTube広告も出されています。LINEマンガの特徴を伝えながら、マンガを少しずつ見せるような形になっています。そのため、続きが気になることによりアプリの利用者登録に進んでいくことが期待されています。
マンガ好きなユーザーであれば、有名な作家の作品も見ることができるなら登録しない手はないでしょう。
YouTubeマーケティングで意識したいポイントとして下記の5つが挙げられます。
まずは明確なターゲットに向けたコンテンツ配信を心がけましょう。コンテンツのターゲットが明確でないと、動画内容にバラつきが生じたり、動画でアピールしたい内容が視聴者に伝わりづらくなります。
年代や性別はもちろんのこと、ターゲットの視聴者が抱えている悩みやニーズなども具体的に想定してコンテンツを制作していきましょう。
YouTubeでコンテンツを配信する際は、目を引くサムネイルとタイトルを意識することも重要です。サムネイルとタイトルは動画コンテンツの第一印象になります。サムネイルとタイトルで視聴者の注意を引ければ、動画を視聴してもらいやすくなるでしょう。
YouTubeのアルゴリズム上、クリック率の良し悪しでリーチ率が変動します。
YouTubeでのクリック率を左右するのは主に「サムネイル」と「タイトル」であり、この2つがYouTubeのアルゴリズムを攻略する上で非常に重要です。
また、リーチのスピードでもYouTubeでは動画を1日目からリーチすることが可能です。
反対にいくら動画内容を充実させても、サムネイル・タイトルが平凡だとユーザーにスルーされてしまう可能性が高いです。
動画内容で触れられていない内容をタイトルにするのはNGですが、少し大げさにタイトルをつけたり、インパクトのあるサムネイル画像を使うぐらいでちょうど良いです。サムネイル画像・タイトルのパターンを複数用意して、ユーザーの反応をチェックしていくのもおすすめになります。
TwitterやInstagram、Facebookなど他のSNSも積極的に活用していきましょう。YouTubeで動画をアップしたことを他SNSで宣伝すれば、動画を視聴してもらえる可能性が高まります。
またSNS同士をリンクさせることで、登録者数・フォロワーを増やしやすくなる点もメリットです。SNSごとに利用者層が若干異なってくるので、ユーザーの囲い漏れが生じないよう複数のSNSを運用していきましょう。
関連記事:SNS運用のメリットとデメリットとは?注意点や事例も交えて解説
関連記事:SNSマーケティングとは?運用のコツと成功事例をご紹介
YouTubeマーケティングを進める際は、YouTubeアナリティクスのチェックも欠かさず行いましょう。YouTubeアナリティクスでは、視聴者の性別・年齢・地域、トラフィックソース、視聴者維持率など各種データを確認できます。自社の動画コンテンツをデータ面から客観的にチェックすることが可能です。
YouTubeの動画運用では再生回数に注意が移りやすいですが、再生回数はあくまでも一つの指標であって、最初から絶対視すべきものではありません。様々なデータを確認して多角的に自社コンテンツを分析していきましょう。
YouTubeのアルゴリズムについて理解を深めることもYouTubeマーケティングの成功に不可欠です。YouTubeのアルゴリズムはすべて正確に公開されている訳ではありませんが、これまでの傾向を踏まえると下記の項目などを重点的に評価されやすいです。
上記の項目を満たしていくためには、視聴者にとって役に立つ動画コンテンツを制作していくことが第一です。動画内容はもちろんのこと、繰り返し視聴してもらえるようなクオリティの高い動画にしていくことも重要になります。
いかがでしょうか。YouTubeを活用してマーケティングを行うことで、幅広いユーザーに自社商品・サービスを訴求できます。動画コンテンツはテキスト・画像と比べて視覚効果が高く、ユーザーの印象に残りやすいです。商品・サービスの特徴や良さを具体的に伝えられる点も動画コンテンツの強みとなります。
YouTubeマーケティングを進めていく上で、クオリティの高いコンテンツ作成やYouTubeチャンネルの効果測定はもちろんのこと、他のSNSとの連携も重要です。自社のみではすべてのマーケティング業務を回しきれないケースもあると思います。
そこでおすすめしたいのが、YouTubeマーケティングに精通した運用代行業者の利用です。
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