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2023年4月29日、長年続いてきた新型コロナウイルスの影響拡大による国の入国制限が解除され、外国人観光客を始めとしたインバウンド需要が回復しつつあります。
自治体や観光サービスを提供する企業にとって、昨今のインバウンド集客におけるSNSの活用は、もはや必要不可欠と言っても過言ではありません。
本記事では、SNSを活用したインバウンド集客について、そのメリットや活用ポイントに加えて、実際の成功例についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
昨今の各種SNSサービスやプラットフォームの普及により、様々なビジネス領域において「SNSの活用」はトレンドであり、必須の取り組みでもあります。
日本を訪問する外国人のうち、日本への旅行前に情報を収集する媒体のうちSNSが2割以上を占めているとも言われています。
外国人観光客の旅行における情報収集スタイルの1位がSNSであるという株式会社やまとごころが2023年に実施した訪日旅行の動向調査の回答もあります。
そのため、現在インバウンド業界においてもSNSの活用は拡大しており、ジャンル問わず必須の施策であるとも考えて良いでしょう。
日本における各自治体のインバウンド施策の目的は、長年の間減少傾向にある外国人観光客の増加や、人口減少を回復させるための外国人移住が主軸となります。
その対象である外国人は、高齢者というよりは比較的若年層が多くを占めると考えられます。
そのため、長期的なインバウンド施策として見ても、SNSを日常的に使用している頻度が高いと考えられる人物が主な「ターゲット」と言ってよいでしょう。
したがって、公に情報を公開しインバウンドを増やしていく必要のある自治体は、特にSNSを活用した取り組みが有用であり、必須のものとなっています。
SNSを活用したインバウンド集客の取り組みには、他の集客施策と比較しても、多くのメリットがあります。
時代の流れ的にSNS需要が高く、そもそものターゲット数が自然と多くなることは前提として、コストや収集できるニーズの精度などの点でも優れた集客方法です。
インバウンド集客においてSNSを活用することのメリットを事前によく理解しておくことで、より効率的かつ効果的に取り組みを実行することができます。
ここでは、インバウンド集客でSNSを活用するメリットについて、3つのポイントを解説しますので、以下で詳しく見ていきましょう。
インバウンド集客でSNSを活用するメリットの1つ目は、コストを抑えて集客できることです。
インバウンド集客で使用できるSNSには多くの種類がありますが、特に集客数を狙う場合は、利用ユーザー数やシェア率の高いYouTube、Instagram、X(旧Twitter)などが中心になります。
現状、利用者数の多いそれらのSNSは、一般ユーザーの利用料のみならず、集客を行う側の利用料も無料であることが多いのが事実です。
また、仮に多くのプロモーションを狙う場合でも、従来のテレビCMや広告媒体と比較するとかなりコストが抑えられることは間違いないでしょう。
コスト面を含めずともSNS活用は有用な取り組みですが、特にコストを気にする方にはぜひSNS活用をおすすめします。
インバウンド集客でSNSを活用するメリットの2つ目は、競合が少ないことです。
自分の提供するサービスや施策において、競合が多い場合は、競合と比較してより優れたサービスや有用な情報の提供が必要となります。
現状、SNSを活用したインバウンド集客の需要とともに取り組む企業や自治体は増加していますが、まだまだシェアは完全ではありません。
しかし、その需要と供給はともに右肩上がりであることは間違いなく、今後も増加の一途を辿ると予想されます。
したがって、できるだけ早くSNSを活用したインバウンド集客に取り組むことで、求めている成果を上げることができるでしょう。
インバウンド集客でSNSを活用するメリットの3つ目は、インバウンド観光客の生のニーズを知れることです。
多くのSNSでは、集客施策に対する閲覧者数やアクティブユーザー等に加えて、閲覧者からの「いいね」「高評価」などの評価システムによってフィードバックを受けられます。
また、コメント機能などもあるため、定性的・定量的かつ具体性のある意見やニーズを収集することもできることも大きなメリットであると言えます。
単なるユーザー数だけではなく、対象ユーザーの生のニーズをリアルタイムに収集できることで、今後の活用方法や集客施策を改善できる可能性も広がります。
インバウンド集客でSNSを活用する場合、いくつかのポイントを抑えた上で活用方法を決めていく必要があります。
むやみにSNS活用を始めてしまうと、思ったほどの集客や効果が表れない場合もあります。
ポイントを抑えて事前にSNSの活用方法を検討し、具体的に構築した上でスタートすることで、費用対効果に加えて運用体制の効率化にも繋がります。
ここでは、インバウンド集客でSNSを活用する場合のポイントについて解説しますので、以下で詳しく見ていきましょう。
インバウンド集客でSNSを活用するポイントの1つ目は、ターゲットの国で人気の出やすいコンテンツを制作することです。
日本のインバウンド集客における対象顧客は、日本以外の国に住む外国人です。
世界中の国には、それぞれ文化や趣味嗜好に違いがあり、その国全体で流行っているものやニーズの高いジャンルも異なります。
そのため、インバウンド集客においては、特にターゲットとなる国の文化やニーズに合わせたコンテンツ制作が有用かつ必須のポイントになります。
そのため、ターゲットとなる国で何が重要視されているのか、最新のニーズや流行は何なのかという点をリアルタイムで情報収集し、コンテンツに反映させることが求められます。
インバウンド集客でSNSを活用するポイントの2つ目は、写真や画像を多用して視覚で訴求することです。
これは、SNS活用以外のインバウンド集客施策に対しても言えることですが、写真や画像による訴求はどんなマーケティングにおいても有用です。
文章がメインとなるSNSにおいて、文章だけで勝負するのは良案とは言えません。
加えて、SNSでは特に多くの情報や投稿が散りばめられて画面上に表示されることが多いため、閲覧ユーザーの目を止める魅力的な画像はさらに効果が期待できます。
そのため、色や視覚効果に重点を置きながら、見たユーザーが「つい手を止めて見てしまう」ような訴求方法を検討しましょう。
インバウンド集客でSNSを活用するポイントの3つ目は、インフルエンサーを活用することです。
多くのユーザーが同じ画面を目にするテレビCMなどと違い、SNSではユーザーがフォロー・登録しているユーザーの投稿が表示されるという特徴があります。
そのため、そもそものインプレッション数を獲得するには、多くの人に閲覧してもらえる状況を作る必要がありますが、ゼロからアカウントを育てるのには手間と時間がかかります。
そこで、既に多くのユーザーを獲得しているSNS上のインフルエンサーにプロモーションを依頼することも有効な手段の1つです。
ただし、依頼するインフルエンサーと自社の提供するサービスのジャンルや方針が合っているかどうか、そのインフルエンサーの対外的なイメージはどうなのかという点には注意が必要です。
インバウンド集客でSNSを活用するポイントの4つ目は、海外と日本の文化の違いを理解しておくことです。
これは、1つ目のポイントである「ターゲットの国で人気の出やすいコンテンツを制作すること」にも関連します。
日本での集客と海外向けの集客の大きな違いは、対象顧客の国籍が異なることにあります。
つまり、顧客のニーズを分析する上で重要なのは日本と大きく異なる場合の多いその国の文化をよく理解し分析することであり、それが効果的な集客に繋がります。
国内での集客施策と同様に、対象となるユーザーの住む国についての知識は必ず最新情報を収集し、コンテンツに反映するようにしましょう。
インバウンド集客でSNSを活用するポイントの5つ目は、DMやコメントを積極的に返すことです。
SNSでは、DM(ダイレクトメッセージ)やコメントが来ることがありますが、これに対してスピーディかつ丁寧に対応することが求められます。
企業やサービスの顧客対応と同様に、質問や意見に対して真摯に受け答えを行うことで、集客する対象のサービスや自社のイメージアップを図ることができます。
また、コメントに対する返信などは他のユーザーからも閲覧されることが多いため、返信を行うことで更なるユーザーの獲得や集客効果に期待ができるのもポイントです。
本記事では、インバウンド集客におけるSNSの活用を推進していますが、既に集客施策としてSNSの活用を取り入れている企業は少なくありません。
その中でも、SNSを活用した取り組みで実際に集客増加に成功した企業もあり、成功事例を参考に自社の集客施策に反映することもできます。
ここでは、SNS活用でインバウンド集客に成功した事例を、使用したSNSも併せていくつかご紹介しますので、以下で詳しく見ていきましょう。
SNSを活用したインバウンド集客の成功事例の1つ目は「舞妓変身スタジオ四季」です。
「舞妓変身スタジオ四季」は、京都市内で舞妓の恰好をして街を歩く体験などができるサービスを提供している企業です。
こちらの企業は、Instagramの公式アカウントから、舞妓の写真や京都の街並みの写真とともにプロモーションの投稿を行って集客に成功しています。
ポイントとしては、Instagramの機能であるハッシュタグで「#maiko」「#kyoto」「#japan_trip」など、京都旅行を考えている外国人が検索しそうなタグを付けていることです。
また、投稿自体は日本語であるものの、リンクから公式サイトへ移動すると、中国語や英語など多くの言語を選んで内容を閲覧することができるのもポイントです。
SNSを活用したインバウンド集客の成功事例の2つ目は「Find Your Yokohama」です。
「Find Your Yokohama」は、横浜市のInstagram公式アカウントであり、その名称からも外国人観光客の獲得をメインとしたアカウントであることが分かります。
自治体がInstagramでアカウントを運用しているのはまだまだ珍しいですが、こちらのアカウントは2024年4月7日現在で12万人のフォロワーを獲得しています。
ポイントとしては、横浜市内の夜景や有名建造物の写真とともに英語で本文を投稿し、多くのハッシュタグを付けていることです。
また、横浜市公式の観光情報サイトのページ名も「Find Your Yokohama」であることから、市全体を上げてインバウンド集客に力を入れていることが分かります。
SNSを活用したインバウンド集客の成功事例の3つ目は「VISIT FUKUSHIMA」です。
「VISIT FUKUSHIMA」は、福島県の海外向けのYouTubeチャンネルで、2021年に行われた東北ディスティネーションキャンペーンに向けたPR動画などが投稿されています。
当時、3本のPR動画が制作されましたが、「In to the Future」という動画は2024年4月現在で50万再生以上を記録しています。
これらのPR動画だけではなく、福島県にあるスキー場の風景を360°カメラで撮影したものや、酒造の工程を動画にしたものなど、各観光スポットの情報を英語ベースで制作・投稿されています。
一時的ではなく継続的にアカウントを運用することも、認知度向上や集客獲得に大きな効果をもたらすため、特に自治体は参考にしやすい事例であると言えます。
SNSを活用したインバウンド集客の成功事例の4つ目は「帝国ホテル」です。
「帝国ホテル」は、1890年に創業されたホテルで、ホテルオークラ・ホテルニューオータニとともに「ホテル御三家」とも言われています。
その帝国ホテルは、YouTubeで公式チャンネルを運営しており、帝国ホテルに実際に雇用されている有名シェフの料理動画などが投稿されています。
また、外国人観光客向けのプロモーション動画など動画の種類は豊富で、全てに英語字幕がついているという特徴もあります。
画像だけではなく動画コンテンツによってサービスや企業の魅力を伝える方法は、実際に観光に訪れる顧客を獲得しやすいため、時間や費用はかかりますがかなり有用な施策であると言えます。
SNSを活用したインバウンド集客の成功事例の5つ目は「Visit Kochi Japan」です。
「Visit Kochi Japan」は、高知県の公式YouTubeチャンネルの名称ですが、高知県が行う外国人観光客に向けたSNSなどには全てこの名称が使われています。
高知や四国全体の観光スポットや魅力をアピールする動画が投稿されているYouTubeチャンネルに加えて、Instagram、Facebook、X(旧Twitter)などでもアカウントが運用されています。
高知県は、インバウンド集客の少なさを県全体の課題として上げ、その改善にこうしたSNS活用で取り組んでいます。
1つのSNSアカウントの充実度を上げるのはもちろんですが、より多くのインプレッションを目的として複数のSNS媒体でアカウントを運用するのも有用な手段と言えます。
今回は、SNSを活用したインバウンド集客について解説しました。
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