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AIをマーケティングに活用したいものの、「具体的にどの業務で使えるのか分からない」「成功事例を知りたいが、自社にも応用できるのか不安」と感じる担当者も少なくありません。
AIはすでに、広告運用の最適化やコンテンツ制作、顧客データの分析、問い合わせ対応など、マーケティングのさまざまな業務で活用されています。大企業だけでなく、業種や企業規模を問わず導入を検討できるのも特徴です。
重要なのは、AIを導入すること自体を目的にするのではなく、自社が抱えている課題に合わせて活用方法を選ぶことです。実際の企業事例から「どのような課題にAIを使い、どのような成果につながったのか」を確認することで、自社に適した活用方法を検討しやすくなります。
この記事では、AIマーケティングの活用事例を施策別・業種別に整理し、具体的な成果や導入時の注意点、自社で始める方法まで解説します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| AIマーケティングの活用事例とは? | AIをマーケティングに取り入れた実践例 | 広告・SEO・SNS・顧客分析など幅広い領域で成果が報告されている。 |
| 施策別の活用事例は? | 広告・コンテンツ・分析・接客など多数 | 施策ごとに活用方法と得られる効果が異なり、目的に合った選択が重要。 |
| 業種別の活用事例は? | 小売・不動産・人材・BtoBなど | 業種を問わずAI活用で成果を出している企業が増えている。 |
| 活用で得られた成果は? | 工数削減・費用対効果向上・売上増 | 数値で測れる成果と定性的な効果の両面で成果が報告されている。 |
| AIを活用する際の注意点は? | 品質管理・著作権・データ倫理 | AIの出力は必ず人がチェックし、法令とブランドに配慮する。 |
| 自社で始めるには? | 小さな施策から試して効果を検証する | まず一つの業務で試し、成果を見てから範囲を広げるのが堅実。 |
| プロに相談すべき? | 戦略から実行まで一貫支援が有効 | 自社だけで難しい場合、専門家の力を借りると成果が出やすい。 |
| まず何から始める? | 目的を明確にし、身近な業務から着手 | 自社の課題に合う事例を参考に、一歩を踏み出す。 |
この記事でわかること
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目次
AIマーケティングの活用事例とは、AIを広告運用やコンテンツ制作、顧客分析、問い合わせ対応などに取り入れた企業の実践例です。
AIを活用できる領域は幅広いものの、導入効果は企業の課題や利用方法、データ環境などによって異なります。そのため、「AIを導入すれば成果が出る」と考えるのではなく、実在企業が「どの業務にAIを使い、どのように効果を測定したのか」を確認することが重要です。
本記事では、企業名や導入したAI・サービス、導入前の課題、成果、測定条件、一次情報の出典を確認できる事例を中心に紹介します。
ここでは、企業・ベンダーが公開している情報をもとに、AIマーケティングの活用事例を紹介します。
なお、ベンダーが公開する事例の成果は、AIだけでなく、広告予算・クリエイティブ・データ整備・運用体制などの影響を受けます。同じAIやサービスを導入しても、同様の成果が得られるとは限りません。
広告分野では、Google広告やMeta広告などにAIを活用した配信・入札の自動化機能が組み込まれています。
導入前の課題は、広告担当者が入札やターゲティングなどを細かく調整する必要があることです。AIは、設定した目標や蓄積されたデータをもとに配信を調整し、人は目標設定や予算配分、クリエイティブ制作、成果の検証などを担当します。
ただし、成果はAIだけで決まるものではありません。学習に利用できるコンバージョンデータや広告予算、クリエイティブの品質などによって結果は変わります。
広告分野の企業事例については「AI広告の活用事例」、具体的な設定や運用方法については「AI広告運用の始め方」で詳しく解説しています。
オイシックス・ラ・大地では、メールマガジンの作成・校正業務に生成AIを活用しています。
導入前は、担当者がメルマガの作成や校正を行っており、制作に多くの工数がかかっていました。そこでAWSの「GenU」とAmazon Bedrockを活用したツールを開発し、メルマガ制作を効率化しています。
AIが文章の作成・校正を支援する一方、人が内容を確認しながら最終的なコンテンツを制作する体制を取っています。
AWSの導入事例では、メルマガ作成で月133時間、校正で月200時間の工数削減を実現したと紹介されています。また、一部の取り組みではCVRについて人力対応と比較した結果も公表されています。
成功のポイントは、生成AIを単純な文章生成ツールとして使うのではなく、実際の制作フローに組み込んだことです。一方、この成果はオイシックス・ラ・大地の運用環境における事例であり、同じツールを導入すれば同様の成果が得られることを示すものではありません。
出典:AWS「オイシックス・ラ・大地、AWSの生成AIユースケース集を活用してメルマガ作成・校正ツールを開発」
繊維専門商社のタキヒヨーでは、Amazon BedrockとGenUを社内業務に活用しています。
EC・SNS領域では、ユーザーの行動追跡に必要な設定や、SNSのPR活動に関する分析などをAIが支援しています。
AIが設定方法や分析作業をサポートし、担当者はその回答を確認しながら実際の設定や分析環境の構築を進めています。社内エンジニアによる支援も組み合わせている点が特徴です。
AWSによると、タキヒヨーではEC・SNS以外の業務も含め、約160人が生成AIを利用し、4部門で月450時間以上の工数削減につながったとされています。
ただし、この削減時間はマーケティング部門だけの成果ではありません。また、AIに加えて社内エンジニアの支援やデータ分析環境の整備も行われているため、AI単独による効果とは区別して考える必要があります。
出典:AWS「タキヒヨー、生成AIを活用し社内業務効率化と450時間超の工数削減を実現」
メールマーケティングでは、顧客の属性や購買・閲覧履歴などをもとに、配信対象や内容をパーソナライズする方法があります。
AIは顧客データの分析や配信内容の選択を支援し、人は配信目的やセグメント、クリエイティブ、配信ルールなどを設計します。
成果を確認する場合は、開封率だけでなく、クリック率・コンバージョン率・配信停止率などもあわせて確認することが重要です。
また、AIによる推定が誤っていれば、ユーザーの興味と合わないメールが配信される可能性があります。行動データを過度に利用すると不快感を与える可能性もあるため、プライバシーやデータ利用への配慮も必要です。
既存顧客のデータに偏って学習・最適化すると、新規顧客や行動履歴の少ないユーザーへの施策が弱くなる可能性にも注意しましょう。
AIチャットボットは、商品・サービスに関する質問への回答や、問い合わせ内容の整理などに活用できます。
AIが一次対応や情報検索を担当し、複雑な相談や判断が必要な問い合わせは有人担当者へ引き継ぐ設計が一般的です。
導入効果を判断する際は、「24時間回答できる」という点だけで評価するのではなく、正答率・自己解決率・有人移管率・誤回答率などを確認する必要があります。
特に生成AI型のチャットボットでは、もっともらしい誤情報を回答する可能性があります。そのため、参照するデータの整備や回答範囲の制限、有人対応へ切り替える条件などを事前に設計することが重要です。
ECサイトなどでは、閲覧履歴や購買履歴などをもとに、ユーザーごとに商品やコンテンツを提示するレコメンド機能が利用されています。
AIはユーザーの行動データから候補を提示し、人は商品戦略や表示ルール、キャンペーンなどを設計します。
成果を見る場合は、レコメンド経由のクリック率や購入率だけでなく、サイト全体のコンバージョン率や客単価などと比較して評価することが重要です。
一方、過去の行動だけに依存すると、似た商品ばかりが表示されたり、既存顧客のデータに最適化が偏ったりする可能性があります。また、過度な行動追跡がユーザーに不快感を与える可能性もあるため、プライバシーへの配慮が必要です。
AIによるレコメンドを導入するだけで売上が伸びるわけではありません。商品数やアクセス数、蓄積されたデータの量・質などによって適した方法は異なるため、自社の環境に合わせて検証することが重要です。
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AIマーケティングは、小売・EC、不動産、人材・採用、BtoBなど、さまざまな業種で活用されています。ここでは、業種ごとの主な活用方法と注意点を紹介します。
小売・EC業界では、商品レコメンド、需要予測、広告配信、顧客データ分析などにAIが活用されています。
たとえば、閲覧履歴や購買履歴などを分析し、ユーザーごとに商品を提案する方法があります。ただし、過去の購買データに偏ると似た商品ばかりが表示される可能性もあるため、レコメンド経由の購入率だけでなく、サイト全体への影響も確認することが重要です。
不動産業界では、物件に関する問い合わせへのチャットボット対応や、顧客データを活用した見込み客の分析、物件情報の提案などにAIを活用できます。
AIによるスコアリングを営業活動に利用する場合も、AIの評価だけで顧客への対応を決めるのではなく、担当者が顧客の希望条件や相談内容などを確認したうえで判断することが重要です。
人材・採用業界では、求職者への求人レコメンド、応募者対応、求人広告の配信などにAIを活用する方法があります。
一方、応募書類のスクリーニングや適性予測など、採用判断に関わるAIの利用には注意が必要です。
学習データや評価基準に偏りがあると、性別・年齢などの属性と関連した不公平な評価につながる可能性があります。また、「なぜこの候補者を高く、または低く評価したのか」を説明できないAIでは、評価の妥当性を検証することも難しくなります。
さらに、採用では個人情報に加え、取り扱いに特に配慮が必要な情報を扱う可能性があります。AIへ入力する情報の範囲や保存方法、利用目的、アクセス権限などを事前に確認することが重要です。
AIだけで採否を決定するのではなく、人が最終判断を行い、評価基準や結果に不公平な偏りが生じていないかを定期的に検証する体制が必要です。
BtoB企業では、リードスコアリングや顧客データ分析、メール配信、営業資料・コンテンツ制作などにAIを活用できます。
たとえば、Webサイトの閲覧履歴や問い合わせ履歴などを分析し、営業活動の優先順位を検討する際の参考情報として活用する方法があります。
ただし、AIが算出したスコアだけで見込み客の価値を判断すると、データが少ない新規顧客などを適切に評価できない可能性があります。AIによる分析を参考にしながら、営業担当者が商談内容や顧客の状況を踏まえて判断することが重要です。
実際にAIを導入した企業で報告されている具体的な成果を整理します。
コンテンツ制作やレポート作成、広告の手動調整にかかっていた時間をAIで自動化し、月間で数十時間の工数を削減した事例が多数あります。浮いた時間を戦略的な業務に充てることで、チーム全体の生産性が向上しています。「忙しいのに成果が出ない」という状態から、「やるべきことに集中して成果を出す」という状態への転換を、AIが後押ししてくれます。
広告のAI自動入札を導入したことで、同じ予算でも獲得単価が下がり、費用対効果が大幅に改善した事例があります。人手で細かく調整するよりも、AIが膨大なデータをもとに最適な判断を下すほうが効率的であることが、数字で明確に証明されています。
AIの自動最適化は「人より賢い」のではなく、「人よりも速く、大量に、休みなく調整し続けられる」ことに強みがあります。この持続的で地道な最適化の積み重ねが、費用対効果の着実かつ大幅な改善につながっています。
メールのパーソナライズやレコメンドエンジンの導入により、顧客一人あたりの購入金額や問い合わせ件数が増加した事例も報告されています。一人ひとりに最適な情報を届けることで、購買意欲が高まり、コンバージョン率の向上に直結しています。「お客様のことを分かっている」と感じてもらえる接点をAIの力でつくることが、ブランドへの信頼感を高める最善の方法です。
AIマーケティングでは、成果だけでなく、個人情報やデータ管理、生成物の権利、広告表現などにも注意が必要です。導入前に社内ルールと評価方法を決めておきましょう。
顧客データをAIに入力する場合は、個人情報保護法や自社のプライバシーポリシーを踏まえて、利用できる情報の範囲を決める必要があります。
AIサービスを選ぶ際は、入力したデータがモデルの学習に利用されるか、学習利用を拒否できるか、どの程度の期間保存されるかを確認しましょう。
また、データが海外のサーバーなどで取り扱われる可能性がある場合は、保存場所や越境移転の有無も確認が必要です。社内では利用できるAIツールやアクセス権限を定め、必要に応じて操作ログを管理します。
生成AIは、事実と異なる情報を生成することがあります。そのため、記事・広告・SNS投稿などをそのまま公開せず、担当者が事実関係や表現を確認しましょう。
特に健康・美容・食品などを扱う場合は、薬機法や景品表示法などに抵触する表現が含まれていないか確認が必要です。
広告・PRコンテンツでは、2023年10月から景品表示法上のステルスマーケティング規制も施行されています。AIで作成した投稿であっても、広告であることを隠すような表示は避け、必要な広告・PR表示を行いましょう。
AIで生成した文章・画像・動画などをマーケティングに利用する場合は、第三者の著作権や商標権などを侵害していないか確認する必要があります。
特定の作品やブランドに酷似した生成物をそのまま広告に使用するのではなく、公開前に類似性や権利関係を確認しましょう。利用するAIサービスの商用利用条件についても確認が必要です。
「AIは使い続ければ精度が上がる」とは限りません。AIサービスによっては、自社で使い続けてもモデル自体が学習しないものもあります。
そのため、導入前にKPIと検証期間を決め、「継続・改善・停止」を判断できる状態にしておくことが重要です。
たとえば、広告運用ではコンバージョン数・CPA・ROASなどを一定の配信量が確保できる期間で比較します。メール配信では開封率・クリック率・CV率・配信停止率などを複数回の配信で比較し、チャットボットでは正答率・自己解決率・有人移管率・誤回答率などを確認します。
コンテンツ制作では、制作時間や修正時間に加えて、公開後の検索流入やCVなども確認します。レコメンドでは、クリック率や購入率だけでなく、サイト全体のCV率や客単価への影響も検証します。
具体的な検証期間は、アクセス数や配信数、購入件数などによって異なります。「1ヶ月経ったから判断する」と期間だけで区切るのではなく、比較に必要なデータ量が集まっているかを確認したうえで評価しましょう。
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まずは「何のためにAIを使うのか」を明確にします。広告運用、コンテンツ制作、顧客分析、問い合わせ対応など、自社の課題とAIを活用する業務を整理しましょう。
あわせて、成果を判断するKPIや必要なデータが揃っているかも確認します。
対象業務を限定して試し、導入前後の成果を比較する方法が一般的です。ただし、スモールスタートが必ずしも適しているとは限りません。
たとえば、需要予測やレコメンドなどでは、十分な学習・検証データがなければ適切に効果を評価できない場合があります。また、CRM・CDP・DWHなど複数のデータを連携してAIを活用する場合は、一部だけ導入するより、先にデータ基盤やシステム全体を設計した方がよいケースもあります。
施策の特徴や必要なデータ量を踏まえて、適切な導入範囲を決めることが重要です。
導入後は、事前に設定したKPIをもとに効果を検証します。成果が確認できれば対象業務を広げ、十分な成果が得られなければ、データや設定、運用方法を見直します。
「導入→検証→改善→展開」のサイクルを回しながら、自社に適したAI活用方法を構築していきましょう。
AIマーケティングを自社だけで進めることが難しい場合は、外部の専門会社に相談する方法もあります。ツールの導入だけでなく、目的設定やデータ整備、運用設計、効果検証まで支援できる会社を選ぶことが重要です。
Epaceでも、マーケティング業務の一部にAIを取り入れています。
たとえば、【実際にAIを利用している工程】では、AIを【具体的な作業内容】に活用し、担当者が【ファクトチェック・表現確認・最終判断など】を行う体制を構築しています。
導入前は【○時間/月】かかっていた作業が、導入後は【○時間/月】となり、【○時間・○%】の工数削減につながりました。また、【CV・問い合わせ数・制作本数など、実際に計測している成果】についても【導入前】から【導入後】へ変化しています。
※上記の数値は、Epace社内で実測したデータに置き換えて掲載してください。通常の広告運用・SNS運用の成果をAI導入による成果として転用せず、AIを利用した業務について導入前後を比較できる数値のみを掲載します。
Epaceでは、従来のSEOだけでなく、ChatGPTなどのAI検索・生成AIから自社の情報を見つけてもらうためのAIO施策にも取り組んでいます。
具体的には、次のような流れで施策を進めます。
AIOでは、AI向けの記事を大量に作成するだけではなく、「需要を調べる→一次情報を整える→第三者から確認できる情報を増やす→技術的に取得しやすい状態を整える→問い合わせまで計測する」という一連の設計が重要です。
Epaceでは、こうしたAI活用・AIO施策と、広告運用やSEO、SNS、クリエイティブ制作などを組み合わせ、企業のマーケティングを支援しています。
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AIマーケティングの活用事例は、広告の自動最適化、コンテンツ制作の効率化、メールのパーソナライズ、チャットボット、レコメンドエンジンなど多岐にわたります。業種も小売、不動産、人材、BtoBと幅広く、特定の業種に限った話ではありません。得られる成果は工数削減、費用対効果の改善、売上増加と、いずれもビジネスインパクトの大きいものばかりです。
始め方の鉄則は、「目的を絞り、一つの施策から小さく試して、成果を見ながら広げる」こと。他社の事例は参考にしつつ、自社固有の課題に合った形でAIを取り入れていくことが成功の鍵です。
また、Epaceはこれまで700社以上の企業を支援してきた実績があり、そのノウハウを活かしてAIを取り入れたマーケティング支援を行っています。AI活用の検討から、広告運用、SEO、SNS、コンテンツ制作、データ分析まで、企業の課題や目的に合わせて施策をご提案します。
「AIマーケティングの活用事例を参考に自社でも取り組みたい」「どの業務にAIを活用できるか分からない」「AIを活用してマーケティング業務を効率化したい」とお悩みの方は、ぜひEpaceへお気軽にご相談ください。
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