
近年、スマートフォンが全世代的に普及していることもあり、SNSの利用者が増えてきています。このような背景もあり、企業の間では「SNSマーケティング」が注目を集めています。
本記事ではこのSNSマーケティングについて、基礎知識や効果的な手法、企業の事例などを紹介していきます。SNSマーケティングについて知りたい方、SNSを活用してマーケティングを実施したい方はぜひ最後までご覧になってください。
目次
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、SNSを活用して自社商品・サービスを紹介したり、消費者と直接コミュニケーションを取るマーケティング手法です。マーケティングと聞くと、市場調査や顧客データの分析などをイメージされる方が多いかもしれません。
SNSマーケティングでは、SNSを通じてユーザー(消費者)に直接アプローチしていきます。このため、費用対効果の高いマーケティングを実現しやすいです。
SNSマーケティングが注目されている理由
SNSマーケティングが注目されている理由として、下記の3点が挙げられます。
- SNS利用者が毎年増え続けている
- 消費者の情報収集手段の変化
- 認知や販路の拡大に効果的
SNS利用者が毎年増え続けている
SNSマーケティングが注目されている最大の理由として、SNSの利用者が毎年増え続けている点が挙げられます。
大手シンクタンクのICT総研が公表している調査資料によると、2020年末におけるSNSの利用者数は国内で7,975万人となっています。SNSの利用者数は毎年増加を続けており、2022年末には8,241万人になると予想されています。
画像引用:https://ictr.co.jp/report/20200729.html/
ネット利用人口におけるSNS利用率は80%を超えており、今後もSNSの利用者数は増加する可能性が高いです。SNSを活用したマーケティングは企業にとって必要不可欠であるといっても過言でないでしょう。
消費者の情報収集手段の変化
消費者の情報収集手段が変化している点も、SNSマーケティングが注目されている背景にあります。総務省が公表している「令和元年通信利用動向調査」によると、SNSの利用目的として「知りたいことについて情報を探すため」と回答している人が63.6%となっています。
画像引用:令和元年通信利用動向調査
SNSはこれまで、ユーザー間のコミュニケーションツールとして利用されるケースが多かったですが、近年は情報収集のツールとして利用している人が増えている状況です。
こうした状況を踏まえると、SNSで自社商品・サービスの情報を発信することで、ユーザーに認知される可能性が高まるといってよいでしょう。
認知や販路の拡大に効果的
SNSマーケティングは認知や販路の拡大にも効果を発揮します。商品・サービスの投稿をユーザーに見てもらえれば、実際に店頭に出向いてもらえなくても商品を認知してもらえますし、投稿に購入先ページのリンクを挿入すれば直接購入してもらえるきっかけにもなります。
SNSという媒体自体が商品・サービス販売のプラットフォームとなるイメージです。規模の小さい企業であっても、SNSマーケティングを活用すればSNSという大きな市場に直接アプローチすることが可能になります。
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各SNSの特性とマーケティングのポイント
SNSごとに特性やユーザー層、相性の良い商品・サービスのジャンルは異なってきます。ターゲットや目的に合わせてSNSを選択することが、SNSマーケティングにおいて重要です。代表的なSNSごとに、特性とマーケティングのポイントを確認していきましょう。
ユーザー層 | 10代~40代 |
プラットフォームの特徴 | リツイートによる拡散性が高い |
相性の良い商品・サービスジャンル | ゲーム、アニメなどホビー系 |
Twitterは「ツイート」と呼ばれる140字のテキスト投稿を行えるSNSです。ツイートには画像・動画を添付することも可能になっています。
Twitterの最大の特徴は「リツイート」による投稿の拡散です。リツイートとは他のユーザーのツイートを引用して投稿できる機能です。話題になったツイートはリツイートされやすく、ユーザーの間で一気に投稿が広がっていきます。
広告を利用しなくても商品・サービスの認知度を短期間で高めやすい点、Twitterの強みです。
ユーザー層 | 20代~30代 |
プラットフォームの特徴 | 画像・動画を添付した投稿 |
相性の良い商品・サービスジャンル | ファッション、コスメ |
Instagramは20代~30代女性のユーザー層がメインのSNSです。画像を添付した投稿がデフォルトとなっている点、Instagramの特徴になります。ストーリーズやリールといった短尺の動画投稿にも対応しており、商品・サービスの紹介をするのに最適な機能が揃っています。
ユーザー層が20代~30代女性が多いこともあり、ファッション・コスメ系の商品・サービスと相性が良いSNSです。
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ユーザー層 | 30代~60代 |
プラットフォームの特徴 | 社会人の利用者が多い |
相性の良い商品・サービスジャンル | ビジネス系の商品・サービス |
Facebookは古参のSNSで、他のSNSよりもユーザーの年齢層がやや高めです。Facebookでは原則、実名でのアカウント登録が必要になります。このため、登録されている個人情報が正確であるケースが多いです。
ユーザーは30代~50代の方が多いので、学生よりも社会人のユーザーが多数です。このため、ビジネス系の商品・サービスと相性の良いプラットフォームとなっています。
YouTube
ユーザー層 | 10代~50代 |
プラットフォームの特徴 | 動画を使った宣伝が可能 |
相性の良い商品・サービスジャンル | 様々なジャンルに対応 |
YouTubeは動画配信をメインにサービス提供しているSNSです。ユーザー層は10代~50代まで幅広く、様々な年齢層にアプローチを掛けられます。動画を使った宣伝がデフォルトになるため、自社商品・サービスを紹介したい際は動画を作成する必要があります。
自社チャンネルを運用して、自社商品・サービスの情報を継続的に発信することも可能です。
ユーザー層が広い分、様々なジャンルの商品・サービスの宣伝が行える点、YouTubeの強みとなっています。
LINE
ユーザー層 | 10代~50代 |
プラットフォームの特徴 | 他のSNSを利用していないユーザー層にアプローチ可能 |
相性の良い商品・サービスジャンル | 生活用品、グルメなど |
LINEはメッセージ機能をメインに提供しているSNSです。他のSNSと異なり、情報発信の面はそこまで強調されていませんが、タイムラインを活用して商品・サービスの情報を発信している企業は意外と多いです。個人が発信するというよりも、企業が情報を発信するSNSという特徴もあります。
自社のLINE公式アカウントを作成して、商品・サービス情報を配信する企業も多いです。アカウントからの情報配信では、自社のみの情報をユーザーの画面に表示できるので、他社の情報に埋もれにくい点も強みになっています。
TikTok
ユーザー層 | 10代~20代 |
プラットフォームの特徴 | ショートムービーによる商品・サービスの紹介が可能 |
相性の良い商品・サービスジャンル | 学生、若者向けのファッション、Webサービスなど |
TikTokは10代~20代の学生・若者がメインユーザーのSNSです。TikTokでは数十秒ほどのショートムービーが配信されます。ムービーはエフェクトやBGMなどで編集されているものが大半です。このため、企業が商品・サービスの紹介動画をTikTokで流す場合は、相応の編集が必要になってきます。
10代~20代の若者向けに情報配信をしたい場合は、TikTokは最適なSNSプラットフォームです。
SNSをマーケティングに利用する5つの目的
SNSをマーケティングに利用する目的として、下記の5つが挙げられます。
- 認知と販路の拡大
- コアなファン層の育成
- 販売促進
- 店舗への集客
- ブランディング
認知と販路の拡大
SNSマーケティングを利用することで、商品・サービスの認知と販路を拡大できます。前述した通り、SNSの利用者は年々増えています。インターネットで商品・サービスの情報を検索するよりも、SNSで情報検索することが今後主流になってくるでしょう。
SNSで商品・サービスの情報を発信していけば、商品・サービスの認知を高めやすくなります。認知が高まれば、SNSを介して直接商品・サービスを販売することも可能です。これまで一部の地域でのみ商品・サービスを提供していた企業でも、SNSを活用することで一気に販路を拡大することもできます。
コアなファン層の育成
SNSマーケティングはコアなファン層の育成にも繋げられます。情報を継続して発信していくことで、自社アカウントのフォロワーを少しずつ増やすことが可能です。フォロワーになってくれたユーザーは、自社の投稿を都度見てくれるので、次第に企業のファンになる可能性が高まります。
自社の投稿をシェアして、他のユーザーに紹介してくれる機会も増えてくるでしょう。コアなファンを増やせれば、ファンが企業の宣伝隊となって投稿を紹介してくれますので、広告費やマーケティング費用の削減にも繋げられます。
販売促進
SNSマーケティングを活用することで、販売促進の向上を狙えます。SNSを使って商品・サービスの画像・動画を配信すれば、ユーザーの興味・関心を惹きつけやすいです。また、投稿に商品・サービスの購入ページのリンクを挿入すれば、そのまま購入のアクションへ繋げることもできます。
アンケートやプレゼントキャンペーンなどの企画をSNS上で行うのも、販売促進に有効です。投稿をユーザー間で自然にシェアしてもらいやすくなるので、広告費をかけずに情報の拡散を実現できます。
店舗への集客
店舗への集客でもSNSマーケティングは有効です。SNS上で店舗の紹介をしたり、来客者向けに割引やプレゼントの情報を告知すれば、通常時よりも多くの集客が見込めます。
SNS上での販売促進に限界がある場合でも、来店してもらえればファンになってくれる可能性も高いです。実店舗に強みのあるビジネスでもSNSは活用する価値があります。
ブランディング
SNSマーケティングを活用することで、自社商品・サービスのブランディングを行うことも可能です。自社商品・サービスに関する投稿を継続して行えば、投稿内容に興味を持ってくれるユーザーも出てきます。
また、商品・サービスがユーザーにとって有益であれば、投稿内容をシェアしてもらえる可能性も高まります。実際に商品・サービスを利用した人の口コミなどもSNS上で共有を促すことで、短期間でのブランディングも実現可能です。
関連記事:SNS集客のノウハウを完全解説!メリットデメリット、各種比較や事例も紹介
代表的な3つのSNSマーケティング
SNSマーケティングは代表的に下記3つの施策が存在します。
- SNS(アカウント)運用
- 広告運用
- インフルエンサーマーケティング
それぞれ解説します。
SNS(アカウント)運用
SNSマーケティングで基本となる施策が、SNS(アカウント)運用です。InstagramやFacebookなどSNSのアカウントを実際に運用して、自社商品・サービスの情報を発信していきます。
SNS運用では、ターゲットユーザーや既存顧客と直接コミュニケーションをとることも可能です。商品・サービスの満足度や認知度を調査する際もSNS運用を活用できるので、マーケティング活動を拡大していきたい際に最適です。
広告運用
InstagramやFacebook、YouTubeなど主要SNSでは「SNS広告」を配信することが可能です。SNS広告では画像・動画を使って広告配信を行えます。自社商品・サービスを視覚的に紹介できるので、認知度アップに非常に効果的です。
また、SNS広告は自社でSNSアカウントを運用しなくても利用できます。広告費こそ必要になりますが、SNS運用でアカウントを育てなくても短期間で商品・サービスを紹介できる点、SNS広告の強みです。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、SNSで発信力や知名度のあるインフルエンサー(インスタグラマーやYouTuber、芸能人など)に自社商品・サービスを紹介してもらうマーケティング手法です。インフルエンサーに商品・サービスを紹介してもらえれば、フォロワーに対して確実に商品・サービスをアピールすることができます。
ただし、インフルエンサーに商品・サービス紹介を依頼する場合は、依頼費用が生じてきます。知名度の高いインフルエンサーになるほど依頼費用は高額になるため、依頼費用以上のコンバージョンが獲得できるかどうか分析が必要です。
SNS(アカウント)運用を始めるための5STEP
SNSマーケティングの施策は、上述した通り下記の3つが挙げられます。
- SNS(アカウント)運用
- 広告運用
- インフルエンサーマーケティング
この中でも、中長期的に成果を出していけるのが「SNS(アカウント)運用」です。SNS運用を行っていくことで、自社商品・サービスの認知度アップはもちろんのこと、企業のブランド向上にも繋げられます。
SNSの利用者も増加傾向にあるので、これからはSNS運用を継続して行えるか否かでマーケティングの精度が左右されるといってもよいでしょう。
SNS運用を始める際は、下記の5STEPに沿って進めていきましょう。
STEP1.アカウント運用の目的を整理する
STEP2.ターゲットとコンセプトの決定
STEP3.ガイドラインと運用ルールの決定
STEP4.決定したルールに基づいて運用する
STEP5.分析と効果検証を繰り返す
STEP1.アカウント運用の目的を整理する
まずは、アカウント運用の目的を整理していきます。認知アップを目指すのか、それとも商品・サービスの売上向上を目指すのかによってアカウント運用の方向性も変わってきます。
いきなりSNSのアカウント運用を始めるのではなく、事前に運用目的を固めた上で運用をスタートさせるのがSNSマーケティング成功の第一歩です。
STEP2.ターゲットとコンセプトの決定
次にターゲットとコンセプトを設定していきます。ターゲットは可能な限り具体的に設定しましょう。ターゲットによって利用するべきSNSの種類も変わってきます。ターゲットとSNSのユーザー層を合わせることで、より効率的にSNSマーケティングを進めることが可能です。
コンセプトは商品・サービスの特徴や目指したいブランディングに合わせるのがおすすめです。
たとえば、20代女性向けの生活雑貨をメインに扱うのであれば、おしゃれでカラフルな色合いの画像を投稿したり、投稿する文章も落ち着いた印象を出した方が良いでしょう。もちろん、コンセプトの設定には正解はないので、複数のパターンを試してみるのもおすすめです。
STEP3.ガイドラインと運用ルールの決定
SNSを運用する際は、企業内でガイドラインと運用ルールを決めることも重要です。ガイドラインというと少し大げさな雰囲気がありますが、運用を行う上で「必ず守るべきこと」を記載するイメージで大丈夫です。投稿頻度や内容など具体的なルールに関しては、運用ルールの中で規定しましょう。
ガイドライン・運用ルールが曖昧だと、実際にSNSマーケティングを行う上で軸が定まりません。場当たり的な対応をしてしまうと、後に効果検証をする際にも正確な分析ができなくなってしまいます。手間に感じるかもしれませんが、ガイドラインと運用ルールは必ず明文化して、部署内・チーム内で共有しましょう。
関連記事:企業SNSに必要な運用ルールとは?ソーシャルメディアガイドラインのすべて
STEP4.決定したルールに基づいて運用する
運用ルールを決めたら、実際にルールに基づいてSNS運用をスタートしましょう。ルールで決めた内容以外で対応すべき点が生じたら、個人で判断せずに必ずチーム全体で共有してから対応を練ってください。
特に、SNS運用をしていると予期せぬ炎上に見舞われることもあります。炎上に対しても感情的に対応することなく、先を見据えて冷静な判断を下すことが重要です。
STEP5.分析と効果検証を繰り返す
SNS運用を開始してから一定期間が経過したら、分析と効果検証を行いましょう。設定した目標をどれくらい達成できたか、フォロワー数やリプライの数は増えているかなど、具体的な数値に基づいて分析を行っていきます。
ユーザーの反応が良い投稿など、実際に成果を出せている投稿内容を分析することも重要です。文章や画像、投稿した時間帯など詳細にデータをまとめていきましょう。
SNS運用に欠かせないKPIの策定方法
SNS運用で欠かせない分析指標として「KPI」が挙げられます。KPIは「Key Performance Indicator」の略称で、日本語で「重要業績評価指標」と呼びます。
SNSマーケティングにおけるKPIでは、投稿のシェア数・「いいね」の数、フォロワー数、流入先ページへのアクセス数、商品・サービスの売上などが設定されることが多いです。KPIを策定する際は「SMART」を意識しましょう。
SMARTとは、下記の5つの特性を示します。
S:Specific(明確性)
M:Measurable(測定可能)
A:Achievable(達成可能)
R:Related(関連性)
T:Time-bounded(適時性)
数値化できない目標はKPIとして設定できませんし、達成がほぼ不可能であるような数値目標も不適切です。SNSマーケティングを無理なく続けていくためにも、上記5点の項目を押さえた上でKPIを設定していきましょう。
SNSマーケティングに活用できるアイデア10選
次に、SNSマーケティングで活用できるアイデアを紹介していきます。
今回紹介するアイデアは下記の10個です。
- ユーザーにとって有益なコンテンツを届ける
- ハッシュタグを活用する
- 他アカウントの投稿にも積極的に関与する
- 投稿内容にユーモアを取り入れる
- プレゼントや割引などのキャンペーンを活用する
- 複数のSNSアカウントを使い分ける
- UGCを重視する
- インフルエンサーを起用する
- 画像・動画でユーザーの興味・関心を惹きつける
- DMやコメントに対して誠実に対応する
ユーザーにとって有益なコンテンツを届ける
まずは、ユーザーにとって有益なコンテンツを届けることを意識しましょう。コンテンツが有益であれば、フォロワー数や「いいね」、シェアの数は後から自然とついてきます。ユーザー側が投稿を拡散してくれる可能性も高いです。
ユーザーがどのような情報を求めているか、また情報を知って満足してもらえるかという観点から投稿内容や画像・動画などのクリエイティブを制作してみてください。
いきなり自社でコンテンツを作るのが難しい場合は、SNS運用に精通したコンサルティング会社に制作を依頼するのもおすすめです。
ハッシュタグを活用する
InstagramやTwitterを利用する際は、ハッシュタグ(#)を活用しましょう。ハッシュタグを活用することで、ハッシュタグ検索に投稿が掛かりやすくなります。直接自社の商品・サービスを知らなくても、ハッシュタグを経由して認知してもらえることも多いです。
ハッシュタグは一つの投稿に対して複数設定できます。商品・サービスと関連するハッシュタグは、可能な限り多く組み込むようにしましょう。
他アカウントの投稿にも積極的に関与する
SNS運用をしていると、どうしても自社の投稿に意識が行きやすいですが、他のアカウントの投稿に目を向けることも重要です。他アカウントで良い情報を発信している投稿があれば、「いいね」をつけたりシェアを行うなど積極的に関与していきましょう。
他アカウントの投稿に関与することで、投稿経由で自社のアカウントを知ってもらえるきっかけになります。他アカウントとの交流を深めることもできますので、自社のアカウントにのみ閉じ籠らずに積極的に関与していきましょう。
投稿内容にユーモアを取り入れる
投稿内容にユーモアを取り入れることも、ユーザーとのコミュニケーションを活発に行う上で重要です。オフィシャルの企業アカウントが人間味にあふれた投稿をすれば、他のユーザーの興味・関心を惹きつけやすくなります。
もちろん、特定の企業や個人の誹謗中傷につながるようなユーモアはNGです。あくまでも、肯定的な意味合いで共感を呼べるような、フランクな口調・内容でユーモアを取り入れましょう。
プレゼントや割引などのキャンペーンを活用する
プレゼントや割引などのキャンペーンを活用することも、SNSマーケティングを成功させる上で重要になります。SNSのユーザーの多くは、プレゼントや割引などの投稿に対して関心を持ちやすいです。
著名なインフルエンサーが「現金プレゼント」という形で、キャンペーンを実施しているのを見たことがある方もいらっしゃると思います。プレゼント応募の条件に「フォローすること」を設けて、短期間で一気にフォロワー数を増やしているケースも少なくありません。
もちろん、現金プレゼントのように露骨なキャンペーンを展開する必要はありません。現金プレゼントを実施して集まったフォロワーは、自社ではなく「お金」に関心を持ってフォローする傾向にあるため注意しましょう。
ギフト券や割引券といった商品をプレゼントにするだけでも、フォロワー数を増やしていくのに十分効果的です。
複数のSNSアカウントを使い分ける
前述した通り、SNSによって特徴やユーザー層は異なってきます。特定のSNSを活用してリソースを集中させるのも良いですが、複数のSNSアカウントを目的に応じて使い分けるのもおすすめです。
SNSアカウントごとに紹介する商品・サービスの種類を変えたり、投稿する文章の内容や画像・動画を変えたりすることで、SNSのユーザー層に合った運用を実現できます。
ただし、最初から複数アカウントで運用するのは負担が重いので、1つのアカウント運用に慣れてから徐々にアカウント数を増やしていきましょう。
UGCを重視する
SNSマーケティングを行う上では、「UGC」を重視することも有効です。UGCとは「User Generated Contents」の略称で、一般のユーザーによって生成されるコンテンツを指します。自社商品・サービスに関する投稿を自社で行った場合、少なからず「広告色」が生じてしまいます。
企業アカウントの広告色に対して嫌悪感を抱くユーザーも少なくありません。一般ユーザーが自社商品のUGCを投稿してくれれば、広告色を抑えて自社商品・サービスを宣伝できます。
UGCの制作を促すために、前述したキャンペーンを利用したり、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを制作したりすることが重要です。
インフルエンサーを起用する
SNSマーケティングの予算にゆとりがある場合は、有名インフルエンサーを起用して情報発信していくのも一つの方法です。特に、ファッション・コスメ系の商品はインフルエンサーによる宣伝によって売上を伸ばしやすいです。
インフルエンサーは芸能人のみならず、各SNSを専門にして活動している人も含みます。メディア露出は低くても、SNSで人気を集めているインフルエンサーも少なくありません。
ただ、最初からインフルエンサー頼みのSNSマーケティングはあまりおすすめできません。自社アカウントでの発信も行いつつ、あくまでも補助的な位置づけでインフルエンサーを利用するようにしましょう。
画像・動画でユーザーの興味・関心を惹きつける
画像・動画を活用してユーザーの興味・関心を惹きつけるのも重要になります。テキストのみの投稿だと、どうしても他の一般ユーザーの投稿に紛れやすいです。ユーザーの印象に残るようなインパクトのある画像・動画を投稿することで、ユーザーが投稿内容を見てくれるきっかけになります。
自社で画像・動画を制作するのが難しい場合は、SNS用の画像・動画制作を専門に扱うコンサルティング会社に依頼するのがおすすめです。
DMやコメントに対して誠実に対応する
自社アカウントに対して送られたDMやコメントに対しては、誠実に対応することを心がけてください。誠実なやり取りを行うことで、企業に対する好感度を高めることができます。特に、コメントのやり取りは他のユーザーも目にする機会が多いので、言葉遣いなどに注意しましょう。
ただし、誹謗中傷のDM・コメントに対しては、相応の対応を取る必要があります。あまりにも誹謗中傷の頻度が多い場合は、個人情報開示など法的な対応も検討しましょう。
【プラットフォーム別】マーケティング事例
最後に、プラットフォーム別にSNSマーケティングの事例を見ていきましょう。
コカ・コーラ(Twitter)
引用元:Twitter
コカ・コーラでは自社のTwitterアカウントで「写真投稿キャンペーン」を実施しています。上記画像の写真投稿キャンペーンでは、コカ・コーラに合うパスタの写真を撮影してTiwtter上で投稿することで、コカ・コーラ1ケースをプレゼントしています。
投稿には「#コカ・コーラ」を付けて、コカ・コーラも一緒に撮影することを条件としており、投稿拡散からUGCの生成まで抜かりがありません。ユーザーと一体になって自社商品を盛り上げている点、コカ・コーラの事例は非常に参考になります。
マツモトキヨシ(LINE)
マツモトキヨシはLINEの公式アカウントを通じて、景品のプレゼントキャンペーンや割引クーポンの配布を行っています。プレゼントキャンペーンを利用してアカウントの登録者数を増やしつつ、店頭で使える割引クーポンを配布して店舗への来店を増やしていく二段構えの運用をしている点が、マツモトキヨシのLINEアカウントの特徴です。
割引クーポンに関しては、LINEで送られてきたQRコードをそのまま提示するのみで利用できます。ユーザー側の利便性にも配慮している点も参考になるポイントです。
TOYOTA(Intagram)
引用元:Instagram
TOYOTAはInstagramアカウントで、自社の自動車の画像・動画を配信しています。画像・動画では、自動車のデザインが全体的に見えるよう撮影が工夫されています。実際に走行している動画も配信しているので、アカウント訪問者の購買欲を高めやすいです。
TOYOTAは世界的なブランド力も高いですが、マーケティングのすべてをブランドに依存せずInstagramで地道に情報発信しています。アカウントを継続して運営していく重要性をTOYOTAのアカウントから学ぶことができるでしょう。
apple(Inatagram)
引用元:Instagram
appleはInstagramにおいて、iPhoneで撮影した高画質の写真を投稿しています。iPhoneなど自社製品自体の紹介はほとんど行っておらず、あくまでも自社製品を使って撮影・作成したコンテンツが投稿のメインです。
自社製品の性能をアピールすることに特化している点が、appleのInstagramアカウントの特徴です。知名度が高くないうちは製品情報の発信も必要ですが、ある程度フォロワーが増えたり知名度が高くなったら、appleのように一つの観点に絞ってコンテンツ配信を行っているのも一つの方法です。
SNSマーケティングのご相談ならEpaceへ!
いかがでしたでしょうか。SNSマーケティングを行うことで、SNSユーザーに対して自社商品・サービスの情報を発信したり、ユーザーと直接コミュニケーションを取ることが可能です。
SNSマーケティングを実施する際は、各SNSの特徴を把握したり、適切なKPIの設定が不可欠です。また、SNSマーケティングで成果を出すためには、長期的にSNS運用を行うことが前提になります。
SNSマーケティングを自社で実施する余裕がない場合や、どのようにSNSマーケティングを進めればいいか分からない場合は、SNSマーケティングに精通した運用代行業者の利用がおすすめです。
Epaceではこれまで蓄積してきたSNS集客のノウハウを活用して、お客様に合った運用ツールのご提案、投稿作成、SNS運用、集客分析をサポート致します。
SNSマーケティングを成功させたい方、またSNSマーケティングでお悩みがある方はぜひお問い合わせください。
